歯磨き粉は持ち込み可能?飛行機でのルールをチェック!
歯磨き粉 2019.03.02国内線の飛行機に歯磨き粉は持ち込み可能なの?
国際線と違ってフライト時間が短めな国内線ですが、到着してから人と会う約束がある方は、飛行機の中で歯磨きを済ませておきたいですよね。
では、国内線の飛行機に歯磨き粉を持ち込むことは可能なのでしょうか。
飛行機の中へ持ち込める荷物には様々な制限があります。
「機内への持ち込み制限ってたくさんあったな…」と思い浮かべると思いますが、国内線は国際線ほど厳しくありません。
歯磨き粉は「液体物」に分類され、国内線の飛行機へ歯磨き粉は持ち込み可能ですが、少し条件があります。
液体物は「1容器あたり、500gまたは500ml以下で、1人あたり合計2kgまたは2Lまで」という条件です。
家で使っている歯磨き粉が大体90~140gでチューブも大きくないので、心配することなく自分が使い慣れている歯磨き粉を持っていくことができますね。
しかし、自分が乗る国内線が国際線ターミナルから出発する場合は、液体物の持ち込み制限が国際線になるので、注意が必要です。
国内線とは違う!国際線には厳しい持ち込み制限がある
全世界で国際線の飛行機への持ち込み制限のルールが厳格化したのは、2007年のことです。
2006年に発生したイギリスのテロ未遂事件がきっかけとされており、以下のような制限が設けられました。
・液体物には飲料物の他に調味料、食品類、化粧品、家庭用品、日用品、ジェル類、エアゾール、半液体状物が該当する。
・すべての液体物は100g、100ml以下の容器にする、詰め替える。
・すべての液体物の容器を縦横合わせて40cm以下・1L以下のジッパー付透明袋にまとめ、1人1袋に限る。
・液体物を詰めた袋は、保安検査場にてトレーに袋から出した状態で提示し検査する。
・保安検査後に免税店などで購入したものは機内への持ち込みが可能。
(ただし、国際線を乗り継いで再び保安検査をする場合は、乗り継ぎ地点で没収される可能性があります。)
液体物の明確な規定は定められていませんが、「水分を含んでいるもの」、「容器から出すと形が崩れるもの」などが液体物の基準になっています。
一例として、ペットボトル・アルコール飲料、みそ、化粧下地・リキッドファンデーション、歯磨き粉、かゆみ止め、スプレー類、育毛剤などが挙げられます。
また、航空法で「爆発の可能性があるもの、燃えやすいもの、他人に危害を与える、または他人の物を損傷させる可能性があるもの」は危険物とされており、飛行機への持ち込み自体が禁止されています。
持ち込めるものに「アルコール飲料」とありますが、アルコール度数が70度以上のウォッカなどのお酒は持ち込むことができないので、注意してください。
国際線の飛行機で持ち込み制限対象外のものは?
持ち込み制限が厳しくなった国際線の飛行機でも、制限されない例外の液体物があります。
主に医薬品や乳幼児用品などが該当します。
《医薬品》
・市販の錠剤、粉薬
・処方箋がある液体薬
・コンタクトレンズ保存
・インスリン注射薬
《乳幼児用品》
・ミルク
・ベビーフード
・ベビー用麦茶やイオン飲料
これらを機内に持ち込みたい場合は、保安検査時に申し出を忘れないようにしてください。
うっかり鼻炎スプレーや目薬を持ち込んでしまい、保安検査場で呼び止められる方がいます。
市販の鼻炎スプレーや目薬は、歯磨き粉と同じ持ち込み制限の対象になるので、「液体物」として袋に入れて提示しましょう。
医薬品を機内に持ち込むための準備をご説明します。
市販の錠剤、粉薬は使う分だけを用意しましょう。
ピルケースに入れて持っていく場合は、製造元や調剤元がわかる外箱や説明書を用意しておくと、確認を求められたときに説明することができます。
錠剤、粉薬、シロップ剤はいずれも医師の処方箋であれば自由に持ち込めるので、処方箋・診断書と一緒に保安検査時に検査員へ提示するようにしましょう。
処方箋・診断書などの書類がない場合は、検査員に医薬品を持ち込むことの申し出をしてください。
機内への持ち込み制限対象外の医薬品、乳幼児用品は、機内で使用する分のみ持ち込みができるので、コンパクトにまとめることを心がけましょう。
持ち込み制限対象の歯磨き粉!持ち込み方と簡単な口内ケアは?
長いフライトの最中には、機内食が出ることがあります。
食後にはやはり口内をスッキリさせたい、歯を磨きたいと思う方が多いでしょう。
飛行機の中に歯磨き粉の持ち込みは可能ですが、制限内で持ち込むには、どうすればよいでしょうか。
家で使っている歯磨き粉をどうしても使いたい場合は、容量制限が100g、または100ml以下の小分けケースなどに詰めると持ち込めます。
または、使っている歯磨き粉のミニサイズを探すか、使っている歯磨き粉と同じブランドの持ち運び用歯磨きセットを探すとよいでしょう。
そして、「口内はスッキリさせたいけど、飛行機の中でお手洗いをずっと占領して歯磨きするのはちょっと…」と思う方も中にはいらっしゃいます。
その場合は、マウスウォッシュや液体歯磨きを使ってみてはいかがでしょうか。
歯磨き粉で口の中を泡立たせてすすぐよりも、簡単に済ませることができます。
マウスウォッシュは歯は磨きませんが、口内をスッキリさせることができます。
希釈するタイプよりも、そのまま使えるタイプの方が使いやすいのでおすすめです。
液体歯磨きは、一回分の量を口に含んですすいだあとに、ブラッシングをします。
ブラッシング後の歯ブラシはすすぐ必要がありますが、手短に歯磨きを済ませることができます。
また、トイレの混雑は離陸直後、機内食の前後、着陸前に集中しているといわれています。
空いてきたタイミングを見計らって、席を立つとよいでしょう。
また、マウスウォッシュと液体歯磨きも「液体物」扱いなので、詰め替えるなどして持ち込みましょう。
持ち込み制限に対応!ミニサイズの歯磨き粉
飛行機の中に液体物を持ち込むには、100g、100ml以下の容器に入っているもの、またはその量に収まるよう詰め替える必要があります。
「容量制限が150mlの容器に100mlの液体を入れる」という状態では持ち込み制限に引っかかってしまいます。
そこで、小さめのチューブで容量が100g、100ml以下であるミニサイズの歯磨き粉を一部ご紹介します。
【クリニカ ハミガキ】
・味:マイルドミント、フレッシュミント
・参考価格:187円(税込)
サイズは高さ122mm×横32mm×奥行24mmで内容量は30gです。
フッ素が口内に長く留まるように設計されており、歯のエナメル質の修復を促進させる薬用歯磨き粉です。
そして、歯垢に含まれる雑菌の働きを弱め、酸の生産を抑えることで、虫歯の発生・進行を防ぎます
【薬用ピュオーラ ハミガキ クリーンミント 30g×2本パック】
・味:すがすがしいクリーンミントの香味
・参考価格:548円(税込)/2本パック
サイズは高さ175mm×横31mm×奥行19mmで内容量は1本30gです。
ネバつき・口臭・歯肉炎のケアができる薬用歯磨き粉です。
ネバつきの原因である菌の塊に素早く浸透し、分散しやすくさせて口内を浄化します。
そして、虫歯の原因菌を殺菌して、口臭・歯肉炎・虫歯を予防します。
【クリアクリーン ナチュラルミント 17g×3本パック】
・味:さわやかなナチュラルミントの香味
・参考価格:258円(税込)/3本パック
サイズは高さ約75mm×横約23mm×奥行16mmで内容量は1本17gです。
歯の表面の凹凸に合わせて、変形をしながら砕ける顆粒が入っている薬用歯磨き粉です。
歯のすみずみまでつるつるに磨けます。
口内を浄化し、口臭を防ぎ、フッ素で虫歯の発生と進行を防ぎます。
3種類とも、出先や旅行先に持っていく際に、ポーチにも入る大きさで便利です。
使い慣れている家の歯磨き粉と同じ味、同じ舌触りであれば、飛行機の中でも安心しますね。
飛行機に乗る前までの流れを確認しよう!
最後は、空港に着いてから飛行機に乗る前までの流れをご説明します。
①空港に着いたら、まずはチケット発券です。
チケットを予約した航空会社のチェックインカウンターかチェックイン機でチケットを発行します。
②次は荷物の預け入れをします。
混んでいる場合は予定がずれてしまう可能性もあるので、出発時刻の60~90分前に空港に到着できるように心がけましょう。
そして、搭乗する航空会社の手荷物カウンターにて荷物を預けます。
X線に通して預け入れができないものの有無が確認され、あった場合はかばんを開けて確認しなければなりません。
X線検査が終わると、荷物の重さを量ります。
個数制限はなく、1人20kgまで無料で預かってもらえます。
③荷物を預けたら、次は保安検査場です。
金属探知機に入る前に、金属製のアクセサリーは外しましょう。
スマホや携帯電話、時計、財布、金属製のアクセサリーなどは、X線を通る専用のトレーに入れます。
そして、持ち込み制限がある歯磨き粉などの液体物が、きちんと容器に入っているか大きさはどうかなどのチェックを受けます。
もし、持ち込みができない場合は、戻って再び預け入れをしてもらうか、廃棄する必要があります。
また、スムーズな離陸ができるように、出発時刻の30分前には保安検査場を通過するようにしてください。
航空会社ごとに異なりますが、出発時刻の15~25分前に保安検査場を通過しなければ、空席待ちの案内に切り替わってしまいますので、ご注意ください。
④保安検査場を通過したら、搭乗ロビー・搭乗ゲートへ着きます。
保安検査場で受け取った紙に、書かれている搭乗ゲートへ行きましょう。
⑤飛行機への搭乗が始まります。
離陸10~15分前になると、搭乗の案内アナウンスが流れます。
チェックインしたときや、保安検査場で使った同じチケットをかざして搭乗します。
また、搭乗する順番があるので、自分の番になったら飛行機へ乗り込みましょう。
歯磨き粉を飛行機に持ち込むには一手間かかる!
飛行機の中へ持ち込める荷物には様々な制限があり、歯磨き粉は液体物に分類されます。
国際線には、液体物は100g(ml)以下の容器のものまたは、縦横合わせて40cm以下で1L以下のジッパー付透明袋にまとめないと持ち込めません。
家で使っている歯磨き粉を使いたい場合は、容量制限が100g(ml)以下の小分けケースなどに詰めるか、使い慣れた歯磨き粉のミニサイズ、同じブランドの持ち運び用歯磨きセットを探すとよいでしょう。