電動歯ブラシのヘッドは短くて置き方に困る!その収納法は?

電動歯ブラシ 2019.06.01

最近は、各社から機能性の高い電動歯ブラシを多く見かけるようになりました。

電動歯ブラシを使い出した方は、手動より楽で、自動で動くヘッドに感動を覚えることでしょう。

今回はそんな便利な電動歯ブラシの置き方や収納法についてお伝えしていきます。

なぜ電動歯ブラシのヘッドは不衛生と言われるの?

私達のお口の中には何十億もの細菌が住み着いています。

細菌の塊である歯の汚れが、歯磨きをするたびにブラシに絡みつきます。

この細菌の塊を専門用語では、プラークと呼びます。

お口を見ると、歯と歯茎の境目などに白いカスのようなものがついていませんか?

それがプラーク、つまり歯垢なのです。

プラーク1mg中にはおよそ数十億個の細菌が存在しています。

想像しただけで、歯ブラシがいかに不衛生な環境下にさらされているのか想像がつくでしょう。

本来であれば衛生面の観点からみても、歯ブラシの交換時期は1ヶ月に一度が理想的だといわれています。

普段お使いの歯ブラシは、およそ300円前後が平均的でしょうか。

では、電動歯ブラシの場合はどうでしょう。

電動歯ブラシのヘッドの替えは安くて500円から、高くて3,000円ほどするものもあります。

高価なものを1ヶ月に一度交換するとなれば、経済面、家計に大きなショックとなりえます。

とは言っても、不衛生なままのヘッドを使うわけにもいきません。

そこで、ヘッドの適切な置き方や交換時期などご説明していきます。

電動歯ブラシのヘッドの取り替え交換時期はいつ?

1ヶ月に一度、歯ブラシを取り替える理由にはもう一つあります。

それは「歯ブラシの毛先が開いてきて、清掃能力がガクッと落ちるから」です。

目安としては、歯ブラシのヘッドの向きを後ろから見てもらい、少しでも毛先がハネてる状態であれば交換時期です。

個人差はありますが、大体1~2ヶ月で毛先は開いてきます。

まとめると、歯ブラシを1ヶ月で取り替えた方がいいと言われる理由は、

・歯ブラシの毛先が開いてくるから

・歯ブラシに細菌が増殖して不衛生だから

この2点が主な理由です。

一方、電動歯ブラシはとても高価なものになりますので、手用歯ブラシよりは比較的丈夫な素材や作りになっています。

電動歯ブラシ各種メーカーにおいても、ヘッドの交換時期は3ヶ月前後と設定されています。

現実的には電動歯ブラシは置き方や除菌にさえ気をつければ、3ヶ月で交換するのがふさわしいでしょう。

電動歯ブラシ、その置き方だとヘッドの細菌繁殖の元かも

さきほどお話ししたように、歯並びなどの問題で歯ブラシのヘッドの毛先の開きが著しく早い場合を除き、電動歯ブラシの取り替え時期は3ヶ月に一度位が目安です。

しかし、歯ブラシの毛先についている細菌については、3ヶ月に一度の交換でしたら尚更、除菌対策する必要があります。

ここでは歯ブラシの除菌法や適切な置き方についてお伝えしていきます。

①コップやケースでの保管はNG

コップにそのまま電動歯ブラシを置いていませんか?

コップの底には白いヌメリ、黒い汚れやピンクの汚れなどいくつか汚れの種類があります。

白いヌメリは水道水のカルシウムやミネラル、そして歯の汚れの塊である「プラーク」である可能性もあります。

ピンク色の汚れは酵母菌、黒い汚れは黒カビです。

いずれの菌も、コップの底に付着したままだとさらに不衛生さが増してしまいますので、コップの中にヘッドの短い電動歯ブラシを保管するのはふさわしくありません。

また、よく歯ブラシに付属しているヘッドつきの収納ケースですが、これに入れることもおすすめできません。

ケース内は常に湿った状態であるため、ケースに収納したままではあまり乾燥できないのです。

細菌は湿った場所で飛躍的に増殖しますので、こちらも基本的にはNGな置き方になります。

日光に当たりやすい窓際などの場所で乾燥することで、除菌の一環になります。

電動歯ブラシの置き方は大きく分けて二つある!それぞれ生活に合った収納を選ぼう

前項に引き続き、歯ブラシの除菌法や置き方についてお伝えしていきます。

②ヘッドは吊るすタイプか立てる収納で一本ずつ独立させて置く事

家族一緒にまとめて置くのはNGです。

先ほど、コップへの収納はNGだとお話ししました。

理由はもう一つあります。

それは、コップ置きだと家族全部の歯ブラシがまとめての置き方になりがちだからです。

歯ブラシには何億との細菌が存在しており、さらに中年以降になると半分以上が罹患していると言われる「歯周病菌」の細菌も歯ブラシに付着しているかもしれません。

歯周病や虫歯は、人から人への接触感染の可能性があります。

赤ちゃんは無菌状態で生まれてくるので、元々は虫歯菌や歯周病菌は存在していません。

親から子などの接触感染を通してから、初めて歯周病菌や虫歯菌を保有します。

したがって、電動歯ブラシは半独立させて置く収納法がいいでしょう。

吊るすタイプのものですと、吸盤型の場所をとらないタイプがスマートです。

重みのある電動歯ブラシもしっかり固定できる吸盤力を持っています。

もう一つは置き型です。

ステンレス製のものであれば水周りに付きまとうサビにも強く、電動歯ブラシだけではなく洗顔フォームや歯磨き粉なども収納できます。

洗面類をまとめて収納したい方に向いていますね。

ヘッドのみ置きたいときは吊るす収納が◎

これまでは収納法や置き方について詳しくお話しいたしました。

次は除菌剤を使用する方法です。

③各種除菌剤で消毒する

やはり、電動歯ブラシは長期使用が前提なので、除菌剤も併用されるとよりいいです。

赤ちゃんの哺乳瓶やおもちゃ消毒にも使われているものであったり、入れ歯洗浄剤を使ってみるのもいいですね。

どちらもお口に入れること前提で作られている商品なので、体へのリスクを抑えて使用して頂けます。

似たような消毒剤にうがい薬や洗口剤などがありますが、これらは確かに口腔内の細菌の殺菌効果はありますが、ヘッドや機械部分に着色する恐れがあります。

こういった類いのものは使用しない方が賢明でしょう。

また、熱湯消毒もNGです。

なぜかというと、歯ブラシの材質はナイロンや飽和ポリステル樹脂で出来ているものが大半ですが、これらの材質の耐熱温度は80℃以下となっているものが多いためです。

熱湯消毒すると歯ブラシ材質を傷めてしまいますので、電動歯ブラシの消毒にはふさわしくありません。

電動歯ブラシのヘッドを購入する際は毛の材質に注目!耐久性に優れたものとは?

電動歯ブラシの収納法や置き方、除菌法などについてはおわかり頂けたことでしょう。

しかし、「収納法などはわかったけど、そもそも高価な電動歯ブラシだし、耐久性に優れた商品ってないの?」こう思われる方もいらっしゃるでしょう。

手用の歯ブラシと違い、ある程度長く使うものになります。

実は耐久性・速乾性により優れた商品があるのです。

注目するポイントは、歯ブラシのヘッドの毛の材質です。

歯ブラシの毛の材質は大きく分けて2つあります。

「ナイロン」と「飽和ポリエステル樹脂」です。

市場で出回っているほとんどがナイロン素材のものです。

しかし、「飽和ポリエステル樹脂」素材のものは、ナイロンと比較して約4倍の耐久性に優れ、かつ、水はけもいいです。

水はけがよいということは速乾性に繋がりますので、菌を増殖させない面でも注目ポイントです。

そして、柔らかくしなりがありますので、歯周病対策に謳われる極細毛素材の歯ブラシはよくこの素材が使われています。

素材として優れた面が複数あり、価格帯も大きな変わりがないので、歯ブラシ選びの際は注目してみましょう。

電動歯ブラシは賢く使ってしっかり長持ちさせよう!

電動歯ブラシは手用の歯ブラシとは違って、高価な物になります。

経済的負担を抑えるため、そしてなにより衛生面の観点から除菌法、収納術に工夫をしておきましょう。

また、歯ブラシを選ぶ際の毛の材質にも注目です。

ご自身にあった電動歯ブラシのタイプを知りたい、という場合は歯科医院で歯科衛生士とご相談されてみるのもいいでしょう。

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