4歳なら歯磨き粉を使わないとダメ?歯磨き粉を嫌がる!
歯磨き 2019.11.194歳の子供が歯磨き粉を嫌がる!絶対に使わなくちゃいけないの?
小さな乳歯をガーゼで拭くことからはじまり、赤ちゃん用の乳歯ブラシで磨くようになり、4歳ごろになれば大人用の歯ブラシと近い幼児用歯ブラシを使いはじめます。
はじめての子育てだと、「歯磨き粉はいつから使えばいいの?」と悩むママさんも多いのではないでしょうか。
子供が自分で口をゆすいだり、うがいしたりできるようになれば歯磨き粉を使ってもいいと言われていますが、歯磨き粉を嫌がる子供も多いです。
「使ってみよう!」と思って買って、一度だけ使った子供用歯磨き粉がそのまま放置されているというご家庭もめずらしくないでしょう。
歯医者さんで、「きちんと磨けていれば歯磨き粉は必要ない」と言われる場合もあるようです。
歯磨き粉を使うことで、子供にとって歯磨きの時間が苦痛になるなら、歯ブラシだけで丁寧に磨いたほうがいいという意見も聞きます。
確かに、仕上げ磨きで汚れがきちんと落とせていれば、歯磨き粉を使わなくても虫歯になることはありません。
しかし、歯磨き粉を使うことで、虫歯になりにくい強い歯を育てられると言われています。
できることなら歯磨き粉に少しずつ慣れさせて、小学生になったら自分で歯磨き粉を付けて歯磨きできるようにしてあげたいですね。
歯磨き粉の効果!歯磨き粉を嫌がる子供に教えよう
歯磨き粉を使うことで「歯が強くなる」と言える根拠は、歯磨き粉に含まれている成分にあります。
歯磨き粉に配合されているフッ素やキシリトールによって、歯の表面が溶けにくくなり、歯垢の酸生成も抑えてくれる効果などがあると言われています。
特にフッ素には、エナメル質の強化、細菌の減少効果など、きれいな口の中に導くために有効な働きがあります。
幼いうちから歯磨き粉に慣れておけば、小学生、中学生と成長していっても、歯磨き粉の使用に抵抗がないでしょう。
4歳くらいで歯磨き粉を嫌がるなら、仕上げ磨きのときに少量だけ使って慣れさせるといいかもしれません。
最初のうちは、歯ブラシの上全体に歯磨き粉をのせるのではなく、先のほうに3mm程度のせるだけでも大丈夫です。
歯磨き粉にはいろいろな味がありますから、子供の好きな味を探るために、いくつかの歯磨き粉を試してみるのもおすすめです。
歯磨き粉を使う時の注意点
歯磨き粉を使って子供の歯を磨く時に、注意しなければならないことがあります。
子供は唾液の量が多いので、歯ブラシで磨くだけでも口の中に唾液が溜まっていきますよね。
歯磨き粉を使うことで、さらに唾液の分泌をうながすことになるでしょう。
口の中が唾液だらけになっていると、子供は不快感を感じるものです。
4歳くらいで乳歯がほぼ生えそろい、仕上げ磨きに時間がかかるようになったら、口の中に溜まった唾液などを吐き出させてあげるようにしましょう。
一度、口をゆすいでもいいかもしれません。
歯磨き粉を嫌がる子供なら、仕上げ磨きで口をゆすいだ後に、歯磨き粉を使用するのもおすすめです。
リビングなどで、膝枕をしながら仕上げ磨きをするよりも、洗面所やお風呂で磨いたほうがやりやすいでしょう。
また、歯磨き粉を飲み込ませないように注意してください。
フッ素などを大量に飲み込むと体に悪いので、歯磨き粉は必ず吐き出してください。
さらに、「歯磨き粉で磨いた気になる」という点にも注意が必要でしょう。
歯磨き粉で口の中が泡だらけになると、なんとなく、磨けたような気分になってしまうこともあるのではないでしょうか。
あくまでも歯ブラシそのものの研磨効果をメインとして考えて、歯磨き粉は補助的なものとして使うべきでしょう。
歯磨き粉を使うとサッパリとした気分になりますが、磨き方が雑で短時間の歯磨きしかできていないなら、口の中がキレイになったとは言えません。
4歳くらいの子供にはどんな歯磨き粉がいいの?
幼児用の歯磨き粉には、ジェルタイプもありますが、4歳くらいで一人でうがいができれば、大人が使うようなペーストタイプと迷うママさんもいるかもしれませんね。
ジェル歯磨き粉のメリットは「泡立ちにくい」ということと、「隙間まで磨きやすい」ということです。
泡立たなければ、口をゆすぐのも簡単なので、まだうがいができない子供におすすめされています。
発泡剤が入っている歯磨き粉を嫌がる子供なら、ジェルタイプを使い続けてはいかがでしょうか。
もちろん子供が気に入れば、ジェルタイプでもペーストタイプでも大丈夫ですが、フッ素の配合量には気を付けましょう。
フッ素濃度が濃すぎるものは、6歳未満の幼児には向きません。
4歳なら、500ppm程度の歯磨き粉を選ぶようにしてください。
また、研磨剤や発泡剤も少なめの歯磨き粉がいいでしょう。
なるべく刺激の低いものがおすすめです。
研磨剤は、「炭酸ナトリウム」「ケイ素」などの表示で書かれ、発泡剤は「ラウリル硫酸ナトリウム」と表示されることが多いです。
歯磨き粉を嫌がる4歳児におすすめの商品
ここからは、歯磨き粉を嫌がる子供に試していただきたい商品をご紹介します。
●パルシステム こどもはみがきアップルミント
発泡剤や合成着色料、防腐剤が入っていない歯磨き粉です。
さわやかな青リンゴの味とミントの香りが特徴で、甘すぎず、味が長持ちする歯磨き粉です。
石鹸成分でつくられているので、歯磨きの後に飲み物の味が変わったように感じることも無いようです。
●ライオン歯科材 チェックアップジェル バナナ
研磨剤や着色料が入っていない低刺激タイプの歯磨き粉です。
フッ素濃度も低く、4歳~6歳の子供でも安心して使えます。
バナナ味はめずらしいので、幼児用の歯磨き粉を嫌がる子供に試してみてはいかがでしょうか。
●花王 クリアクリーンキッズ メロンソーダ
ペーストタイプで、フッ素やキシリトールが配合されています。
ソフト顆粒も含まれているので、隙間の汚れ対策にも効果が期待できます。
歯磨き粉が苦手な子供におすすめの商品
引き続き、歯磨き粉を嫌がる子供にもおすすめの歯磨き粉をご紹介します。
●サンギ アパキッズ ラムネ
キシリトール配合の、ペーストタイプの歯磨き粉です。
エナメル質を修復する効果があると言われている、ハイドロキシアパタイトという成分も含まれています。
香料、着色料は使われていません。
●ピジョン 親子で乳歯ケア ジェル状歯みがき ぷちキッズ
発泡剤、香料、着色料不使用で、フッ素やキシリトールが含まれています。
拭き取りだけでもOKなので使いやすいですね。
いちご味やぶどう味もありますが、キシリトールの自然な甘さだけのものもあります。
不自然に甘すぎる歯磨き粉が苦手な子供には、こちらの味がおすすめです。
●ウィステリア製薬 ブリアン 粉状歯磨き粉
虫歯予防のために、フッ素ではなく、ブリスM18という善玉菌を使っている粉状の歯磨き粉です。
研磨剤も少し含まれています。
味はイチゴ味で、うがい不要のタイプです。
使い方は、小皿や手のひらに少量出して、それに歯ブラシを付けて磨くだけです。
〈フッ素配合スプレーや歯磨きシートもおすすめ〉
4歳くらいで、どうしても歯磨き粉が苦手なら、フッ素配合スプレーや歯磨きシートを使ってもいいでしょう。
毎日ではなく3日~1週間に一度くらいの頻度からはじめてもOKです。
苦手な歯磨き粉を無理に使い続けるのはやめよう
子供は、歯磨き粉を使うと口の中が唾ですぐにいっぱいになります。
子供用歯磨き粉ならではの、人工的な甘みが苦手な子もいると思います。
今回、いろいろな味の歯磨き粉をご紹介しましたが、どんな味でも嫌がる子は嫌がります。
しかし、数種類の味の中から、受け入れてもらえるものを発見できる可能性もあるので、ぜひ違う味の歯磨き粉を試してみてください。