前歯が薄いことに最近気づいた!その原因と対策方法とは?!
お口のトラブル 2019.01.17前歯が薄い原因は?!他にこんな症状はある?
ふと鏡で歯を見た時に、「前歯が薄いかもしれない…」ということに気づいたという方もいらっしゃるのではないでしょうか。
そのような方は、他にも次のような症状がないかチェックをしてみてください。
・冷たいものや熱いものがしみる
・歯の角が丸くなってきた
・歯の表面に小さな凹みがある
・歯のツヤがなくなってきた
・前歯の先端がかけた
・歯の色が黄ばんできた
・昔につめた歯のつめものが取れた
上記のような症状がある方は、もしかしたら、「酸蝕歯(さんしょくし)」になっている可能性が考えられます。
酸蝕歯は、虫歯や歯周病に次いで、歯を失う原因の一つとされています。
酸蝕が進行すると、前歯の場合は、歯の表面のエナメル質が白く濁り、歯の内側にある象牙質が透けて見えるという症状が起きてきます。
さらにひどくなると、歯の先が欠けたりして歯が短くなってしまい、よく噛めないだけではなく、人目に触れることの多い前歯の見た目が悪くなります。
それでは、どうしてそのようなことになってしまうのか、原因を見ていきましょう。
気づいたら前歯が薄い!その原因として考えられること
前章でもお伝えしたように、「以前に比べて前歯が薄い」などという症状がある方は、酸蝕歯の可能性があると言われています。
その酸蝕歯になってしまう原因として、酸性の強いものを食べたり飲んだりすることが多いと、酸によって歯が溶けてきてしまうことが考えられています。
もともと、歯は酸に弱いのですが、唾液が酸を洗い流し中和させる働きがあるため、通常の場合は問題のないものです。
しかし、強い酸性に長時間触れていたり、触れることが度々繰り返されていると、唾液の中和作用が間に合わなくなり、歯の表面にあるエナメル質が溶けてきてしまいます。
そのため、前歯などの歯が薄くなってしまたり、やわらかくなってしまうということが起こってしまう恐れが出てきます。
さらに悪化すると、下の象牙質がむき出しになる・歯がしみる・欠けるなどの症状も起きてきてしまいます。
次章では、酸蝕歯になってしまった場合に、どのような治療法があるのかというお話をしていきましょう。
症状がひどくなった場合の治療法にはどんなことがある?
前歯などの歯が薄い状態になってしまう酸蝕歯の治療法は、その人の症状や歯科医によって違いがあります。
症状がひどい場合には、虫歯の治療と同様に、詰め物をしたり、かぶせもの入れるなどの処置がとられる場合もあります。
あまりに酸蝕によるダメージが大きい場合は、抜歯となる可能性もあります。
いずれの場合にしても、酸蝕歯になってしまうと元の歯に戻すことはできませんので、日頃から歯や口内のケアをすることなどにより酸蝕歯を予防することが必要です。
まず、酸蝕歯になりやすくなってしまう原因とも言える飲食物を知っておきましょう。
酸蝕歯になる可能性が高くなるとされている酸性の飲食物は次の通りです。
・オレンジジュースなどのようなソフトドリンク
・コーラ
・黒酢、りんご酢などのお酢をベースにした飲料
・スポーツ飲料
・栄養ドリンク
・柑橘系のくだもの
・お酢を使用した酢の物
・ドレッシング
上記のような酸性の強いとされる飲食物を頻繁に過剰に摂取することは、できるだけ避けた方が良いでしょう。
また、酸性の飲食物を控えめにすること以外にも気をつけた方が良いことがありますので、ご説明していきます。
食事の習慣から前歯が薄い状態に!
前歯などの歯が薄いという症状になる酸蝕歯になることを防ぐためには、前章でお話ししたように、酸蝕歯の原因の一つである、酸性の強い飲食物の摂取を控えめにすることが良いと考えられます。
そのこと以外にも、気をつけると良いとされることがありますので、ご紹介します。
・時間をかけてダラダラと飲み食いをすることを避ける
・少しの量をちょっとずつ食べるようなことを習慣にしない
このような飲食の仕方をすることにより、歯が長時間、酸にさらされることになり、酸蝕歯になる可能性が高くなると言われています。
そこで、酸性の含まれている飲食物を摂る際に、行なうと良いとされていることがありますのでご紹介します。
・水やお茶などのような中性の飲料を飲む
・ちょっとずつ、時間をかけて飲むのではなく、グイッと飲み干す感じで飲むようにする
このような対処をすることによって、口の中に酸性が長くとどまることを防ぎ、酸蝕歯の予防につなげることができるでしょう。
前歯が薄い状態にならないためには「唾液」が鍵
長い時間をかけて、酸性のものを摂取し続けることは、前歯などの歯が薄い状態になる酸蝕歯の原因となる可能性が高くなると言われています。
そうなることを防ぐためには、前章でご紹介したように、水やお茶を飲んで酸性を中和して流すことも良い予防方法です。
その他にも、酸蝕歯にならないようにするための予防方法として効果的なことがあります。
それは、「唾液」を多くすることです。
唾液には、酸性に向いている口の中を中和するという働きがあるため、酸性の飲食物を摂ってもすぐに歯が溶けてしまうということを防いでいます。
そのため、唾液を多く分泌するために、食事をする際には、よく噛んで食べることを心がけましょう。
特に、酸性の飲食物を摂る場合は、前歯を含め、口の中全体に唾液をいき渡らせることを意識しながら摂取すると良いでしょう。
酸蝕歯の原因予防におすすめの歯磨き粉をご紹介!
前歯などの歯が薄い状態になるのを防ぐためには、食事をする際に、先ほどお話ししたようなポイントに気をつけることも効果的な方法です。
それらの他にも、歯磨きの際に気をつけるポイントがありますので、ご紹介します。
まず、酸性のものを飲食した直後は、歯の表面がやわらかくなっているため、毛先のかたい歯ブラシでゴシゴシ磨くことは避けましょう。
歯や歯ぐきが気になる方は、やわらかい歯ブラシで軽い力で磨くようにしましょう。
また、酸蝕歯に着目した歯磨き粉も発売されていますので、そういったオーラルケア商品を使用するのも良いでしょう。
ここでご紹介するのは、【シュミテクト:PROエナメル マルチケアEX】という商品です。
こちらは、次のような5つの効果があるとされています。
・しみるのを防ぐ
・虫歯の予防
・歯を白くする
・口内清掃
・口内をリフレッシュさせる
知覚過敏の予防やフッ素によって再石灰化を促進する「エナメルプロテクション処方」により、歯のエナメル質を強化することで虫歯を予防することが期待できます。
エナメル質が摩耗することが原因となり酸蝕歯を引き起こすので、歯のエナメル質を強化する働きのあるこちらの歯磨き粉は、酸蝕歯を予防したい方にとてもおすすめです。
酸性のものを摂取したら中和させよう!
前歯などの歯が薄くなってきたと感じたら、酸蝕歯の可能性が考えられます。
酸性の多い飲食物を摂取する際は、長い時間かけて飲み食いすることは避けましょう。
そして、飲食後には水やお茶を飲んで中和させたり、ここでご紹介したような、エナメル質を守ることを考えて作られたシュミテクトなどの歯磨き粉を使用することをおすすめします。