ミョウバン・重曹・クエン酸は消臭効果あり?水溶液を作ろう

ミョウバン 2019.06.02

ミョウバン・クエン酸・重曹などは、消臭効果があることでもよく知られていますね。

しかし、これらにはどんな違いがあるのでしょうか。

今回は、ミョウバン・重曹・クエン酸の3つの性質の違いや、どんな臭いを消すのに活躍してくれるのかをお話しします。

また、それぞれを使うための水溶液の作り方などもお伝えするので、ぜひ、消臭に役立ててみてください。

ミョウバン・クエン酸・重曹は消臭に最適!その違いは性質!

「この臭いはどうにかならないものか」と、自分の体臭で悩んでいる方もいるかもしれません。

体臭を緩和させるために、制汗スプレーや汗拭きシートを使ったり、人によって香水などでカバーしたりするなど、いろいろな方法で対策なさっている方もいることでしょう。

そのなかでも、ミョウバン・クエン酸・重曹を活用するというものもあり、使い方によっては気になる体臭とうまく付き合っていくことができるといいます。

そこで、ミョウバン・クエン酸・重曹の3つを上手に使い分けるためにも、これらの性質を知っておきましょう。

最初に、ミョウバンとクエン酸についてです。

この2つの共通点は、弱酸性の性質を持っているという点で、アルカリ性を示す臭いに対して中和しようと働いてくれます。

アルカリ性の臭いには、アンモニアなどのトイレのような臭い・アミン類の腐った魚のような臭いなどがあります。

ちなみに、一般的に「悪臭」といわれるものの約70%はアルカリ性だとされているので、場合によっては、ミョウバンやクエン酸を使うことで、気になっていた臭いが解消されるかもしれません。

ミョウバン・クエン酸は弱酸性!重曹の性質は?

一方、重曹はミョウバンやクエン酸とは違い、弱アルカリ性を示します。

そのため、酸性を示す臭いに対し消臭効果が期待できると考えられます。

酸性の臭いにはどのようなものがあるのかというと、酢酸やイソ吉草酸・硫化水素などです。

酢酸は、酸っぱい臭いで鼻に刺さるような刺激があり、イソ吉草酸は足の裏からする納豆のような臭いで、硫化水素は腐った卵のような臭いがします。

これらの酸性を示す臭いに対し、弱アルカリ性の重曹を上手く使うと、臭いを中和してくれるかもしれません。

臭いの性質がどのようなものであるかが分かったところで、それらを中和しようと働いてくれるミョウバン・クエン酸・重曹ですが、それらを混ぜて使ってもよいのでしょうか。

ミョウバン・クエン酸・重曹は混ぜて使っても効果が高まるわけではない

ミョウバン・クエン酸・重曹は、嫌な臭いが持つ性質に対して働きかけて中和してくれるので、消臭に役立てることができるとお話ししました。

それならば、この3つを混ぜて使用すれば「もっと消臭効果が増すのではないか」と考える方もいるかもしれません。

しかし、ミョウバン・クエン酸・重曹を混ぜて使用したとしても、消臭効果が高まるわけではありません。

それは、重曹が持つ弱アルカリ性と、クエン酸とミョウバンが持つ弱酸性が互いに相殺し合ってしまうからだとされています。

消臭効果をできるだけ得たいのであれば、ミョウバン・クエン酸・重曹を混ぜて使用するのではなく、臭いが持つ性質と逆のものを使うのがよいでしょう。

次項からは、ミョウバン・クエン酸・重曹の水溶液の作り方から、使い方までお伝えします。

ミョウバンの水溶液の作り方やその使用方法は?

先にお話ししたようにミョウバンは弱酸性の性質を持つので、アンモニア臭などのアルカリ性の臭いに対して消臭効果が期待できる上に、殺菌・収れん・制汗作用もあるといいます。

早速、ミョウバンの水溶液の作り方をお伝えします。

●材量

・焼きミョウバン 50グラム
・水道水 1.5リットル
・ペットボトル(1.5リットルのもの)
・スプレー容器

●作り方

(1)1.5リットルのペットボトルのなかに、焼きミョウバンを入れ、水道水を注ぎます。

水道水には塩素が含まれています。

腐敗を遅くさせるために、水道水を使用してください。

(2)ペットボトルを軽く振り、冷蔵庫のなかで1日から2日寝かせ、完全にミョウバンが溶けたらミョウバンの水溶液の完成です。

これをスプレー容器のなかに入れますが、ミョウバンの水溶液が1に対し水道水が9の割合になるように入れてください。

お風呂上がりに臭いが気になる脇の下・べたつきやすい背中などにスプレーするとよいでしょう。

また、足の裏などにスプレーする場合は、希釈したミョウバンの水溶液が完全に乾いてから靴を履くようにしてください。

それから「高い効果を得たいから」といって、ミョウバンの水溶液の割合を増やしてしまうと肌荒れを起こすこともあるので注意しましょう。

続いて、クエン酸と重曹の水溶液の作り方も見ていきましょう。

クエン酸で体臭を撃退しよう!ミョウバンとの違いは?

ミョウバン水やミョウバンスプレーの作り方をお伝えしましたが、ミョウバンは水に溶けるまでに時間がかかることが欠点かもしれません。

また、ミョウバンは硫酸カリウムアルミニウムという物質であり、一部の方の間では「金属アレルギーを持っていると、ミョウバンによって何らかの影響が出ることもある」といわれています。

一方、クエン酸は水に溶けやすい性質を持つので、水溶液ができ上がるまでに時間を要しません。

また、レモンなどの柑橘類やお酢などに含まれる成分なので、比較的安心といえるかもしれません。

それでは早速、クエン酸スプレーの作り方をご紹介しましょう。

●材量

・クエン酸 小さじ1
・200mlのスプレーボトル
・水道水 200ml

●作り方

(1)200mlのスプレーボトルに、水道水を200ml入れます。

(2)そのなかにクエン酸を入れ、ボトルのキャップをしっかりしめて、軽く振ってクエン酸を溶かせば、クエン酸の水溶液の完成です。

使い方はミョウバンスプレーと同じように、臭いの気になるところにシュッとスプレーをするだけです。

また、湯舟に湯を張ったなかにクエン酸を入れて、よく混ぜてから入浴すると発汗がよくなります。

体臭が気になる方のなかには、普段から汗をかく機会が少なく、汗腺の働きが低下しベタベタと臭いがするという場合もあります。

クエン酸を入れた湯にゆっくりつかることで発汗を促し、汗腺が活発になればベタベタした汗もサラサラになり、体臭も改善されるかもしれません。

クエン酸を湯舟に入れる量は、大体200リットル前後の湯量であれば、大さじ2~3程度がよいでしょう。

ミョウバン・クエン酸の水溶液の作り方や使い方が分かったところで、酸性の臭いに対し、消臭効果が期待できる重曹の水溶液を作ってみましょう。

重曹の水溶液を作ろう!使い方は?

ミョウバンやクエン酸は弱酸性であるのに対し、重曹は弱アルカリ性の性質を持ちます。

重曹はワキガなどの酸っぱい臭いや、足の裏の嫌な臭いを消臭するのに効果が期待できるとされています。

それでは、早速重曹の水溶液を作ってみましょう。

●材量

・食用の重曹 小さじ2
・200mlのスプレーボトル
・水道水 200ml

ちなみに、作り方はクエン酸スプレーと同じく、スプレーボトルのなかに水と重曹を入れて軽く振って重曹を溶かしたら、重曹の水溶液の完成です。

ミョウバンスプレーやクエン酸スプレーと同じように、臭いの気になるところにスプレーして使用します。

また、重曹は他の使い道に、パックとして使用することもできます。

●材量

・食用の重曹 小さじ3程
・水 少量
・平たい皿

●作り方

(1)重曹を平たい皿に取り、そこに少量の水を加えます。

いきなりたくさんの水を入れてしまうと緩くなりすぎてパックしにくいので、少しずつ水を加えましょう。

(2)ペースト状になるまでよく混ぜたら完成です。

顔に塗っても垂れてこない程の硬さが丁度いいです。

あとは、でき上がった重曹パックを顔に塗布し、10分程度放置するだけです。

重曹パックは、古い角質を除去してくれるだけでなく、毛穴の汚れを取り除くのにも役立つといいます。

しかし、重曹の粒子は粗いため、重曹を塗布する際に強くこすると肌を傷めてしまう恐れもあるので、優しく行ってください。

臭いによってミョウバン・クエン酸・重曹を使い分けよう

今回は、ミョウバン・クエン酸・重曹の水溶液のスプレーの作り方や、臭いの性質などについてもお話ししました。

臭いが持つ性質がアルカリ性・酸性であるかによっても、ミョウバン・クエン酸・重曹どれを使うと消臭の効果が期待できるのかも変わります。

臭いに合うものを選んで、気になる臭いの消臭に役立ててみてください。

コンプレックスなく明るい未来を。株式会社ソーシャルテック

RANKING

人気記事