歯磨き時間はどれくらいが理想?子供にとって楽しい時間を

歯磨き 2020.06.27
子供の仕上げ磨きには、みなさんどれくらいの時間をかけているでしょうか。 子供が嫌がってなかなか時間をかけられない方、特に時間を考えずに大まかに仕上げ磨きをしている方などさまざまでしょう。 実際、子供の歯磨きにはどれくらいの時間をかけることが理想なのでしょうか。 この記事では、子供の理想的な歯磨き時間をはじめ、子供が歯磨きを嫌がらないやり方や工夫などをお話ししていきます。

子供の歯磨きにはそれなりの時間が必要なの?

子供の大切な歯を守るためには、毎日の習慣的な歯磨きが欠かせません。

当然、子供のうちは一人では上手に磨けませんから、最後は大人による仕上げ磨きが必要です。

仕上げ磨きをするママやパパの多くは、大まかな時間で歯磨きをしているかもしれませんが、実際、子供の歯磨きにはどのくらいの時間をかければいいのか疑問に思う方も多いことでしょう。

そもそも歯磨きの目的は、歯に付着した食べカスやプラーク(歯垢)を除去し、虫歯のない健康な口内をキープすることです。

特に、ネバネバとした粘性のあるプラークは、水で流した程度では取り除くことができず、適切なブラッシングによってはじめて除去することができます。

子供の口内をきれいにするためには、歯磨きで汚れを取り除くのに十分な時間を確保する必要があるのです。

子供の歯磨きにかける具体的な時間は?1本1本を丁寧に磨くために

では、子供の歯磨きには具体的にどのくらいの時間をかければいいのでしょうか。

結論から言うと、最低でも3分間です。

もちろん、これは生えている歯の本数によっても変わり、乳歯列が完成していない歯の少ない口内であれば3分もかからないでしょう。

しかし、乳歯列が完成している口内、あるいはある程度生え揃っている口内であれば、3分を目標に磨くことが推奨されます。

これは、乳歯が生え揃った子供だけに限らず、大人の歯磨き時間でも同様です。

と言うのも、頑固に付着したネバネバのプラークを落とすためには、歯1本につき20回程度のブラッシングが求められます。

また、1本の歯を磨くには、歯の表側だけでなく、裏側や噛み合わせの咬合部、歯と歯の間も磨かなければならないため、最低でもそれだけの時間が必要になるのです。

ただし、まだ歯の本数が少ない場合は、プラークを除去することよりも、まずは歯磨きに慣れさせることを第一に考えましょう。

3分は子供にとって長い時間!子どもが歯磨きを嫌がる理由

子供の理想的な歯磨き時間は、最低でも3分であることが分かりましたが、じっと我慢する3分は子供にとって辛く長いものに感じるでしょう。

確かに、3分の歯磨き時間を大人しくできる子供ももちろんいるでしょうが、そもそも歯磨き自体を嫌がる子供に頭を抱えている親が多いのも現実です。

そこでまずは、子供がなぜ歯磨きを嫌がるのかを考えなければなりません。

子供が歯磨きを嫌がる理由にはいくつかありますが、主に「怖い・痛い・退屈」の3つが挙げられます。

ママやパパは、子供の歯をしっかり磨こうと思うあまり、つい必死になり、力が入ってしまいがちです。

特に、子供の気分が乗らずに駄々をこねれば、親は無理やり歯磨きをしようと強引になりますし、それをきっかけに、子供にとって歯磨きが、ママやパパに怒られる怖い時間になってしまうでしょう。

また、たったの3分とはいえ、口を開けてじっとしている時間は退屈ですし、子供は飽きてしまうでしょう。

このような要素が重なり合うことで、子供は歯磨きをすることが嫌いになってしまいます。

したがって、まずはこのような要素を排除し、子供にとって楽しいと思えるような歯磨き時間をつくることが大切です。

歯磨き嫌いにさせない歯磨きを!押さえておきたいポイント

子供が歯磨き嫌いになる原因を踏まえ、歯磨きをするうえで押さえておきたいポイントについて見ていきましょう。

・子供がリラックスできる姿勢を確保する

不安定な姿勢だと、子供に不安感を与えるだけでなく、歯磨きするうえで危険が伴います。

子供の頭を膝の上に乗せ、頭をしっかり固定して安定した姿勢を確保します。

歯磨き粉を使い始めたら、歯磨き剤の誤飲を防ぐために立たせて仕上げ磨きを行いましょう。

・鼻呼吸をさせる

歯磨き中、仰向けのまま子供に口呼吸をさせてしまうと、口に溜まった唾液を誤嚥してしまう可能性があります。

「お鼻で息しようね」と声をかけ、口呼吸は避けるようにしましょう。

・ゴシゴシ強く磨かない

子供の歯や歯茎はデリケートですから、力を入れすぎると簡単に傷つきます。

歯磨きはペンを持つようにペングリップで軽く持ち、小刻みに動かして汚れを落とします。

・前歯の上唇小帯(じょうしんしょうたい)に気を付ける

3歳未満の子供の場合、上唇と歯茎をつなぐ筋である「上唇小帯」が太くて硬いことがあります。

ここに歯ブラシが当たると痛がるため、人差し指で軽く押さてガードしながら磨くと良いでしょう。

・途中で休憩を挟む

3分間ずっと仰向けで寝ていると、口に唾が溜まり子供も苦しくなります。

時間をしっかり確保するためには、途中で少し休憩を挟み、一旦唾を吐き出させるなど子供を気遣いましょう。

子供にとって楽しい歯磨き時間をつくる工夫

3分という歯磨き時間を確保するには、同時に子供にとって楽しい時間でなければなりません。

歯磨きをするうえでの注意点に加えて、子供にとってその気になるような工夫をご紹介していきましょう。

・お気に入りのぬいぐるみや人形で誘導する

そもそも歯磨き自体を嫌がる子供には、お気に入りのぬいぐるみなどを使ってその気にさせるのが有効でしょう。

例えば、パペット人形に歯ブラシを持たせ、「歯磨きしようよ」「虫歯をやっつけよう」などとお話ししながら歯磨きに誘導することをおすすめします。

・鏡を持たせて確認させる

子供の口内は非常に敏感ですから、歯磨きの様子が見えない子供にとっては不安の時間です。

そこで、子供に鏡を持たせて様子を見せることで、安心感を与えることができます。

・常に声をかけてお話しする

歯磨きというと義務的に感じてしまいますが、スキンシップの一環と捉えることが大切です。

「ばい菌さんいるかな?」「こちょこちょして磨いていくよ」など、常に声をかけてあげると子供も退屈しないでしょう。

・できたらたくさん褒める

歯磨きをすることができたら、最後は必ずたくさん褒めてあげましょう。

少しのことでも、子供は褒められれば嬉しくなり、次も歯磨きをがんばろうと前向きになるはずです。

子供が進んで歯磨きができる環境づくりをしてあげましょう。

歯ブラシや歯磨き粉選びも大切!子供が歯磨きをしたくなる選び方を

子供にとって楽しく、より心地の良い歯磨き時間にするためには、歯ブラシや歯磨き粉選びにも着目することも大切です。

では、子供の目線に合わせた歯ブラシと歯磨き粉の選び方について、それぞれ詳しく見ていきましょう。

【歯ブラシ】

まず、子供が使う歯ブラシは、子供と一緒に実際にものを見ながら選ぶことをおすすめします。

無地で無機質なデザインよりも、子供が好きなキャラクター歯ブラシであれば、自ら進んで歯磨きをしてくれるはずです。

また、子供の口内に合わせるために対象年齢をチェックし、ブラシはやわらかく、ヘッドが小さいものを選びます。

3歳未満であれば、喉突き防止や180度ブラシなどが付いた赤ちゃん用歯ブラシを選ぶと良いでしょう。

【歯磨き粉】

刺激的なフレーバーよりも、子供の好きなイチゴやブドウ、バナナなど甘い歯磨き粉を選びます。

子供が飽きないように、複数の異なるフレーバーを揃えてローテーションするのも良いでしょう。

また、うがいができないうちは、うがいを必要としないジェルタイプの歯磨き粉を選ぶことをおすすめします。

子供の繊細な口内を考慮し、研磨剤は無配合、もしくは低研磨のものを選びましょう。

3分の歯磨き時間を親子一緒に楽しく

乳歯が生え揃っている場合、歯磨き時間は最低でも3分かけることが理想です。

しかし、子供にとって、3分という時間は意外と長く、ただただ辛く退屈に感じるでしょう。

まずは、嫌がる原因を排除し、子供が安心して楽しめるような環境づくりをすることが、歯磨きを身につけるための秘訣です。

大切なスキンシップの一つとして、親子で楽しい歯磨き時間をつくっていきましょう。

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