歯ブラシを漂白剤で消毒する?!方法とその危険性について

歯ブラシ 2019.07.09

普段何気なく使用している歯ブラシには、様々な雑菌が付着していることをご存知でしょうか。

虫歯をつくらないためには、できるだけ口腔内に雑菌を入れないことが重要です。

では、歯ブラシを清潔に使用する方法は、どのようなものがあるのでしょうか。

この記事では、熱湯消毒、漂白剤等、殺菌効果のある方法の詳細、特徴をご紹介します。

歯ブラシを熱湯で消毒する!最適な温度は?

歯ブラシは食べかすが付着しやすく、洗い流した水を乾燥しきれず、菌やカビが発生しやすいというデメリットがあります。

歯ブラシの根元に黒カビが発生し、急いで殺菌したという人も少なくありません。

菌の付着や黒カビを発生させないためには、定期的な殺菌が必要です。

もっとも手軽に行える殺菌方法は、熱湯で消毒する煮沸になります。

この方法は、漂白剤等を使う殺菌方法に比べて安全性が高いので、子どもの歯ブラシを殺菌する場合におすすめです。

あるメーカーが行った歯ブラシに付着した菌の研究において、ある病院内に入院している10人の患者の歯ブラシを調査したところ、歯ブラシ10本中2本に緑膿菌が検出されたとのこと。

同じ場所に置かれた歯ブラシならば、この数値よりも高い数値が出ていたかもしれません。

ちなみに、煮沸の基本ですが、一般的には熱湯消毒の基本は80℃で5分以上、100℃なら3分以上煮沸するとされています。

煮沸した後は十分に水気を切り、風通しの良い場所に保管し乾燥させておきましょう。

歯ブラシを熱湯で消毒!虫歯菌は死滅するの?

歯ブラシの毛先の材質は主にナイロン、ポリエステル等ですが、これらの耐熱温度は一般的には上限が80℃となっています。

煮沸消毒は、歯ブラシの毛先の材質によっては毛先が広がる、歯ブラシの柄が変形する原因にもなるため、煮沸できる材質かどうかを確かめた上で行わなければなりません。

さて、その煮沸消毒の殺菌率についてですが、実は歯ブラシの毛先を煮沸しても、毛先に付着したすべての菌が死滅するわけではありません。

特に、虫歯がある方の歯ブラシにはミュータンス菌等の虫歯菌が付着している恐れがあり、その虫歯菌が殺菌できなければ煮沸しても何の意味もないわけです。

ちなみに、虫歯菌を死滅できる煮沸方法は、100℃で20分間加熱することです。

100℃のお湯の中に歯ブラシを入れて、20分間加熱したと想像してください。

どんなに強固な歯ブラシでも、100℃の湯の中では抵抗できず、柄が曲がってしまうかもしれません。

また、ナイロンや動物の毛先はパラパラと抜け落ちてしまうかもしれません。

歯ブラシの材質が煮沸消毒にそぐわない場合は、入れ歯洗浄剤や赤ちゃんの哺乳瓶用消毒液、もしくは、臭いの少ない酵素系漂白剤を薄めたものを使用することをおすすめします。

歯ブラシを紫外線で消毒!効果はあるの?

歯ブラシは菌の温床になりやすいため、保管方法には気を配らなければなりません。

例えば、殺菌消毒できる歯ブラシ除菌器を活用するのも方法の一つです。

塩素系漂白剤で消毒する場合は臭いが気になるとの声がありましたが、除菌器ならばそういった不安要素がありません。

商品は殺菌率99.9%と記載されたものが多く、スィッチを押すだけで歯ブラシの殺菌、消毒が可能です。

ほとんどの商品が8分間稼働となっており、最初の4分間で乾燥させ、残りの4分間にUV紫外線ランプが作動して殺菌する仕組みになっています。

また、歯ブラシ除菌器を携帯したい場合には、携帯用歯ブラシ除菌器が販売されています。

こちらの商品も紫外線による99.9%除菌を謳い文句に、特に女性の方からは「外出先でも安心して歯磨きができる」と好評だそうです。

通常の歯ブラシケースであれば、歯ブラシを洗った後も水気が残ったままになりますが、携帯用歯ブラシ除菌器なら、自動で乾燥・除菌ができているので、十分なケアが可能です。

真っ白な歯を目指す方には、歯ブラシ、歯ブラシセットは必需品であり、歯ブラシ除菌器の売上が伸びていることも想像に難くありません。

歯ブラシを漂白剤で消毒する!塩素系と酵素系、どちらがおすすめ?

わたし達の口腔内には、常時300~500種類の細菌が住んでいると言われています。

その口腔内に入れる歯ブラシは、細菌だらけということです。

虫歯や歯周病は、口腔内の細菌のバランスが何らかのトラブルによって崩れることで発生しやすくなります。

口腔内を正常に保つには、余計な菌が付着していない歯ブラシで歯を磨くことが大切です。

そのためには、歯ブラシを定期的に殺菌消毒しなければなりません。

殺菌消毒には様々な方法がありますが、それぞれの方法にメリット、デメリットがあります。

ちなみに、歯ブラシ、消毒と検索すると、漂白剤という文字が出てきますが、台所用漂白剤も歯ブラシの殺菌消毒に使用することができます。

漂白剤にはツンとした臭いのある塩素系漂白剤と、臭いのしない酵素系漂白剤がありますが、ペットや赤ちゃんがいるご家庭では酵素系漂白剤をおすすめします。

酵素系は塩素系に比べれば漂白作用、除菌効果が低いとされていますが、歯ブラシを除菌する際は酵素系であれば安心感が高まります。

万が一、成分が残留してしまっても、塩素系のような肌トラブルを発生することもありません。

漂白剤は危険?!その理由は?

わたし達が日常使用している漂白剤の成分は商品によって違いはありますが、塩素系漂白剤の場合、主な成分は次亜塩素酸ナトリウム(漂白剤)、水酸化ナトリウム(アルカリ剤)、アルキルエーテル硫酸エステルナトリウム(界面活性剤)になります。

成分だけを見ると見知らぬ名前に怖い感じがしますが、これらの成分には除菌、漂白、消臭の効果があります。

市販されている台所用漂白剤には、除菌、殺菌、消毒という言葉が記載されていますが、この言葉の違いをご存知ですか?

殺菌とはその言葉通り、菌を殺すことです。

除菌とは、増殖可能な菌を有効数減少させること。

消毒とは、わたし達の身体に害のある物質を除去すること、もしくは病原微生物を殺すことになります。

ちなみに、殺菌という言葉は医薬品、または医薬部外品のみに用いられる言葉であり、台所用漂白剤には使用できません。

そのため、除菌という表示がされており、除菌の効果を決定づけるために除菌率99.99%等の表示がされているというわけです。

さて、その台所用漂白剤ですが、歯ブラシの除菌に役立つのかと言ったら、答えはイエスです。

また、危険性があるのかについてですが、答えはイエスです。

成分のひとつである次亜塩素酸ナトリウムの主成分次亜塩素酸イオンは反応が遅く、ゆっくりとしたスピードで分解するため、成分が残留しやすいというデメリットがあります。

残留した成分が口腔内に残れば、口の中の組織を傷つけてしまう恐れがあり、危険をともないます。

漂白剤は危険?!安全な方法は?

口腔内に入れる歯ブラシを漂白剤で殺菌消毒するのにためらわれる時は、入れ歯洗浄剤で殺菌消毒を行いましょう。

入れ歯洗浄剤はその言葉通り、入れ歯を洗浄するための薬剤ですが、歯ブラシの殺菌消毒にも大いに役立ちます。

使用方法は、歯磨きの後、流水で食べかすや汚れをしっかりと落として、入れ歯洗浄剤を溶かしたぬるま湯の中に毛先をつけておくだけです。

ちなみに、入れ歯洗浄剤は5分から1晩つけておく等、商品によって時間は様々です。

使用する前は、必ず説明書を確認しておきましょう。

例えば、1晩つけこんでおくのが基本となっている商品であれば、洗浄力が低い場合が考えられますので、少し長めにつけこんでも問題ありません。

しかし、5分と記載された商品を使用する際は、洗浄力が強い場合が考えられますので、入れ歯同様、5分を目安にすることをおすすめします。

入れ歯洗浄剤は、どんな汚れでも一度で落とすだけの高い洗浄力と消臭力をもちます。

歯ブラシの根元に黒カビが発生しやすい方は、次亜塩素酸系の成分が配合された殺菌力の高いものをお選びください。

歯ブラシを消毒!漂白剤の危険性

歯ブラシの殺菌消毒について、ご説明しました。

漂白剤は、使い方によっては身体に害があります。

歯ブラシの黒カビ対策に使用した後は、しっかりと流水で洗い流しておきましょう。

流水で洗っただけでは不安が残る場合は、歯ブラシの毛先に熱湯をかけた後、風通しの良い場所に保管することをおすすめします。

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