痛い!しみると思ったら歯茎に怪我が…歯茎は再生するの?
歯茎ケア 2019.05.19歯茎の怪我はなぜ起こる?
歯茎の怪我の原因は、以下のことがあげられます。
①火傷
②歯ブラシで傷をつける
③硬い食べ物の咀嚼
④転倒や強打
⑤口内炎
⑥歯周病で歯茎が炎症を起こしている
①~④は自分の不注意で、起きてしまうことです。
歯科衛生士の筆者もこのような経験は何度もあり、再生までに日にちもかかるため、辛い思いもしました。
熱い物を食べた時に火傷をしたことがある方は、結構多いのではないでしょうか?
④は小さいお子さんに多く、階段で転んだり、遊んでいる時の転倒も多くみられます。
歩き始めの1歳頃などは、特に気を付けなければなりませんし、2歳頃から走るようになるので、更に注意が必要です。
お口の中は唾液があるので、出血すると唾液に血液が混ざり、出血した以上に多く感じられるため驚く方も多くいらっしゃいます。
⑤の口内炎は突然出来てしまうので、防ぎようがないのです。
よく、ビタミン不足や抵抗力が弱っている時に口内炎が出来ると言いますが、健康や食事に注意していても出来てしまうものです。
口内炎もひどくなると、潰瘍のようになり、痛みで食事もとれないこともあります。
治るまで日数がかかる為、食事が苦痛だったり、歯磨きも辛くなるのです。
⑥の歯周病では、歯茎に炎症が起きて、歯茎から出血や膿が出てしまいます。
歯周病菌に侵されると、治療しない限り歯茎は再生しないので、必ず歯科医院での治療が必要です。
歯茎の怪我の症状
歯茎に見られる主な怪我の症状は、次のとおりです。
・歯茎に擦り傷がある
・歯茎が切れている
・歯茎が腫れている
・歯茎がめくれている
・口内炎が出来ている
・歯茎から血が出たり、膿が出ている
これらの症状は、食べ物から刺激が伝わり、食べた時にしみて痛みが出ます。
特に辛い物、酸っぱい物、しょっぱいものが痛みを感じやすく、飲食が辛く感じることでしょう。
再生が完全にするまで、歯茎に歯ブラシが強く当たると、出血を伴い痛みが増します。
健康な歯茎色はサーモンピンクなので、傷が赤くて良く見ないと、見た目では歯茎の怪我がわかりにくいのです。
実際に口内炎が出来た時、鏡で見てみるとすごく痛いのに、見てもどこに口内炎が出来ているか分かりにくいこともあります。
歯茎の怪我の出血は直ぐに止まると思いますが、歯周病にかかっている歯茎は、食事をしたり歯を磨く度に出血します。
歯周病は治療をしない限り、自分では出血は抑えられなく、再生もしないのです。
歯茎の怪我は歯科医院で診察
歯茎の怪我は自然に治ることもありますが、痛みが続いたり我慢できない痛みだったりする場合は、歯科医院で診察してもらいましょう。
一般的な歯科医院で診ることが出来ますが、交通こと故のような大きな怪我は再生が難しく、口腔外科で診てもらうこともあります。
歯茎の怪我はほとんどが自然に治りますが、出血した時に唾液に血が混ざり、多く感じる方もいて、本人も周囲も驚くことがあります。
特に小さいお子さんの場合、保護者の方はとても心配することでしょう。
しかし血が止まり傷口を見てみると、思っていたよりも、歯茎の怪我は小さいものです。
大きな怪我の場合は歯科医院で消毒したり、歯茎の損傷がひどい場合は縫合したり歯茎にパックをして守ることもあります。
また、歯茎の怪我が元になり、口内炎になることもあります。
口内炎が酷く痛い場合は、軟膏を塗ったり、レーザー治療をする場合もあります。
歯茎の傷が痛すぎて食事が摂れない、いつまでたっても再生しない場合は、必ず歯科医院で診てもらいましょう。
歯茎の怪我の再生はどれくらい日にちがかかるの?
唾液には殺菌作用があるため、口内の傷口も早く治ることが多いです。
傷の大きさや深さで違いがありますが、怪我した部分の歯茎の再生は、おおよそ10日くらいです。
再生するまで食事が辛いこともありますが、気が付けば治っていることがほとんどでしょう。
飲食の刺激はあるものの、歯茎はお口の中にあるため、外部の刺激からは遮断できるのです。
また、お口の中の細胞は、歯茎に傷が出来てからいち早く細胞を再生しようと働くため、治りも早く良好です。
歯茎の傷が原因で口内炎になってしまった場合は、完治まで10日~2週間くらいかかることがあります。
歯茎は再生する力が高いので、傷の多くは大きな心配のいらないものばかりでしょう。
しかし、歯周病で歯茎に傷が出来ている場合は、自然に再生することはありません。
日にちが経てば経つほど進行して、重度の歯周病になるため、注意が必要なのです。
歯茎が再生するまで気を付けること
お口の中では唾液の殺菌効果がありますが、温かく湿っているのと、食べ物という栄養素が沢山入ってくるので、細菌が繁殖するのには絶好の場所なのです。
特にプラークは細菌の塊で、歯茎の怪我が感染しないように、お口の中を清潔にすることが大切になります。
磨き残しがないように、丁寧な歯磨きを心がけ、舌も掃除するとより清潔を保てます。
気を付けて欲しいのは、歯ブラシで歯茎の怪我を、傷つけないようにすることです。
歯茎に怪我をした時の歯みがきは、案外と難しく細心の注意が必要になります。
手鏡を見て磨くと、歯茎の怪我を傷つけず、磨くことが出来るでしょう。
歯茎の傷が再生するまでは、飲食物にも気を付けなくてはいけません。
刺激の強い物は、しみて痛みの原因に繋がります。
怪我の再生までは控えて、料理も優しい味付けを心がけましょう。
歯茎の怪我の再生を高めるには?
歯茎の怪我は自然に再生しますが、少しでも早く治したいと思う方が多くいらっしゃると思います。
歯茎の怪我の、再生を高めるためには次の行動がポイントです。
・十分な睡眠と休息
・お口の中を乾燥させない
・歯磨きをして清潔にする
・バランスの良い食事を心がける
・ストレスを溜めない
・適度な運動
・歯茎の怪我を舌や指で触らない
風邪をひいた時や抵抗力が弱っている時とほぼ同じですが、体が元気でないと怪我をした歯茎も再生しません。
怪我をした歯茎が再生するまで、ほんの少しの心がけで、痛みからも早く解放されるのです。
歯茎の怪我の痛みが食事の妨げになるのなら、サプリメントを摂取するのも方法の一つだと思います。
飲酒や喫煙者は、歯茎が再生する間は、控えた方が良いでしょう。
特にタバコは、毛細血管が収縮するので、歯茎の血流が悪くなり、歯茎の怪我が再生する力も非常に弱くなります。
歯茎の怪我が治りづらいだけではなく、タバコの刺激も伝わり、痛みが増す原因になります。
歯茎の怪我をしないように心がけましょう!
歯茎の怪我は、大人よりも小さい子供に多く見られます。
2歳頃から活発になり、運動量も増えるため、転んだりぶつけることも増えるでしょう。
小さなお子さんが、歯茎に怪我をした時は、保護者も焦ってしまうことが多いと思いますが、落ち着いて対処しましょう。
出血した場所を、清潔なガーゼなどで圧迫止血し、怪我の大きさを確認してください。
必要であれば、歯科医院を受診するようにしましょう。