歯ブラシの根元が黒いのはなぜ?黒くなる原因を調べてみた!
歯ブラシ 2019.04.27歯ブラシの根元が黒くなる原因は菌?
どんなに清潔な人でも、口腔内に菌をもっていない人はいません。
口腔内に潜むほとんどの菌は通常は無害ですが、中には有害な菌も存在しています。
それが、歯周病や虫歯の原因となる菌です。
ただ、それだけではありません。
わたし達のまわりには無数の菌やウイルスが浮遊しており、何かのきっかけで口腔内に入り込む、または、歯ブラシに付着することがあります。
それらの菌やウイルスが付着した歯ブラシで歯を磨き続けるとどうなるのでしょうか?
菌やウイルス等が付着した歯ブラシで歯を磨き続けると、歯周病や虫歯のリスクが高まるほか、口腔カンジダ症を発生する恐れがあります。
口腔カンジタ症とは、カンジダやアルビカンスという真菌が原因の口腔感染症です。
口腔感染症には急性型と慢性型があり、急性型は偽膜性カンジダ症といい、口腔内の表面に白もしくは灰白色や乳白色の白苔が付着します。
ちなみに、白苔のない場合は萎縮性あるいは紅斑性カンジダ症といい、口腔内の粘膜に紅斑が発生し、徐々にヒリヒリとした痛みが発生します。
口腔内に潜む菌や浮遊しているウイルス等が直接歯ブラシの根元を黒くするわけではありませんが、菌が歯ブラシの根元に付着することで黒いカビを発生させる確率が上がります。
注意しましょう。
歯ブラシの根元が黒い!落とす方法は?
歯ブラシの根元に付着した黒い点や粒状の正体は、主にカビです。
カビが付着した歯ブラシで歯を磨く勇気のある方はいるでしょうか。
恐らく、いないでしょう。
黒いカビが付着した歯ブラシは、使用後1ヶ月を過ぎているものに関しては惜しまずに捨てることをおすすめします。
しかし、まだ比較的新しく、毛先が開いていない歯ブラシであれば、捨てる前に黒いカビを落とす作業を行いましょう。
黒いカビを落とすには、熱湯消毒が一般的な方法です。
小さめのお鍋に水、もしくはお湯を入れて、火にかけ沸騰させます。
そのお鍋の中に歯ブラシの毛先をそのまま浸けこみ、数分煮沸します。
熱湯消毒は、これで完了です。
黒いカビがお鍋の中に浮きあがってきたら、そのまま流水で綺麗に洗い流し乾燥させましょう。
歯ブラシの根元にまだ黒い点が残っている場合は、楊枝を用意し、黒いカビが付着している部分をこすり落としてみましょう。
楊枝で落とすことができたなら、再び熱湯消毒を行い殺菌します。
乾燥させれば、使用することができます。
楊枝でこすり落とせるカビであれば、熱湯消毒で難なく落とすことができますが、それでも落ちない黒いカビは、健康被害を及ぼす恐れも否定できません。
そこまで進行している状態であれば、使用しないことをおすすめします。
カビの種類!黒いカビは危険?
歯ブラシの根元が黒くなる原因のひとつとして、カビを挙げてきました。
カビは湿気を好むので、洗面所やキッチン、お風呂場等湿気のある場所に発生します。
カビは見るだけで不愉快なものですが、ひどくなると悪臭を放つ場合もあるため、注意が必要です。
ちなみに、カビには大きく分けて、パンやチーズ、みかん等に発生する「青カビ」、食中毒の原因となる「赤カビ」、洗面所やキッチン、お風呂場で見かける「黒カビ」の3種類があります。
どのカビも健康被害の原因となる恐れがありますが、歯ブラシに直接関係するのは、空気中を浮遊している黒いカビになります。
お風呂場やキッチン等の黒カビをそのまま放置してしまえば、どうなるでしょう。
何気ない生活の中で、知らず知らずのうちに、その黒カビを体内に取り込んでいることになります。
その黒カビが湿気の多い歯ブラシに付着し、歯ブラシに住みついてしまっているのに気づかずにその歯ブラシで歯を磨けばどうなるでしょう。
考えただけでも恐ろしいですよね。
黒カビによって起こる気管支喘息やアレルギー性鼻炎等を防ぐためにも、カビは発見次第対処しましょう。
歯ブラシの根元が黒くなるのは虫歯のせい?!
歯ブラシで歯を磨く習慣がなくても、虫歯にならない方がいます。
虫歯になりやすい方からみればうらやましい限りですが、虫歯になりやすい方はなりにくい食生活、生活をおくることで虫歯にならない環境をつくることができます。
例えば、口腔内を清潔に保つことです。
・食事が終われば、歯を磨く
・定期的に歯医者さんに通って、歯のチェックを行う
・歯のエナメル質を溶かす糖分の多いものはできるだけ食べない
虫歯にならない生活を心がけることで、虫歯になる確率を下げることができるのです。
実は、虫歯がある、あるいは、虫歯になりやすい口腔内環境になっている方は、虫歯の進行のほか、もうひとつ注意しなければならないことがあります。
それは、歯ブラシの根元に黒いカビを発生しやすい状況をつくってしまうことです。
「歯ブラシを使い始めてまだ1週間しか経っていないのに、歯ブラシの根元に黒いものを発見した」このような経験をする方も少なくありません。
カビはある程度の湿気と栄養さえあれば、どこにでも発生します。
虫歯ができるということは、口腔内に雑菌が繁殖しているということ。
カビの好む湿気と雑菌がある歯ブラシは、黒いカビが住みやすい環境であり、繁殖しやすい条件を満たしていると言っても過言ではありません。
歯ブラシの根元に黒いカビを発見!白くする方法は?
歯ブラシの根元に黒いカビを発見した時、元に戻す方法は大きく分けて3つあります。
まず、1つめですが、台所用漂白剤で白くする方法です。
歯ブラシの汚れを流水で洗い流し、台所用漂白剤をスプレーします。
液体の漂白剤の場合は、少量を水で薄めたものに浸け込み、しばらく放置します。
黒カビが落ちたら、流水でしっかりと洗い流して完了です。
続いて2つめは、酢を使用する方法です。
少量の酢を容器に入れ、その容器に歯ブラシの部分を浸け込み、しばらく放置します。
黒カビが落ちにくい時は、楊枝でカビをこすり落としましょう。
流水でしっかりと洗い流した後は水気を切って、乾燥させておきます。
最後は、オキシドールを使用する方法です。
市販のオキシドールに歯ブラシのブラシの部分を浸け込み、しばらく放置します。
黒カビが落ちたら、流水でしっかりと洗い、歯ブラシ立てに立てて乾燥させます。
以上が歯ブラシの根元の黒カビを白くする3つの方法です。
最後に、そもそも黒いカビを発生させない予防法をご紹介します。
紫外線で歯ブラシを滅菌できる商品が売られているそうですが、殺菌できる歯ブラシケースが売られていることをご存知でしょうか。
このタイプの歯ブラシケースであれば、勤務先で歯を磨いた後も、黒カビを気にせず、歯ブラシを持ち歩くことができます。
ぜひ、お試しください。
歯ブラシの保管方法
歯ブラシの根元に付着する黒いカビを防ぐには、歯ブラシを乾燥させることが重要です。
ある研究結果で、歯ブラシに付着している菌の数はおよそ1億個以上という結果が発表されています。
歯ブラシの保管方法が悪ければ、更に菌を繁殖、増殖させていることもあり、注意が必要です。
そこで、歯ブラシの保管方法をアドバイスしたいと思いますが、まずは、間違った保管方法をご紹介します。
比較的多いことですが、家族全員の歯ブラシをひとつの歯ブラシ立てに保管している場合です。
歯ブラシの毛先が触れ合うことで、歯周病や虫歯菌を拡散させてしまうことにもなるため、おすすめできません。
次に、歯磨きした後、しっかりと流水で洗い流していない場合です。
歯磨き後の歯ブラシには、わたし達の口腔内に残っていた食べかすや歯垢の原因となるネバネバ唾液が付着したままの状態です。
歯ブラシの根元にそれらを残したまま保管しては、黒カビの好む雑菌が残ってしまうため、おすすめできません。
これらの理由から、歯ブラシを使った後はしっかりと洗い流し、しっかりと水気を切ってから保管すること。
また、風通しの良い場所に、1つの歯ブラシ立てに1本の歯ブラシを入れて、毛先が触れ合わないように保管することをおすすめします。
歯ブラシの根元の黒いカビは危険!適切な保管のすすめ
歯ブラシの根元に黒いカビが付着する原因、予防についてまとめました。
歯ブラシは口腔内を清潔に保つために使用するものです。
間違った使用方法で、口腔内、また身体に悪影響を及ぼすことがないよう、水気をしっかりと切って清潔な状態で保管するよう心がけましょう。