子供も歯磨き後にフロスが必要?虫歯予防対策で健康な歯に!
歯磨き 2020.04.21子供の歯の健康を守ろう
みなさんご存知の通り、永久歯は一度失うと二度と元には戻りません。
年齢を重ねても健康的な生活を送り続けるためには、自分の歯はとても大切です。
日本人は歯科予防の先進国と比較すると、80歳までに残る歯の本数が圧倒的に少ないと言われています。
残る歯の本数が少ないということは、入れ歯などを入れている方が多いということです。
将来、自分の子供が歯を失い、入れ歯になってしまうことを想像するといかがでしょうか。
親心からすると、とても受け入れがたいですよね。
長く自分の歯を残すためには、子供のうちから対策が必要です。
就寝前に仕上げ磨きをしている親御さんは多いでしょうが、デンタルフロスはしていますか?
デンタルフロスは大人がするものだと思われている方が多いですが、子供にも必要な場合があります。
歯磨きに加えてデンタルフロスや定期健診で、子供の歯を健康に保ちましょう。
乳歯のうちから気を付けたいこと
子供の歯をいつまでも健康的に保つためには、兎にも角にも虫歯を予防する必要があります。
もちろん、永久歯が生え始めてからでいい…ということはありません。
乳歯が生え始めたら、虫歯にならないように親が気を付けてあげましょう。
万が一、乳歯のうちに虫歯になってしまうと、その虫歯が本来より早く抜けてしまい、永久歯の歯並びが悪くなってしまう可能性もあるのです。
歯並びが悪いと、虫歯ができやすくなってしまうことがあります。
そこで、乳歯のうちから以下のことに気を付けましょう。
①定期健診
親がしっかり歯磨きしているつもりでも、歯の専門家である歯医者さんに歯の状態を診てもらいましょう。
乳歯のうちは虫歯に気が付きにくいこともありますから、定期的に通うことをおすすめします。
②歯ブラシ・デンタルフロス
歯ブラシは、柄部分が曲がっていないまっすぐなものを選びましょう。
乳歯でも奥歯には隙間がないことがありますので、デンタルフロスも使用しましょう。
嫌がる場合は無理せず、毎日じゃなくても大丈夫ですよ。
フッ素配合の歯磨き剤が虫歯予防に効果的!デンタルフロス併用でさらにgood
③歯磨き剤
歯磨きの際に子供に使用する歯磨き剤は、月齢や年齢に応じて変えていきましょう。
乳歯の生え始めのうちは何よりも歯磨きに慣れることが先決ですから、歯磨き剤にこだわらず、歯磨きが嫌いにならないようにしてあげることが大切です。
子供が歯磨き嫌いにならないコツは後述しますので、参考にしてみてくださいね。
歯磨きに慣れてきたら、フッ素が配合されている歯磨き剤がおすすめです。
フッ素は、虫歯予防対策になることに加え、歯質強化にも役立つと言われています。
乳歯は永久歯と比べると軟らかいので、フッ素が配合されている歯磨き剤は効果的と考えられます。
ただし、6歳未満の子供にフッ素が高濃度の歯磨き剤は使用しないよう注意してください。
厚生労働省の基準では、フッ素配合の歯磨き剤の効果的な使用方法を以下としています。
・歯の生え始め~2歳:フッ素濃度500ppmで切った爪くらいのわずかな量
・3歳~5歳:フッ素濃度500ppmで5mm以下の量
・6歳~14歳:フッ素濃度1,000ppmで1cm程度の量
・15歳以上:フッ素濃度1,000ppm~1,500ppmで2cm程度の量
歯磨き剤を使用した歯磨きだけでは歯垢が残ってしまうことがありますから、特に隙間が狭い奥歯を中心にデンタルフロスも併用しましょう。
歯磨き&デンタルフロスで健康な歯に!
④歯磨きの仕方
ある程度成長したら、子供自身に歯磨きさせるようにします。
しかし、しばらくは上手に磨くことができませんので、仕上げ磨きは必ず行うようにしましょう。
仕上げ磨きの仕方も大切です。
磨き残しがないように、歯に歯ブラシを直角に当てて、1~2本ずつを丁寧に磨いていきましょう。
磨く順番を決めておけば、磨き残しをしにくくなります。
磨きにくいときは、歯ブラシを立てて磨くといいですよ。
歯垢は意外と取り除きづらいので、10回以上はゴシゴシしてあげるといいでしょう。
歯磨きが完了したら、デンタルフロスを歯に通します。
ただし、デンタルフロスを無理矢理歯間に通そうとすると子供が痛がることがありますので、ゆっくりと動かしながら優しく入れていきましょう。
下まで通ったら、両側の歯面に沿わせるように上下に動かすと歯垢を落としやすいです。
デンタルフロスを取り出す際も、ゆっくりと動かすようにしましょう。
どうしても使い方が難しいという場合は、定期的に通っている歯医者さんに相談してみましょう。
子供のだらだら食べは禁物!食後は水を飲ませよう
⑤おやつをだらだら食べさせない・食べたら水を飲ませる
何か食べるたびに歯磨きしたいところですが、現実的にはそうもいきませんので、朝と夜寝る前の2回歯磨きしているという場合が多いでしょう。
しかし、口の中に食べものがあると口内は酸性になります。
つまり、虫歯が作られてしまいやすい環境になるのです。
そのため、子供におやつをだらだら食べさせない、食べたら水を飲ませることが大切です。
特に、スナック菓子・せんべい類は歯のくぼみや隙間などに残り、虫歯の原因になりやすいと言われています。
また、飴などの糖分が高いおやつも虫歯の原因になりやすいです。
おやつを食べさせる際は、たくさん噛まなくてはならないするめなどがおすすめです。
たくさん噛むと、その分唾液が出ます。
唾液は食べかすを流す作用や虫歯菌に対する抗菌作用があると言われていますから、虫歯予防対策にもなると考えられますよね。
ここまで、乳歯のうちに気を付けたいことについて5つお話ししてきました。
歯磨きだけではなく子供でもデンタルフロスが必要だったり、定期健診も大切だったりします。
子供の歯を長く残すために、できることはしてあげるように心がけましょう。
最後に、次項では子供が歯磨き嫌いにならないコツについてお話ししていきます。
子供が歯磨き嫌いにならないコツ!歯ブラシやデンタルフロスなどは選ばせよう
先ほど少し触れましたが、しっかり歯磨きするためにはそもそも子供が歯磨き嫌いにならないようにすることが大切です。
そこで、子供が歯磨き嫌いにならないコツについてお伝えしていきましょう。
○機嫌のいいときに!
歯磨きは、子供が機嫌のいいときに行うようにしましょう。
機嫌の悪いときに無理矢理してしまうと、歯磨き嫌いになってしまうことがありますよ。
○楽しく歯磨き!
親が怖い顔で歯磨きすると、子供はビクビクしてしまいます。
それがきっかけで歯磨き嫌いになることがありますので、楽しい雰囲気で、笑顔で明るく話しかけながら歯磨きしましょう。
子供がお気に入りのぬいぐるみがあれば、親がぬいぐるみになりきって、子供に歯磨きしてあげると喜びますよ。
○好きな道具で!
歯ブラシやデンタルフロス、歯磨き剤など、自分の好きなものを選ばせてあげましょう。
たったそれだけのことで、自らすすんで歯磨きしてくれるようになることがあります。
子供のために歯のケアを十分に行おう
子供の歯がまだ乳歯のうちは、歯磨きさえしておけば大丈夫と思われている方が多いかもしれません。
しかし、乳歯のうちに虫歯になってしまうことで、歯並びが悪くなり、虫歯ができやすくなってしまうことが考えられます。
子供の歯を将来にわたって長く残すためには、小さなうちからの予防対策が必要です。
さっそく今日から、子供のために歯のケアを行いましょう。