重曹と水を混ぜるだけ!歯磨き粉とマウスウォッシュを手作り
虫歯予防 2019.11.01重曹と水で歯磨き粉やマウスウォッシュに!
重曹は掃除や料理に使われることで知られていますが、水と混ぜることによって歯磨き粉やマウスウォッシュを作ることができます。
重曹がさまざまな用途で使われていることを考えると、歯磨き粉などにも使えることにあまり驚かない方がいるかもしれませんね。
重曹は炭酸水素ナトリウムとも呼ばれ、食塩水と二酸化炭素を混ぜることによって作られています。
弱アルカリの性質を持っていることから、酸性の汚れなどを中和させる作用があります。
また、水に溶けにくい性質によって研磨作用が引き立ち、掃除にも使われています。
料理では膨らし粉として使用され、胃薬や入浴剤としても利用されてきました。
さまざまなシーンで使われている重曹ですが、次項からは重曹と水から作る歯磨き粉とマウスウォッシュのメリットをご紹介します。
また、重曹による歯磨き粉やマウスウォッシュの作り方や使い方なども詳しくご説明していきます。
重曹と水で作る歯磨き粉やマウスウォッシュに期待される効果
重曹と水だけで作ることができる歯磨き粉やマウスウォッシュですが、こちらでは期待される効果についてお伝えします。
◯歯の汚れなどを落とす
歯の表面についた汚れなどを、重曹の研磨作用で落とすことが期待されています。
ただし、ホワイトニング効果はなく、あくまでも歯の汚れを取って白く見せていることを忘れないでください。
もし歯を白くしたい場合は、歯科医院でホワイトニングを受ける必要があるでしょう。
◯虫歯を作りにくくする
アルカリ性である重曹は、酸性に傾いた口の中を中和すると言われています。
酸性の口の中は、虫歯菌が活発になっている状態です。
重曹で口の中を中和することは、虫歯菌の活動を抑えると考えられています。
◯余分な成分が口の中に入らない
重曹は天然成分であり、食塩水と二酸化炭素で作られていますので、成分としてはいたってシンプルです。
市販の歯磨き粉やマウスウォッシュよりも成分が分かりやすいため、安心して使用することができるでしょう。
重曹と水を混ぜて作る歯磨き粉!作り方や使い方
市販の歯磨き粉は、界面活性剤が入っているものが多くあります。
その中でも入っていることが多いラウリル硫酸ナトリウムは合成洗剤にも使われているため、口の中での使用を控えたい方もいるのではないでしょうか。
重曹なら余分なものが入っていないのが一目瞭然なため、成分に不安があるような方には重曹の歯磨き粉はおすすめです。
ここでは、重曹と水を混ぜて作る歯磨き粉の作り方や使い方をご紹介します。
《重曹と水で作る歯磨き粉の作り方》
【材料】
・重曹(食用か薬用のもの) 大さじ1
・水 数滴
【作り方】
①重曹に水を数滴入れ、混ぜ合わせる
②ペースト状になったら出来上がり
ペースト状になったかの目安は、市販の歯磨き粉と同じくらいと考えてください。
水の量で硬さを調整しましょう。
重曹が大さじ1で少ないと感じる場合は、量を増やしてください。
【使い方】
ペースト状になった重曹を歯ブラシにつけて、優しく磨いてください。
または、歯に直接つけて磨いてもOKです。
重曹の研磨作用が歯の汚れなどを落とすのを手伝ってくれるでしょう。
マウスウォッシュも手作りで!重曹と水だけでOK
重曹に水を混ぜることで、マウスウォッシュを作ることができます。
こちらでは、重曹でつくるマウスウォッシュの作り方をご紹介します。
《重曹と水で作るマウスウォッシュの作り方》
【材料】
・重曹(食用か薬用のもの) 3g
・水 500ml
【作り方】
500mlの水に3gの重曹を混ぜて溶かしたら、出来上がりです。
重曹の歯磨き粉のようにペースト状になるまで混ぜる必要はなく、水とただ混ぜるだけですのでとても簡単に作ることができます。
【使い方】
毎食後や歯磨き後に使うのが一般的です。
効果をより感じたいのであれば、寝る前や起床後すぐに使うのもおすすめです。
使用感は塩味を少し感じる程度ですので、毎日の使用でも問題ないでしょう。
重曹のアルカリ作用で、酸性に傾いた口の中を中和する効果が期待できます。
色々な成分が入っている市販のマウスウォッシュと比べて、こちらのマウスウォッシュに使うのは重曹と水のみと非常にシンプルですよね。
重曹はどこでも手に入りやすく、比較的安価で売られていますので経済的でもあります。
市販のマウスウォッシュを使う前に、重曹と水で作るマウスウォッシュを試してみてはいかがでしょうか。
重曹の歯磨き粉!使い方の注意点
重曹の歯磨き粉は水を入れてペースト状にするだけで出来上がりますが、使い方には少し注意が必要です。
こちらでは、重曹の歯磨き粉の使い方の注意点をお伝えします。
◯重曹の研磨作用により歯が削れることがある
重曹には歯の汚れを取り除く効果が期待できますが、研磨作用があるため、あまり強く磨きすぎたり長く磨きすぎたりすると、歯が削れてしまうことがあります。
重曹の歯磨き粉を使う際は、優しく磨き、長時間磨きすぎないようにしましょう。
◯毎日の使用は避け、1日か2日おきにする
重曹にある研磨作用によって歯や歯茎を傷めないよう、毎日の使用は避けたほうが良いです。
1日か2日おきで使用するようにしてください。
◯塩分を取り過ぎることがある
重曹は塩分が多く含まれており、歯磨き粉として使用するとしょっぱく感じることがあります。
しょっぱく感じるくらいですから、使用することによって塩分を取り過ぎてしまうこともあります。
間違って飲み込むことのないよう注意しましょう。
塩分制限などのある方は特に注意が必要です。
重曹の歯磨き粉やマウスウォッシュを使う!基本の歯磨き
重曹と水を使った歯磨き粉やマウスウォッシュを使うのであれば、基本の歯磨きを確認しておくことも大切です。
こちらでは、基本の歯磨きを確認していきましょう。
◯歯ブラシは歯に対して垂直に当てる
歯の汚れをしっかり取るためには、歯ブラシを垂直に当てましょう。
◯歯と歯茎の隙間は45度で当てる
歯と歯茎の隙間は汚れをかき出せるように斜め45度で当てると良いです。
◯歯1~2本を10~20回磨く
歯を磨くときに大きく歯ブラシを動かすと、磨き残しができてしまいます。
歯ブラシはなるべく小刻みに動かし、1~2本の歯を10~20回くらい磨くイメージで磨いていきましょう。
◯歯ブラシが届きにくい場合は歯ブラシを縦に使う
横に歯ブラシを動かすと、歯と歯の間が磨きにくい場合があります。
歯並びの悪さなどで磨きづらい箇所は、歯ブラシを縦にして使ってみてください。
◯歯間ブラシやデンタルフロスを有効に使う
歯と歯の間を磨くには、歯間ブラシやデンタルフロスが役立ちます。
歯と歯の隙間に応じて使い分けをしまししょう。
重曹に水を混ぜるだけの歯磨き粉やマウスウォッシュを作ってみよう
市販の歯磨き粉やマウスウォッシュの成分が不安な方は、重曹を使ってみてください。
成分がシンプルで作り方が簡単なため、安心感を持って使用することができるでしょう。
歯の汚れなどを落としたり、虫歯になりにくい口内環境を作ることが期待できます。
ただし、重曹の研磨作用が強く働いてしまうことを避けるため、歯磨き粉の使用は1日か2日おきにしましょう。
また、塩分の取り過ぎにならないよう、使用時に飲み込まないよう注意してください。