口臭の原因は舌の汚れ!舌の磨き方は歯ブラシで行ってもOK?
歯ブラシ 2020.02.20口臭の原因でもある「舌苔」とは?
歯ブラシで歯磨きをし終わった後など、汚れが残っていないか鏡で確認することもあるでしょう。
鏡を使って口の中を見たときに、舌の表面に白くなったものが付着しているのを見たことはありませんか。
これは舌の汚れの一種で、「舌苔(ぜったい)」といいます。
舌の表面には無数の小さな突起があり、これがかたくなって、突起と突起の間に細菌や食べかす、古くなった口腔内の粘膜などがたまったものが、舌苔です。
舌苔ができる原因として、まず口の中の乾燥が挙げられます。
例えば、鼻が詰まっていて常に口が開いてしまっていると、徐々に口の中は乾燥していきますよね。
口の中が乾燥してしまうと、舌の汚れがこびりついて落ちにくくなり、最終的に舌苔になってしまうというわけです。
また、ストレスや加齢などにより、唾液の分泌量が少ない方も同様のことがいえます。
唾液の分泌量が減ると、口の中の汚れを落としにくくなってしまうのです。
さらに、舌の位置も舌苔を発生させる原因の1つといわれています。
通常、舌は上あごにくっついているので、その摩擦により舌の汚れは落ちていきます。
ところが、口呼吸が日常化している方などは、舌の位置が低くなってしまうことが多い傾向があります。
舌の位置が低くなると、上あごに舌が触れることが少なくなります。
そうなれば、摩擦によって汚れを落とせなくなってしまいますから、舌苔の発生につながります。
このように、舌苔ができる原因はさまざまですが、舌苔を発見したからといって焦ることはありません。
磨き方に注意して行えば、セルフケアでも舌苔を取り除くことは可能です。
なぜ舌苔が口臭の原因となるの?
舌苔は基本的には誰にでもあるものといえるので、舌苔を見つけたからといって、慌てる必要はないでしょう。
ただし舌苔が厚くなっていくと、口臭の原因になることがあります。
なぜ舌苔が口臭の原因となるかを、ここで見ていきます。
口臭の原因はいくつかあり、その1つには細菌による臭い物質の放出が挙げられます。
口腔内の細菌には「嫌気性細菌」というものがあります。
この細菌が舌苔につくと、舌の表面にある古い粘膜や食べかすなどのたんぱく質を分解する活動を行います。
このときに発生するのが揮発性硫黄化合物というもので、嫌な臭いの元となります。
舌苔がなければ、この臭いの元となる物質の発生を防ぐことにつながりますから、舌苔が口臭の原因となり得ることがおわかりいただけたかと思います。
今、自分の口臭が気になっているのであれば、舌磨きなどのセルへケアをしてみてはいかがでしょう。
中には、歯磨きのついでに、歯ブラシで舌を磨く方もいると聞きます。
では、この磨き方は特に問題はないのでしょうか。
舌の磨き方は歯ブラシで行っても良いの?
ここからは、口臭予防のための舌磨きについてお話をしていきます。
まずは、舌磨きをするアイテムについてです。
舌磨きをする方の中には、歯磨きのついでに歯ブラシで舌を磨く方もいます。
しかしこの磨き方では、舌を傷つけてしまう恐れがあります。
歯磨きする際は、歯磨き剤をつけて歯を磨きますよね。
この歯磨き剤には研磨剤や界面活性剤が含まれており、これらが舌を傷つけてしまうことがあるようです。
そうなれば、ますます舌に汚れがつきやすくなってしまうので、歯磨きのついでに舌を磨くのは避けたほうが良いでしょう。
しかし、必ずしも歯ブラシがダメということではありません。
歯磨きとして使用していない未使用の歯ブラシがあれば、そちらで舌を磨いてもOKです。
ただし舌を傷つけないよう、毛先が柔らかいものを使用するようにしてください。
舌を磨くときは歯磨き剤はつけず、水でぬらしてから磨くようにしましょう。
未使用の柔らかい歯ブラシであれば、舌磨きとして使ってもOKとされていますが、舌磨きするのにおすすめなのは舌専用のアイテムです。
舌ブラシや舌ベラなどがありますので、自分に合ったアイテムを選んでみてください。
歯ブラシで磨く場合もチェック!舌の磨き方
それではここで、舌の磨き方についてお話ししていきましょう。
舌は柔らかい粘膜でできているので、とてもデリケートな部位です。
そのため、やさしく丁寧に磨くことがポイントの1つです。
はじめに鏡を見ながら舌を突き出して、舌苔の範囲を確認し、それから磨きはじめます。
おすすめは舌専用のブラシやヘラですが、毛先の柔らかい歯ブラシでもOKです。
水に濡らし、舌苔の一番奥にブラシなどをあて、やさしく手前に引きましょう。
なでるようにやさしくこするだけでも、汚れが取れるので参考にしてくださいね。
手前まで引けたら、水でブラシなどを洗います。
これを舌苔の範囲全体に行い、ブラシに汚れがつかなくなれば完了です。
舌を磨く際のポイントとして、1日に舌磨きをする回数も挙げられます。
歯磨き同様、1日2~3回行いたい方もいるかもしれませんが、舌磨きの場合1日1回で十分です。
特に舌苔の量が多いとされる時間帯は「起床時」ですので、起床時に磨くことをおすすめします。
舌の磨き方の注意点!歯ブラシは力加減に注意!
ここでは舌磨きするうえでの注意点についてお話ししていきます。
磨き方でもお伝えしましたが、やさしく丁寧に磨くことがポイントなので、歯磨きのようにゴシゴシ磨いてはいけません。
ゴシゴシ磨いてしまうと、味を感じる感覚器の味蕾(みらい)や舌の粘膜を傷つけてしまう恐れがあります。
そうなれば、味を感じにくくなることも考えられるので、強く磨くことは避けたいですね。
特に歯ブラシで舌を磨く際は、力加減に注意が必要です。
先にお伝えしたように、舌はとてもデリケートです。
場合によっては毛先の柔らかい歯ブラシであっても、2回ほどこすっただけで舌が傷ついてしまう方もいます。
そのため、歯ブラシはもちろんのこと、舌専用のアイテムであっても、やさしくなでるように磨くようにしましょう。
加えて、磨く向きにも注意してください。
前後に往復させれば、舌苔に含まれる細菌などを喉の奥へと送り込んでしまう可能性もありますから、必ず奥から手前への一方向で磨きましょう。
また、正しい磨き方をしていても、舌がピリピリしたり痛かったりすることがあります。
痛みがある場合は、落ち着くまでは舌磨きはしないようにしましょう。
おすすめ舌専用アイテムのご紹介!
舌の磨き方などをお話ししたところで、おすすめの舌専用アイテムをご紹介します。
歯ブラシで舌を磨くのが不安な方も参考に見てみてくださいね。
【lobon:舌ブラシ 舌クリーナー 舌みがき タングスクレーパー 口臭予防 SD-17】
・取扱店:「lobon」AMAZON店
・参考価格:699円(税込み)
スクレーパータイプの舌専用アイテムで、簡単に舌の表面の細菌を取り除いてくれるでしょう。
【舌磨き用 舌ブラシ W-1 ダブルワンネクスト】
・取扱店:「こだわり商品研究所」
・参考価格:748円(税込み)
デリケートな舌を傷つけないように設計された舌ブラシです。
何度もゴシゴシすることなく、汚れを絡めとるので、使い勝手の良い舌ブラシといえそうです。
【エビス:舌クリーナー ラバーグリップ 2本組】
・取扱店:「生活雑貨 Market M」AMAZON店
・参考価格:550円(税込み)
高密度の極細毛が、舌の表面にある突起の隙間に入り込み、舌苔をやさしく落としてくれます。
これらのアイテムを使って、口臭予防のための舌磨きを習慣化してみてはいかがでしょうか。
舌磨きを習慣にして口臭予防!
口臭の原因は、舌の表面の舌苔であることも考えられます。
舌苔はセルフケアでも取り除くことができ、歯ブラシでも落とすことができます。
おすすめは舌専用アイテムですが、どちらでケアをする場合も強く磨いたり、前後に往復させたりするなどのことは避けましょう。
1日1回の舌磨きを習慣にして、口臭予防につなげましょう。