ミョウバン風呂で得られる効果は?安全性は問題ない?

ミョウバン 2019.06.09

体臭対策に、さまざまなデオドラントスプレーや消臭剤でカバーをされている方もいることでしょう。

体臭が気になるのであれば、ミョウバンを使った「ミョウバン風呂」を試してみませんか。

この記事では、ミョウバンについてのご説明から、ミョウバン風呂に入ると得られる効果などもお伝えします。

ミョウバンとは?どんな効果があるの?

最初に、ミョウバンはどんなものなのかお話ししましょう。

ミョウバンは、硫酸アルミニウムと硫酸カリウムの硫酸塩の複合体であり、安全な食品添加物です。

スーパーマーケットなどで、ミョウバンを見掛けることもありますね。

「ミョウバンは、お漬物を作る際に使われるもの」という認識の方が多いかと思いますが、使い方次第では、体臭を抑える効果が期待できます。

基本的に、スーパーや薬局などで見かける白い粉状のミョウバンは、工場で加工されています。

他にもミョウバンは自然物も存在していて、ミョウバンの結晶である「アルム石」が採掘されることもあります。

ヨーロッパでは、古い時代から「アルム石」を制汗剤や消臭剤として使っています。

しかしなぜ、ミョウバンが消臭剤や制汗剤として使われるのでしょうか。

それは、ミョウバンは水に溶けると酸性に変わる性質を持つためです。

ニオイの原因である細菌は、肌が酸性になることで繁殖が抑えられます。

細菌の繁殖が抑えられたり殺菌されれば、結果としてニオイを抑えることに繋がるため、消臭剤として用いられているのです。

またそれだけでなく、ミョウバンには積極的な殺菌作用もあり、さらに制汗作用も期待できるといわれています。

しかし、制汗作用のメカニズムに関しては、まだはっきりとしたことは分かっていません。

それでもミョウバンは、消臭・制汗・殺菌に高い効果が期待できるので、ミョウバンをお風呂に入れる「ミョウバン風呂」をこちらではおすすめします。

ミョウバンの安全性は?

ミョウバンをお風呂に入れる「ミョウバン風呂」をご紹介する前に、ミョウバンの安全性についてもお話ししておきます。

先ほどもお伝えしましたが、ミョウバンは硫酸アルミニウムと硫酸カリウムの複合体です。

一部の方の間では「硫酸アルミニウムは、アルツハイマー症の原因物質である」という声もあります。

しかし、内閣府の食品安全委員会の資料を見てみると分かるように、ミョウバンの摂取をすることと認知症・アルツハイマー症の一致性や関連性はありません。

一方で注意が必要なのは、金属アレルギーを持つ方です。

ミョウバンは、金属の「アルミニウム」が含まれているため、金属アレルギーを持つ方がミョウバン風呂に入ると、アレルギー反応を起こすことがあるといいます。

お肌の弱い方や小さなお子さんがミョウバン風呂に入る際は、気を付けましょう。

ミョウバンが持つ良い効果や注意点が分かったところで、いよいよ本題であるミョウバン風呂についてお話しします。

ミョウバン水の作り方

ミョウバン風呂は、ミョウバンの固体を直接お風呂のお湯に入れるのではなく、ミョウバンを水に溶かした「ミョウバン水」の状態で入れて作ります。

できあがったミョウバン水を、お湯を張った湯舟に50~70ミリリットル程度入れて混ぜると、ミョウバン風呂になります。

それでは、ミョウバン風呂にするための「ミョウバン水」を作ってみましょう。

【ミョウバン水の作り方】

●材料

・ミョウバン 30グラム
・空のペットボトル 1.5リットルを1本
・水道水 1リットル

●作り方

①空のペットボトルのなかに、ミョウバンと水を入れます。

②ミョウバンはなかなか溶けません。

そのため、ペットボトルを軽く上下に振り、冷蔵庫などで1日保管しゆっくりと溶かします。

ペットボトルを上下に振ると白く濁ったような色になりますが、しっかり溶けると透明色になります。

③1日経過してもミョウバンが全て溶けていなければ、きちんと溶けるまで冷蔵庫に入れておきましょう。

ちなみに、使用する水は、必ず水道水を使用しましょう。

水道水には塩素が含まれているので、細菌が繁殖しにくい傾向にあるためです。

また、完成したミョウバン水を冷蔵庫で保管をすると、1か月程度、保存が可能となります。

先ほどは簡単にミョウバンが持つ効果をお伝えしましたが、ミョウバン風呂に入ることで実際にどのような効果が得られるのでしょうか。

次項からは、ミョウバン風呂に入ることで得られる効果をお伝えします。

ミョウバン風呂に入ると得られる嬉しい効果!脱臭と収れん作用

最初にお伝えしたいのは、脱臭・収れんの作用です。

ミョウバン風呂に入ることで、体臭を抑えることにつながります。

その理由は最初にもお伝えしたように、ミョウバンは酸性の性質を持っているためです。

アンモニアなどの嫌なニオイは、アルカリ性を示します。

お互いが持つ性質が作用し合い中和されることで、嫌なニオイが軽減されるという仕組みです。

さらに、収れん作用によって肌が引き締められます。

ミョウバンには「収れん」といって、タンパク質を変形させる作用があることでも知られています。

この収れん作用によって、肌や血管などのたるみを軽減させてくれるのです。

また、肌の表面に薄い保護膜が作られ、乾燥から守ってくれる効果も期待できるので、冬場などの乾燥しやすい季節にも嬉しいですね。

ミョウバン風呂の殺菌効果!注意点も

消臭作用や収れん作用だけでなく、殺菌作用でお肌を守ってくれるのもミョウバン風呂の嬉しい効果です。

ミョウバンは、細菌の繁殖を抑える効果があることはお分かりいただけていると思いますが、殺菌作用があるのも嬉しい効果です。

例えばアトピーですが、原因菌である「ブドウ球菌」によるものといわれています。

ミョウバンの殺菌作用は、このような細菌によって引き起こすとされる皮膚病の予防にも役立つといわれています。

しかし、「より高い効果を得たいから」と、浴槽に入れるミョウバン水の量を増やすことはお勧めしません。

濃度が濃すぎることで、肌荒れを引き起こしてしまう恐れがあるためです。

浴槽の大きさによって、どの程度のミョウバン水を入れるとよいのかも異なるので、心配な方はご紹介した量よりも少ない分量で入れて様子を見てください。

ミョウバン風呂以外にも役立つミョウバン水の使い方と効果

これまで、ミョウバンに関することや、ミョウバン風呂にするためのミョウバン水の作り方をお伝えしてきました。

ミョウバン水は、お風呂に入れる使い道以外にも、いろいろなことに使用することができます。

そのなかでも、お勧めの使い道をいくつかご紹介します。

①洗濯槽の掃除

毎日使用する洗濯機ですが、洗濯槽は意外と汚れています。

そこで、洗濯槽の掃除にミョウバン水を活用してみましょう。

400cc程度のミョウバン水を洗濯槽に入れて、水位を低水位で設定し、普通のコースで回すだけです。

ミョウバンは、カビの除去や予防にも効果が期待できるので、洗濯槽の掃除にも最適です。

②浴室の鏡に付いたウロコの掃除

浴室の鏡は、湯気によって曇りますね。

しかし、鏡が曇ってしまうその原因の多くは、シャンプーや石鹸カスなどと一緒に水垢が混ざったものです。

そこで、ミョウバン水を掃除用ブラシや使い古した歯ブラシなどに付けて擦ってみてください。

鏡に付いた水垢を、気持ちよく取ることができます。

ミョウバンはいろいろな場面で使える

ミョウバンをお風呂に入れて入浴することで、体臭を抑えてくれるだけでなく、お肌の収れん作用や殺菌作用も期待できます。

また、それだけではなく、洗濯槽の掃除や鏡のウロコ取りにも活用できる優れものです。

ミョウバンを私生活の便利なアイテムとして取り入れてみませんか。

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