虫歯予防にフッ素配合の歯磨き粉がおすすめ!フッ素の効果

歯磨き 2019.12.22
健康な歯を守るためには、歯磨き粉に含まれる成分にも注目しておきたいところです。 歯磨き粉の成分でよく耳にするのが「フッ素」ですが、フッ素は虫歯予防として知られていますね。 また、フッ素は虫歯予防だけでなくさまざまな効果があるといわれています。 今回は、フッ素の効果や、効果的な使い方、おすすめの歯磨き粉までご紹介していきます。

そもそもフッ素とは?

「歯磨き粉はフッ素配合のものがおすすめ」といわれているのは、虫歯予防に効果があるとされているためです。

ではこのフッ素は、いったいどのような物質なのでしょうか。

●フッ素とは

フッ素は食品や水、土壌などの自然界に広く存在しているもので、ミネラル成分の一種です。

そしてフッ素は、フッ素化合物としてほかの元素と結合した形で存在しています。

実は、私たちが普段口にするたくさんの飲食物にも、フッ素は含まれています。

特にフッ素が多く含まれているのは、ビールやお茶、海藻、塩、魚などです。

つまり、私たちは毎日の食事の中で自然とフッ素を摂り入れているのであり、特別珍しいわけではなく、非常に身近にある物質といえます。

そして、人の体の中では骨や歯などの組織に多く含まれ、歯や骨の形成にも大変重要な役割を果たします。

なぜ虫歯はできる?虫歯になりやすい人こそフッ素配合の歯磨き粉を!

フッ素配合の歯磨き粉を使用すると、虫歯予防に繋がるといわれています。

その理由の前に、なぜ虫歯が発生してしまうのでしょうか。

簡潔にお伝えしていきましょう。

●虫歯ができるわけ

虫歯菌は、歯垢(プラーク)の中にいる菌で、砂糖(ショ糖)などを原料として酸を作り出します。

この酸は、歯のエナメル質表面の成分、カルシウムやリンを溶かしてしまいます。

*これを脱灰といいます。

通常、お口の中が健康であれば、溶け出したカルシウムやリンは歯に戻り自然と修復されます。

*これを再石灰化といいます。

しかし、お口の中のバランスが崩れてしまうと、脱灰が優位になり、再石灰化が追いつかなくなります。

すると、虫歯が発生します。

虫歯は、甘いものを好んで食べる、歯磨きは1日1回以下、唾液の量が少ない、間食が多いという場合、発生するリスクが高まります。

虫歯になりやすい人は、生活習慣を改めるほか、フッ素配合の歯磨き粉を使用することをおすすめします。

歯磨き粉に含まれるフッ素の効果

フッ素は虫歯予防に効果的といわれていますが、なぜなのでしょうか。

ここでは、歯に働きかけるフッ素の効果をご紹介していきます。

●フッ素の効果

・歯の強化

歯の表面の成分であるエナメル質は、ハイドロキシアパタイトといわれる結晶を作っています。

この結晶は酸に弱いという特徴がありますが、そこにフッ素が作用すると、フルオロアパタイトという結晶構造を持つようになります。

このフルオロアパタイトは、酸に強い特徴を持つため、虫歯になりにくくなります。

・初期虫歯の改善や歯の修復

また、フッ素は溶け出したカルシウムやリンを歯に戻す再石灰化を促進する作用もあるため、歯の修復を助けたり、初期の虫歯を治したりして、酸に強い丈夫な結晶にします。

・細菌の活動を抑制

さらに、フッ素には細菌の活動を抑制させる作用も持つため、虫歯になりにくい環境を作ります。

歯は食事のたびに、脱灰と再石灰化が行われています。

脱灰により、溶け出したカルシウムやリンは再石灰化により再び歯に戻りますが、このときフッ素も一緒に歯に取り込むことができれば、酸に溶かされにくい丈夫な歯を作ることができます。

これらの点から、フッ素配合の歯磨き粉を使用することは、虫歯予防におすすめなのです。

ただ、フッ素配合の歯磨き粉を使用する際は、いくつか注意することがあります。

その点については、事項でお伝えしていきます。

虫歯予防にフッ素配合の歯磨き粉がおすすめ!使用方法は?

フッ素配合の歯磨き粉は、製品によってフッ素濃度が異なります。

一般的に、市販されている歯磨き粉のフッ素濃度は500~1500ppmです。

また、フッ素を効果的に使うためには、量にも注意したいところです。

ただ、年齢によって使用量は異なりますので、以下を参考にしてみてください。

【歯ブラシにつける量】

・3~5歳…5ミリ以下
・6~14歳…1センチ程度
・15歳以上…1~2センチ程度

また、フッ素はなるべくお口の中にとどめてあげることが大切ですので、うがいは少なめがおすすめです。

1~2回程度に抑えましょう。

●使用上の注意

フッ素配合の歯磨き粉を子供に使用するときには、フッ素濃度に注意してください。

フッ素濃度が1000ppmを超える歯磨き粉に関しては、6歳未満の子供は使用することはできません。

長期的に1000ppmを超えるフッ素配合の歯磨き粉を過剰に摂取した場合、歯のエナメル質に白い斑点ができる恐れがあります。

おすすめは発泡剤無配合の歯磨き粉

フッ素配合の歯磨き粉を効果的に使用するには、発泡剤無配合のものがおすすめです。

歯磨き粉に含まれる発泡剤は、ブラッシング時に泡立ちをよくし汚れを落とす手助けをしてくれる成分です。

また、泡立ちがよくなることで隅々まで歯磨き粉が行き渡りやすくなったり、より爽快感を得やすかったりするなどの効果もあります。

しかし、虫歯予防という観点で考えた場合、発泡剤が含まれていることでデメリットとなることもあります。

その理由の1つとしては、「しっかり磨けた」と勘違いしやすいことが挙げられます。

発泡剤が含まれている歯磨き粉で歯を磨くと、泡立ちがよくなるため爽快感を得やすいです。

そのため、短時間で歯磨きを終えてしまう人も多く、磨き残しが多くなる傾向にあります。

もう1つの理由は、泡立ちがよいことで、何度もうがいをしてしまうことです。

先ほどもお伝えしたように、フッ素を歯に取り込むためには、あまりうがいをしないほうがよいです。

何度もうがいをしてしまうと、フッ素が歯に吸着されず、効果も減少してしまうでしょう。

フッ素配合の歯磨き粉の中でおすすめなのは?

フッ素配合の歯磨き粉を選ぶときは、フッ素濃度や発泡剤が含まれているかどうかなどを確認するとよいでしょう。

ここでは、おすすめの歯磨き粉をご紹介します。

●ウエルテック「ジェルコートF」90g

参考価格:1,100円(税込)

この歯磨き粉は、歯科医が推奨することも多い本格派の歯磨き粉です。

フッ素が950ppm配合されており、ジェル状であるため歯によい成分をとどめやすく、再石灰化を手助けしてくれます。

また、発泡剤や研磨剤が無配合のため、口の中が泡だらけにならず、長時間歯磨きをしても歯を傷める心配もありません。

さわやかでマイルドなミント味は、男女ともにおすすめできる歯磨き粉となっております。

加えて、塩酸クロルヘキシジン配合で高い殺菌力があるため、虫歯だけでなく様々な口内トラブルを予防します。

高濃度フッ素はもちろんのこと、殺菌力や歯垢を落とす成分が含まれているため、どんな人にも効果を発揮する歯磨き粉の1つです。

フッ素配合の歯磨き粉で虫歯を予防しよう!

ここまでご紹介したように、フッ素は虫歯を予防し、歯の強化に繋がります。

フッ素配合の歯磨き粉は子供も使用することができますが、使用の際は歯磨き粉の量やフッ素濃度に注意してください。

また、フッ素の効果を得るためにも、うがいはしすぎないこともポイントです。

フッ素配合の歯磨き粉で、歯の健康を守っていきましょう。

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