自分に合った歯ブラシの選び方!硬さや素材はどうする?
歯ブラシ 2020.02.08硬さや大きさが合っていない歯ブラシは口腔トラブルの原因
概要でもお話ししたとおり、歯ブラシといってもたくさんの種類があります。
スーパーやドラックストアの歯ブラシコーナーでは、何十種類もの商品が陳列されていますよね。
今回なぜ歯ブラシについて一度見直していだきたいのかというと、口腔トラブルになるリスクを減らすためです。
歯ブラシの硬さや大きさが自分の口に合っていないと、毎日歯磨きをしていても磨き残しが発生します。
その磨き残しはやがて歯石となり、様々な口腔トラブルを引き起こす可能性があるのです。
最悪のケースでは、大切な歯を失うことにもなりかねませんので、自分に合った歯ブラシを選び、正しく歯磨きをしていきましょう。
まずは、歯ブラシの毛の硬さに注目した選び方をお伝えします。
どの硬さが適切?歯ブラシの選び方
歯ブラシの硬さには、大きくわけて「柔らかめ」「普通」「硬め」の3タイプがあります。
それそれの特徴をふまえて選んでいきましょう。
▼柔らかめ
柔らかいブラシのため、歯茎が弱い方や、歯磨き中に出血しやすい方に向いています。
普通の歯ブラシでブラッシングすると痛いという方は、柔らかめの歯ブラシにして様子を見てみましょう。
ただし、柔らかいがゆえに汚れや歯垢は落としにくいため、丁寧にブラッシングをしていく必要があります。
▼普通
一般的な硬さです。
歯垢を取り除き、歯茎も傷つけにくいでしょう。
▼硬め
歯垢を落とすことだけに限れば、硬めの歯ブラシがよいでしょう。
また、磨く力が弱い小さな子供やご年配の方におすすめです。
ただし、力を入れてブラッシングすると、歯茎や歯を傷つけてしまう可能性があるため注意が必要です。
口腔内の健康を維持する歯ブラシの選び方は、歯茎の状態や力の入り具合などを考慮して、どの硬さが適切かを考えていきます。
素材を見る歯ブラシの選び方
続いてチェックしていただきたい歯ブラシの選び方は素材です。
▼ナイロン製
一般的な歯ブラシに使用されている素材です。
水に濡れても乾きやすいため、清潔に保つことができます。
毛の硬さも、柔らかめから硬めまであるため、年齢や性別を問わず自分に合った歯ブラシを見つけられることでしょう。
約1ヶ月ほど経過したら、新しい歯ブラシに交換してください。
もしも1ヶ月経たない間にブラシが開いてしまった場合は、すぐに交換しましょう。
▼PBT(ポリブチレンテレフタレート)製
こちらの特徴は、なんといっても長持ちすることです。
ナイロン製は1ヶ月ほどで交換することが目安ですが、PBT製は3~4ヶ月ほど持つといわれています。
水切れもよく乾きやすいため、清潔に保つことができます。
コシのあるブラシなのでブラッシングしやすく、歯垢も落としやすいです。
▼動物の毛
商品としてはあまり見かけませんが、柔らかいブラシなので歯茎を傷つけにくいです。
そして、PBT製と同様に長持ちします。
ただし、歯垢を落としにくいことと、清潔さを保ちにくいといった弱点もあります。
小さめ?大きめ?ブラシヘッドの選び方
毛先の硬さと素材についてお伝えしました。
続いて、ブラシヘッドの大きさについて見ていきましょう。
▼小さめヘッド
1本1本の歯をブラッシングしていくためには、一般的に小さめヘッドが磨きやすいとされています。
前歯や左右の歯はもちろん、奥歯にまでしっかりと届き、ブラッシングすることができるからです。
また、歯茎が弱い方はやさしく丁寧に磨く必要があるため、小さめのヘッドの歯ブラシをおすすめします。
しかし、無理に小さめヘッドの歯ブラシを選ぶ必要はありません。
扱いやすく、ブラッシングしやすいかどうかもポイントです。
▼大きめヘッド
小さめヘッドは細かな部分が磨ける分、全ての歯を磨くのに時間がかかります。
歯磨きをすること自体が面倒になってしまうようであれば、やや大きめのヘッドを選ぶとよいでしょう。
ただし、大きめヘッドの歯ブラシは、口の大きさに合っていないと磨き残しの原因となります。
一度に磨けるスペースが広くなるため、1本1本丁寧に磨くことを疎かにしがちだからです。
また、細かな部分に毛先があたりにくいため、大きすぎるものは避けてください。
ブラシヘッドの選び方は、ご自身の奥歯の幅(1cm)くらいで、歯2本分(2~2.5cm)くらいの長さがあるものを選んでみましょう。
柄の選び方は手にフィットするかがポイント
歯ブラシを見てみると、柄の形もいろいろあります。
ついデザインやカラーなどを重視してしまいますが、柄の形も大切なチェックポイントです。
それでは、柄の選び方を見ていきましょう。
柄の形は持ち手になる部分で、真っすぐなものや曲がっているものがあります。
汚れや歯垢を取り除いていくためにも、手にフィットする形状を選びましょう。
そして前歯や左右の歯、奥歯までどんな角度でも磨きやすいということが最大のポイントです。
一般的には真っすぐな柄の形で、突起している部分がないシンプルな形は、奥歯まで磨きやすいといわれています。
実際に使用してみて、余計な力が加わらない柄の形を探してみましょう。
柄の長さですが、比較的口が小さい女性は短めのものを、口の中に奥行がある男性は奥歯まで届く長めのものを選んでみてください。
硬さや素材、ヘッドの大きさや柄の形をよくチェックすると、自分に合った歯ブラシが見つかるはずです。
硬さや素材など自分に合った歯ブラシで正しく歯を磨こう!
これまでお伝えした歯ブラシの選び方を元に、自分に合った歯ブラシを見つけてみてください。
しかし、自分に合った硬さや素材の歯ブラシが見つかっても、正しく歯磨きができていないと本末転倒です。
最後に、正しい歯ブラシの持ち方や使い方、歯を磨くときのコツをお伝えしましょう。
【歯ブラシの持ち方】
鉛筆を持つ持ち方と同じです。
小刻みに動かしやすく、余計な力が入らないペングリップの持ち方をしましょう。
【歯ブラシの使い方】
力加減ですが、柔らかめのブラシでも硬めのブラシでも、軽い力でブラッシングしていきます。
歯ブラシを歯に当てたとき、毛先が広がらないよう、手の力を抜いて磨いていきましょう。
毛先全体を歯の表面に当てて、小刻みに動かします。
一気に磨くのではなく、1本1本磨いてください。
【磨くときのコツ】
歯と歯茎の境目は、歯ブラシのわきを使って磨いていきます。
5mmくらいの幅で小刻みに動かしましょう。
前歯の裏は、磨き残しが多い場所です。
歯ブラシの毛先を直角に当ててブラッシングしていきます。
同じく歯垢が溜まりやすい歯と歯の隙間は、歯ブラシのつま先を使って磨いていきましょう。
【すすぎ】
歯磨きが終わったら、歯磨き剤に含まれるフッ素効果を薄めないために、少ない水で1回すすぎます。
歯の健康を守る歯ブラシの選び方
歯ブラシは、ただ歯を磨ければよいというわけではありません。
硬さや素材、ヘッドの大きさや柄の形をよくチェックしてみましょう。
ペングリップで持ちやすく、過度な力が加わらない歯ブラシを見つけてみてくださいね。
いつまでも自分の歯で食事ができるよう、自分に合った歯ブラシで歯磨きをしていきましょう。