毎日大変な子供の歯磨きは夜だけってダメ?歯磨きの疑問解決

歯磨き 2020.04.22
保育園や幼稚園に通うくらいの年齢の子供の歯磨き、毎日苦労していませんか? 本来なら食事のたびに歯磨きしたいところですが、歯磨き嫌いの子供だとなかなか大変ですよね。 まだ幼いうちは、夜だけの歯磨きではダメなのでしょうか。 今回は、そんな子供の歯磨きに対する疑問を解決していきます。

嫌がる子供に歯磨きさせるのは一苦労!

一般的に生後6か月くらいから歯が生え始めると言われていますから、それぐらいの時期から歯磨きをスタートさせる方が多いでしょう。

赤ちゃんのうちは少しずつ歯磨きに慣れさせていき、歯ブラシを自分で持てるようになったら自分で歯磨きさせるようにしますよね。

しかし、だんだんと自我が出てくるようになると、歯磨きを嫌がるようになることがあります。

歯磨きは毎日、毎食のたびに行いたいですから、歯磨きのたびに嫌がられてしまうと親も心が折れてしまうものです。

歯に付着する歯垢は、意外ですが簡単に取れるものではありません。

同じ場所を20回くらいゴシゴシしないと、落とし切れないと言われています。

歯ブラシを動かすときは歯1~2本ずつが理想的なので、子供の歯磨きには最低でも3分はかかります。

朝・昼・晩・おやつ…と考えると、嫌がる子供に歯磨きさせるのはなかなか大変な作業ですよね。

毎回は難しいとしても、夜だけ仕上げ磨きするというのは実際はどうなのでしょうか。

子供が嫌がる場合は夜だけでもOK!

やはり、毎食後に歯磨きをするのが望ましいですが、子供が嫌がって難しい場合は夜だけでもいいでしょう。

就寝後は唾液の量が減少し、雑菌が繁殖しやすくなりますから、しっかりと仕上げ磨きをしてあげる必要があります。

ちなみに、小学生になったら自分でだいぶ上手に磨けるようになりますが、すみずみまで綺麗に磨くのは案外難しいので、少なくても3年生くらいまでは仕上げ磨きをしてあげるようにしましょう。

ここで、仕上げ磨きのポイントをご紹介します。

①力を入れすぎない

ブラッシングの際は、力を入れすぎないようにしましょう。

力を入れてブラッシングすると、子供の歯や歯茎を傷つけてしまうことがあります。

また、歯ブラシの毛先が広がりやすくなりますので注意しましょう。

②少しずつ磨く

先ほども少し触れましたが、1~2本ずつ小刻みに丁寧に磨いていきます。

1部分につき、20回動かすことを目安に行うといいですよ。

③歯ブラシを歯と直角に当てる

磨き残しがないように、歯ブラシは歯と直角になるように当てます。

前歯は、歯ブラシを縦にして磨くといいでしょう。

歯垢が残りやすい歯と歯茎の境目は、より丁寧に磨くようにしましょう。

仕上げ磨きを夜だけするなら念入りに!

まだ乳歯のうちは、奥歯や上の前歯が虫歯になりやすいと言われています。

夜だけ仕上げ磨きをするなら、それらの場所はより念入りに磨きましょう。

奥歯は噛み合わせの溝部分を丁寧に、前歯は歯ブラシを立てて磨くのがコツです。

ただし、上の前歯を磨く際、上唇小帯に歯ブラシが当たらないように気を付けましょう。

上唇小帯とは、上の前歯の間と上唇をつないでいるスジのことです。

上唇小帯に歯ブラシが当たると痛がり、歯磨き嫌いになってしまう子供もいますから、上唇小帯を指で押さえながら上の前歯を磨くようにしましょう。

また、磨き残しがないように、磨く順番を決めておくといいですよ。

子供が嫌がって夜だけしか磨けない場合は、より丁寧に磨くことを意識しましょう。

虫歯菌がどんどん増えていって虫歯になるには、数日かかると言われています。

毎回の歯磨きを簡単に終わらせるよりは、1回の歯磨きをしっかり磨くことのほうが大切なのです。

子供の歯磨き剤はどんなものがおすすめ?

昨今ではいろいろな種類の子供用の歯磨き剤が市販されていますが、どれを選んだらいいか悩ましいですよね。

子供によっては、歯磨き剤の口当たりや味を嫌がることもあります。

小さなうちは、どうしても嫌がるようであれば無理して使用することはないでしょう。

ある程度成長して、うがいができるようになったら夜だけでもいいので歯磨き剤を使用していきましょう。

ただし、歯磨き剤によって含まれている成分に違いがあります。

特に、虫歯予防になると言われているフッ素は、低年齢のうちは低濃度のものを使用するようにしましょう。

歯の生え始めから2歳頃まではフッ素濃度500ppmでほんの少量、3歳頃から5歳頃まではフッ素濃度500ppmで5mm以下の量が効果的と言われています。

6歳頃から14歳頃までは、1,000ppmで1cm程度とされています。

これらの数値を目安にして、歯磨き剤を選ぶようにしましょう。

夜だけの習慣の歯磨きをせずに寝てしまったらどうする!?

まだまだ小さなうちは、夜だけの習慣の歯磨きすらせずに寝てしまうことがありますよね。

起こしたほうがいいのか悩ましいですが、毎日のことでなければ無理矢理起こして歯磨きをすることはありません。

先ほども少し触れましたように、虫歯菌が増殖して虫歯になるには数日かかると言われていますから、「毎日必ず歯磨きしなくちゃ!」と神経質になる必要はないのです。

ただし、それが習慣化してしまうと虫歯の原因にもなりかねませんから、基本的には就寝前の歯磨きはしっかりと行うようにしましょう。

また、歯磨きをする前に寝てしまいがちな子供であれば、虫歯菌が増殖しやすい砂糖が含まれている食べ物や飲み物を与えすぎないように気を付けるといいでしょう。

嫌がる子供に無理矢理歯磨きするのは禁物!

将来にわたって毎日行う歯磨きを、子供に嫌いになってほしくはないですよね。

しかし、虫歯にはなってほしくないという親心から、嫌がる子供に「夜だけでも!」と無理矢理歯磨きすることも多いのではないでしょうか。

嫌がっているのに無理矢理歯磨きしてしまうと、歯磨き嫌いになってしまう原因になります。

子供が歯磨きを嫌がっているときには、その日はすぱっと歯磨きを諦めることも大切です。

歯磨き好きの子供にするためには、いくつかコツがありますのでご紹介しましょう。

◇楽しい雰囲気で歯磨きする

明るく話しかけて、楽しい雰囲気で歯磨きするようにしましょう。

親が笑顔で歯磨きするだけで、子供は嫌がらずに歯磨きしてくれるようになるかもしれません。

◇ご褒美シール

シール好きの子供は多いですから、歯磨きがきちんとできたら好きなシールを貼らせてあげましょう。

シールの台紙は市販されていますが、インターネットで無料でダウンロードできるものもあるのでぜひ探してみてくださいね。

親の手作りだと、より子供が喜ぶかもしれませんね。

◇歯磨きグッズ

歯ブラシや歯磨き剤、歯磨きコップなどの歯磨きグッズを、子供に好きに選ばせてあげましょう。

歯磨き剤はいくつか用意しておいて、毎回好きなフレーバーを選ばせてあげると喜んで歯磨きしてくれることがありますよ。

歯磨きの仕方を工夫して歯磨き好きになってもらおう

子供がまだ小さなうちは、歯磨きを嫌がることが多くあります。

嫌がるときは無理に歯磨きすることはなく、夜だけでも構いません。

その際は、丁寧に磨くことを意識するようにしましょう。

歯磨きの仕方を工夫すると、歯磨き好きになってくれることもあります。

試行錯誤しながらも、毎日楽しく歯磨きできるようになるといいですね。

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