乾燥肌や粉吹き肌の対策とは?ターンオーバーを正常にしよう

皮脂 2019.06.19

乾燥肌の方は、顔や体・頭皮などがカサカサし、赤くなったりかゆみを伴ったりすることもあります。

保湿剤でしっかり保湿しているつもりでも、なかなか改善されずお悩みの方もいるかもしれません。

こちらの記事では、粉吹き肌や乾燥肌・体臭などのメカニズムから対策などをお伝えします。

乾燥肌・粉吹き肌はどういう状態になっているの?

「肌が乾燥によってカサカサしている」または「粉吹き肌である」という状態は、肌のバリア機能が低下していることが考えられます。

多くの人が「角質層」という、肌の内側にある層の名前を聞いたことがあるでしょう。

本来この角質層には水分があり、セラミドなど細胞間にある脂質によって水分を保持することができています。

さらに表面の皮脂膜で、角質層にある水分などを逃さないように保護し、外からの刺激などから守るという仕組みです。

肌を守るためのこれらの機能を「バリア機能」と呼んでいます。

しかし、バリア機能が弱まってしまうと、角質にひびやめくれが起こることで水分が逃げやすくなり、紫外線の影響も強く受けやすくなるといいます。

カサカサしている乾燥肌は角質にひびやめくれが生じている状態で、粉吹き肌は角質が完全にはがれ落ちたものです。

また、肌が乾燥していると体臭を放つこともあります。

乾燥により剥がれ落ちた角質は、ニオイの元である細菌の栄養となってしまうためです。

次項からは、乾燥肌や粉吹き肌の原因や、乾燥肌と体臭の関係性を知り、改善するための対策を考えていきましょう。

肌が乾燥肌や粉吹き肌になるのには原因があった

肌が乾燥する原因は、「外的」と「内的」の2種類があります。

それぞれを順番に詳しくお話しします。

最初に、外的な原因です。

外的な原因として主に挙げられるのは、紫外線・エアコン・スキンケアを間違えているなどです。

ごしごしと強く洗ったり、高い温度のお湯も乾燥肌を誘発しかねません。

また、冬は乾燥する季節であるため、乾燥肌や粉吹き肌になる方は比較的多いのかもしれません。

しかし、夏も乾燥肌になる可能性は十分にあります。

夏は紫外線が強く肌が乾燥しやすいだけでなく、冷房も乾燥の原因となります。

冷房の効いた部屋は意外と空気が乾いているため、1日中冷房の効いた空間というのは、乾燥肌になりやすい環境といえるのです。

一方で、内的な原因には食生活や睡眠不足などが挙げられます。

無理なダイエットをしてバランスの悪い食生活になっていたり、食事の時間が不規則である場合も肌を乾燥させてしまう原因になります。

外的な原因の対策のために、一生懸命正しいスキンケアの方法を継続しているのにもかかわらず、「なかなか乾燥肌が改善されない」という場合には、内的な原因を疑ってみるのもよいでしょう。

すべすべでうるおいのある肌にするための対策:洗い方やお湯の温度

乾燥肌や粉吹き肌の状態や原因が分かったところで、健康的な肌を保つための対策を考えていきましょう。

ボディーソープや洗顔料・シャンプーは人によって合う合わないが異なるため、ここでは体や顔・頭を洗うポイントをお伝えします。

●洗う際のお湯の温度

寒い季節に体や顔・頭を洗う際は、寒さから40度以上の温かいお湯を使いたくなりますが、これも乾燥肌にしてしまう原因です。

なぜかというと、高い温度のお湯を使ってしまうと、必要な皮脂も取り除かれてしまう恐れがあるからです。

できるだけ、30度から32度位のぬるめのお湯を使うようにしましょう。

●浴槽のお湯の温度に気を付ける

寒い日は、熱いお湯に浸かりたくなりますね。

しかし、「よく温まりたいから」といって高温のお湯に長時間浸かるのも、必要な皮脂が流れてしまうことが懸念されます。

40度のお湯に15分程度入るだけでも、十分に体の芯から温まります。

●強く洗わない

顔や頭をごしごし強くこすって洗ったり、体を洗う際にスポンジやボディータオルを使用されている方もいることでしょう。

実は、これも肌を乾燥させてしまう原因の1つです。

ボディーソープや洗顔料は泡立てて、泡をクッションにするイメージで、手のひらで優しく包み込むようにして洗いましょう。

背中など手が届きにくいところは、絹や綿のタオルを使用して撫でるように洗います。

また、シャンプーも手のひらで泡立ててから、揉みこむようにマッサージしながら洗いましょう。

また、タオルで拭く際はこすって拭くのではなく、水分をタオルで吸収させるようにおさえて拭くようにしてください。

すべすべでうるおいのある肌にするための対策:保湿と紫外線

うるおいのある肌を保つためには、洗い方やお湯の温度を改善するだけでなく、保湿をすることも大切です。

保湿剤は、一般的に化粧水・乳液・クリーム・ジェルなどがあります。

人によって合うもの・合わないものは変わってきますので、自分の肌質に合うものを選びましょう。

また、紫外線を気にすることも大切です。

紫外線に対して無防備な状態でいると、肌のバリア機能が低下して、乾燥肌や粉吹き肌を誘発してしまう可能性があります。

紫外線の量が多い傾向にあるのは夏ですが、これは日照時間が長いためです。

一方、冬は日照時間は短いものの、紫外線は雪などに反射するので、地域によっては紫外線の量が夏と変わらないところもあるといいます。

どの季節でも、紫外線対策をして肌を守ってあげるようにしましょう。

乾燥肌は体からニオイを放つこともある?!

これまで、乾燥肌の対策をお伝えしましたが、肌が乾燥すると体臭を放つこともあります。

体臭と乾燥肌は、一体どんな関係があるのでしょうか。

最初に少しお話ししましたが、粉吹き肌になると角質が剥がれ落ち、この角質を細菌が栄養にします。

その細菌は「黄色ブドウ菌」で、人の皮膚に存在しており、アンモニアなどの不快なニオイを作り出します。

乾燥肌が悪化すると、剥がれた角質を栄養にして黄色ブドウ菌は増殖し、体臭はどんどん強くなります。

また、細菌以外にも、肌の角質に含まれている天然の保湿成分である「尿素」が流出することで、体臭を放つこともあります。

尿素は汗にも含まれる成分なので、汗臭いニオイになるようにも思えますが、天然の保湿成分は尿素以外にもあるので、汗とは違うニオイになる場合もあります。

体から不快なニオイをさせないためにできることとして、保湿や洗い方以外に、肌のターンオーバーを正常にするように心がけるとよいでしょう。

乾燥肌や粉吹き肌はターンオーバーが短いから?できる対策は?

洗い方や保湿・紫外線対策と併せて行っていきたいのが、肌のターンオーバーを正常に保つことです。

ターンオーバーとは「皮膚の生まれ変わり」のことを指します。

私達の皮膚は生まれてからずっと同じではなく、一定の周期で生まれ変わっていて、その周期は人によっても異なります。

整っているとされる周期は「28日」です。

年齢を重ねたり不規則な食生活やストレス、睡眠不足によってその周期は長くなったり短くなったりします。

周期が長くなれば「古い角質が残っている状態」であり、周期が短くなれば「未熟な角質が多い状態」ということになり、どちらも肌にいろいろな変化をもたらしてしまうといわれています。

また、ターンオーバーの周期が長くなるのは高齢者に多い傾向にあり、若年層から中年層の殆どは、ターンオーバーの周期が短めです。

ターンオーバーの周期が短く、未熟な角質が作るバリア機能はすぐに傷んで剥がれてしまいます。

この状態が、乾燥肌や粉吹き肌です。

ターンオーバーをのぞましい周期にするためにできることは、「睡眠をとる」「ストレスを溜めない」「食生活を正す」ことです。

細胞分裂は睡眠中に行われるため、よい睡眠はターンオーバーの周期を整えるのには重要です。

また、ストレスをたくさん抱えていると、代謝が下がり、ターンオーバーが活発になりにくくなるといいます。

休日は、ストレス発散に励むようにしましょう。

それから、栄養不足にならないようにすることも大切です。

食事をカップラーメンやファストフードなどで済ませている方は、栄養バランスがあまりよくありませんので、栄養バランスを考えて食事をするようにしましょう。

乾燥する肌の改善をしよう

冬の季節だけでなく、夏でも肌の乾燥に悩んでいる方は意外と多いのかもしれません。

肌が乾燥していることにより、もしかしたら体から嫌なニオイを放っている可能性もあります。

肌の乾燥が気になったら、入浴方法や紫外線対策を改め、ターンオーバーの周期が正常になるように生活習慣を見直してみてはいかがでしょうか。

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