汗がベタベタする!その理由や解消する方法を3つご紹介!
汗 2019.04.26汗にはどんな役割があるの?
夏の猛暑のなか、だらだらと流れるようにして出る汗を不快と感じる方もいるかと思いますが、汗は私達の健康維持のために大切な役割を果たしているのをご存知ですか。
汗の大きな役割の1つに体温調節があり、それは人間から欠くことのできないものです。
体温調節をしなければならない時をあげるとすれば、気温の高い日に外にいる時や、運動をして体温が高くなった時です。
脳へ「体温が上昇した」という情報が運ばれると、汗が出る場所である「汗腺」に汗を出すように命令し発汗されます。
発汗すると、汗が蒸発するのと同時に熱を奪ってくれるので、体温を効率的に下げるのに有効な方法といえます。
他にも、発汗することで、体に取り込まれた水銀・鉛などの化学物質を体外に排出するのにも効果があるといわれています。
このようなことからも、発汗することは私達の体に必要なものなのです。
しかし、人によっては汗がベタベタとしていたり、臭いがあるという方もいるようです。
次からは、ベタベタと臭いのある汗が出る理由や原因をお伝えした後に、ベタベタする汗を解消する方法をお伝えします。
ベタベタの汗が出る理由と汗の種類
汗をかいたものの、さらっとしていなかったり、汗クサい臭いがするという方は、汗腺の機能が低下している可能性が考えられます。
一体どういうことなのか詳しくお話しします。
汗が出る場所である「汗腺」は大きく分けて2種類あり、1つは「アポクリン線」で、もう1つは「エクリン線」というもので、基本的に体温調整を担っているのはエクリン線だといいます。
アポクリン線は、脇の下などの部分に多くあり、一部ではフェロモンの役割を果たしているという説もあります。
一方で、エクリン線という汗腺は、唇や爪でおおわれたところ以外を除き、体の表面におおよそ300~500万個程ととても多く分布しています。
しかし、実際にきちんと機能を果たしているのは、そのうちの半分程度とされています。
また、汗腺は体温調整機能以外に、ろ過機能も備わっています。
塩分やミネラルは体に必要なものであり、汗腺はそれらをろ過した後に血液に吸収させる働きも持つので、発汗してもサラサラの汗が出るのです。
そのため、この働きがしっかりと行われていないと、ベタベタとする悪い汗が出るようになってしまいます。
次に、汗腺の機能を低下させてしまう原因はどんなものなのかお話しし、その解消方法も考えていきましょう。
ベタべタの汗にしてしまう可能性のある原因は?
塩分やミネラルを多く含まない汗はさらっとしている上に臭いも少ないだけでなく、蒸発しやすいため、体は体温調整を効率的に行うことができます。
一方で、ベタベタとした汗は臭いがするだけでなく、体温調整の効率も悪い傾向にあるといいます。
それでは、汗がベタベタとしてしまう原因はどんなことが考えられるでしょう。
●夏場にエアコンの効いた部屋にいることが多い
猛暑であれば、日中にエアコンを使わなければ熱中症などのリスクも懸念されますが、体が冷えすぎてしまえば汗腺の機能が低下しやすくなるといいます。
●扇風機の風を同じ方向に一点に集中して当てている
一点に集中して扇風機の風を当てることも、体を冷やしすぎてしまう恐れが懸念されます。
●運動をしない
適度にジョギングなどを行うとじんわりと汗をかきますね。
しかし、運動不足で汗をかく環境がなければ、汗腺の機能を低下させてしまう原因にもなり得ます。
ベタべタした汗が出てしまう原因が分かったところで、次はその解消方法をお伝えします。
ベタベタの汗を解消したい!入浴方法を変えてみる
汗腺の機能をよくして、ベタベタの汗を解消するためには、日頃から運動をして適度に汗をかいたりすることもよいですが「なかなかその時間が取れない」という方もいるかもしれません。
それであれば、まず入浴方法から見直してみませんか。
ここでは、サラサラの汗をかくための入浴方法をご紹介します。
①湯舟に42度程度のお湯をはり、湯舟のなかにお風呂用の椅子を沈めて腰掛けます。
お湯の量は、湯舟に沈めた椅子に腰かけ、おへそのあたりに水面が当たる程度の量です。
②腰かけたら前かがみになり、膝から下とひじから下をお湯に入れ、手足の入浴をします。
手足の入浴時間は、大体10~15分位です。
③その後、湯舟にぬるま湯を足し、お湯全体の温度が38度程度になったら沈めていた椅子も取り除きます。
ぬるま湯を足す際の湯量は、浴槽にお尻を付けた時に、水面がみぞおちに当たる程度の量です。
④みぞおちのあたりまで入り10~15分くらいしたら、体を拭き、汗が自然に引くのを待ちます。
入浴が終わった後に、じんわりと汗をかくことができるので、汗腺の機能を高めるのに効果が期待できます。
美味しくて体を温めてくれる紅茶でベタベタ汗を解消!
他にも、体を温める飲み物を積極的に飲むのもおすすめです。
体を温めるといわれている飲み物は、紅茶・ココア・ほうじ茶などがあります。
食べ物であれば、ショウガ・シナモン・リンゴ・にんじんなどが、体を温めるのに有効だといわれています。
そこで、ここでは体を温めてくれるスペシャルドリンクの作り方をお伝えします。
とってもフルーティーでおいしいので、ぜひ試してみてください。
【材料】
・にんじん 1/6個
・リンゴ 1/4個
・粉末のシナモン お好み
・お好きな紅茶
・熱湯 適量
・黒糖 ティースプーン1杯程度
【作り方】
①ティーカップに紅茶の入ったティーバッグを入れて、熱湯を注ぎます。
②程よく紅茶が抽出できたら、黒糖をスプーンなどを使ってよく溶かします。
お湯が熱いので、やけどしないように気を付けてください。
③すりがねで、リンゴとにんじんをすりおろし、ティーカップのなかに入れます。
④お好みでシナモンをかけてできあがりです。
ちなみに、黒糖も体を温めるものの1つなので、香ばしくて甘い香りを楽しみつつ体を温めましょう。
体を温めてくれる飲み物や食材を使い、日常的に内臓から体を温めると発汗しやすくなります。
積極的に汗をかく習慣を続けていると、臭いのするベタベタした汗が解消されやすくなるでしょう。
自宅でホットヨガ?!たくさん汗をかいてベタつく汗を解消しよう!
「夏にエアコンの効いた部屋にいる傾向にあってなかなか汗をかかない」というのであれば、自宅でホットヨガをやってみるのはいかがでしょうか。
ホットヨガとは、室温40度以上で湿度が60%程度のなかで行うヨガのことで、1時間あたり1リットルもの汗をかく方もいるといいます。
真夏であれば、自宅のエアコンを一時的に切ってしまえば、室温が40度近くになることもあるので、後は湿度を上げるだけでホットヨガのミニスタジオができあがるのです。
冬でも、部屋の温度さえ40度にすることができて、湿度も60%を維持できれば可能です。
しかし、冬の場合は、ストーブや暖房などの器具を使わなければならないので、電気料金が高くなってしまったり、石油ストーブを使うことで一酸化炭素中毒の可能性も懸念されます。
そのため、冬にホットヨガを自宅で行う際は十分に注意してください。
それから、どの季節に行ったとしても熱中症には気を付け、ホットヨガが終わった後はカビの防止のために換気や掃除をしっかりと行いましょう。
また、畳は吸湿性が高いため、畳の部屋で行うのはおすすめできませんが、その場合はお風呂で行うこともできます。
お風呂であれば、高温多湿である環境を作ることは難しいことではなくなるので、ホットヨガに挑戦しやすいといえます。
お風呂でホットヨガを行う際は、浴槽のなかでやるもの・洗うところでやるものなどさまざまなポーズがあります。
ヨガのポーズに関しては、いろいろなウェブページに掲載されているものもあるので、挑戦できそうなものから試していけるとよいですね。
ベタベタとする臭いのある汗を解消するためにも、日頃から汗をかいて汗腺の機能を高めましょう。
臭いのないサラサラの汗をかこう
今回は、汗をかくことはどんな効果があるのか、ベタベタの汗を招いてしまう原因や、汗をかくためのいくつかの方法などもお話ししました。
運動不足であったり、夏の間はエアコンの効いた涼しい室内にいることが多い方は、汗腺の機能が低下しているかもしれません。
そうならないためにも、いくつかお伝えしたような体を温める方法や汗をかく方法などを試して、日頃から汗をかく環境を作れるといいですね。