口腔ケアに使用する保湿ジェルの使い方と他の保湿剤もご紹介
お口のトラブル 2019.01.10保湿ジェルなど保湿剤を口腔ケアに役立てよう!口の渇きが招く症状とは?
そもそも口腔内が乾くとどうなるのでしょうか?
口腔内は、歯以外の部分は薄い粘膜に覆われていて、これらの粘膜は次のような働きに関わっているといいます。
1、食べ物を咀嚼(そしゃく)する
2、消化
3、食べ物や飲み物を飲み込む
4、味覚を感じる
5、会話
また、これらをおこなうためには、唾液の分泌はとても重要といえます。
例えば、食べ物を咀嚼しやすくし、噛んだものを飲み込みやすくしてくれるといったことです。
さらに、唾液は消化酵素が含まれているので、消化を助ける働きもあります。
しかし、唾液が減ってしまうということは、単純に考えて、先程お伝えした行動がしにくくなるケースが出てくるということです。
例えば、次のような症状が挙げられるでしょう。
・会話がしにくい
・食べ物が食べにくく、乾いた食べ物だと飲み物がなければ食べられない
・口臭がする
・味がわかりにくい
・口腔内が痛い
・夜に口腔内が乾いて目が覚める
・口腔内がベタベタする
しかも、こういった症状だけでなく、虫歯・歯周炎・口内炎などを含め、他の重い病気に発展してしまう可能性も少なくないのです。
ドライマウスは、様々な原因が挙げられますが、主に「ストレス」「口呼吸」「老化」「病気や治療、薬によるもの」などです。
ドライマウスを専門にしている医療機関もあるので、そういったところに相談してみるのもよいでしょう。
他にも、口腔ケア用品で「保湿ジェル」などの保湿剤も販売されています。
こういった製品を取り入れてみると、ドライマウスの症状が緩和されるケースもあります。
次項からは、保湿剤についてや、その使い方などもお伝えしていきます。
保湿ジェルの基本的な使い方
ドライマウスに効果が期待できる保湿ジェルですが、どういった製品なのかを一度確認しておきましょう。
保湿ジェルは、減少している口腔内の唾液を補うとされていて、それらを軽減するための口腔ケア製品です。
また、ジェル状であるため、口腔内に比較的長時間とどまってくれるので、長い時間の保湿効果を期待できるとしています。
使い方としては、一般的に適量を指や歯ブラシにつけて、ブラッシングやマッサージをおこないながら塗布します。
また、介護施設などで使用される場合は、「スポンジブラシなどに一度伸ばすように塗ってから、塗布する」という方法でも使用されます。
使用する際の注意として、前に塗布した保湿ジェルが口腔内で硬化したり乾燥してる場合は、そのまま上から重ね塗りするのは避けるということです。
重ね塗りをしてしまうと、硬化したジェルの層ができてしまいます。
そうなれば、口臭の原因・保湿剤の腐敗の他に、口内の汚れの除去がしにくくなってしまうこともあります。
前に塗布した保湿ジェルは、きちんと歯ブラシやスポンジブラシで落としてから使用するようにしましょう。
保湿ジェル以外の保湿剤はどんなものがある?
保湿ジェル以外にも、口腔内の保湿剤は数種類あります。
1つは、マウスウォッシュタイプです。
特徴としては、使用感がサラッとしている製品が多く、べたつきが少ないことです。
マウスウォッシュとしての効果も期待できるので、口内洗浄として使用しながら、口腔内を潤わせてくれる複数の効果が期待できる口腔ケア製品です。
そしてもう1つは、スプレータイプです。
日中や外出先で「口腔内が乾燥してきた気がする」と、乾燥による口腔内の不快感を感じたときにも、手軽に使用することができるタイプです。
ノズルから広範囲で噴射される製品が多く、口腔内に保湿剤が広がります。
他にも、ウエットシートのタイプがあります。
ウエットシートに口腔内を保湿してくれる成分の液体が染み込ませてあり、口腔内の汚れを取りつつ、保湿効果も期待できます。
指に絡めて拭くだけなので使い方も簡単です。
口腔ケアの前などにはマウスウォッシュタイプ!その使い方は?
ドライマウスの口腔ケアに役立つ保湿剤は、保湿ジェル以外にもいくつか種類があることがわかりました。
こちらでは、一般的な使い方をマウスウォッシュとスプレーの2種類を順番にお伝えしていきます。
【マウスウォッシュタイプの保湿剤の使い方】
1.液剤を適量容器にいれます。
2.液剤を口に入れてブクブクとよく揺り動かし、左右の頬の内側の粘膜を潤わせます。
3.さらに、唇の裏側や歯茎全体にもいきわたるように、液剤をゆすって動かし吐き出します。
4.基本的に水でのすすぎは必要ないとされています。
使用するタイミングとしては、歯磨きの前・歯磨きの仕上げ・間食の後・口の渇きが気になった時などです。
小さな容器に適量入れて持ち歩くと、外食をした後などにもサッと使用することができますね。
外出先でも使える!スプレータイプの保湿剤の使い方
一方で、スプレータイプはどのように使用するのでしょうか。
使い方はとても簡単で、基本的には口腔内に数回プッシュするだけなので、どこにいても手軽に口腔ケアができます。
ちなみに、スプレータイプの商品によっては、別の使い方もできるのでご紹介します。
【スプレータイプの保湿剤の別の使い方】
1.コップの中に、水とスプレータイプの保湿剤を適量入れます。
2.希釈された液剤を口に含み、揺り動かして液剤を広げます。
3.30秒程度時間をかけ、口腔内を潤わせたら吐き出します。
他にもメーカーなどによっては、使用方法は異なります。
しかし、どれも使い方は簡単なので、保湿ジェルやそれ以外の保湿剤から、好きなタイプを選んでみるのもよいかもしれませんね。
保湿剤を選んで口腔ケアをしよう!
これまで、保湿剤についてからその使い方までお伝えしてきました。
最後に、ジェル・マウスウォッシュ・スプレーの3つのタイプの保湿剤のオススメをご紹介していきます。
【ジェル】
コンクールから販売されている「マウスジェル」です。
アルコールも不使用なことから、優しい使用感であるといえます。
また、保湿剤として使用されている成分は、ラクトフェリン・ヒトオリゴペプチド・アロエベラが配合されていて、保湿力も優れています。
甘さが控えめで発泡剤が入っていないので、口腔内が敏感な方にもオススメの保湿ジェルです。
【マウスウォッシュ】
ぺプチサルから販売されている「ジェントル マウスウォッシュ」はデリケートな口腔内を優しくケアしてくれ、健康に保ってくれる優れものです。
また、ノンアルコールなので、口に液剤を入れてゆすいでいる最中に生じるような痛みや刺激もありません。
しかも、マウスウォッシュとしてだけでなく、スプレー容器に詰め替えをすればスプレーとして使用できたり、スポンジブラシに染み込ませて使うこともできる便利な保湿剤です。
【スプレー】
保湿効果が期待できるスプレーとしてオススメしたいのは、イーエヌ大塚製薬株式会社から販売されている「リフレケアミスト」です。
ミストでも、少し粘度があるため粘膜に滞りやすくなっています。
スポンジブラシなども必要なく、シュッとスプレーをするだけと使い方が簡単なので、夜中に口の渇きで起きてしまった際にも手軽に使用できます。
他にも保湿剤は様々な商品が販売されているので、自分に合ったものを購入し、口腔ケアに役立ててみてください。
口腔の渇きを予防して口腔内のトラブルを防ごう
ドライマウスになると食事がしにくいだけでなく、体にも悪い影響を及ぼす可能性も少なくありません。
もしも、「口が乾く」と感じたら保湿剤を試してみるのもよいかもしれません。
最近では、歯科でドライマウスの治療をおこなってくれるところもあるといわれているので、心配な方は訪ねてみるとよいでしょう。