歯磨き粉デビューの子供には辛くない歯磨き粉を選ぼう!
歯磨き粉 2019.02.22乳歯は虫歯になりやすい!いつから歯磨き粉を使い始めるの?
子供の口内をきれいにしようと、歯が生えていないときは専用のシートやガーゼなどで優しく拭っていた方が多いでしょう。
そして、成長するにつれて少しずつ乳歯が生え始めたら、専用のシートやガーゼなどから歯ブラシへ移行します。
今まで通りの食事をしても、歯が生えてからは食べ物のカスが歯の表面に付着するので、今まで以上に口内の汚れをよく確認する必要があります。
「乳歯だし、すぐに生え変わるよね…」などと考えて、ケアを怠ってはいけません。
乳歯にも虫歯はでき、むしろ虫歯の進行が永久歯よりも早いといわれています。
理由は、永久歯に比べて乳歯は柔らかくて酸に弱く、歯のエナメル質や象牙質に厚みがないためです。
もし乳歯が虫歯になり、そのまま放置をしてしまうと、永久歯に以下のような影響を及ぼす可能性が出てきます。
・永久歯の歯並びが乱れる
虫歯になった乳歯が他の乳歯に比べて早く抜けると、両隣の乳歯が空いたスペースに傾いてくることがあります。
そして、乳歯が抜けたあとに生えてくる永久歯のスペースが十分に開いていないため、まっすぐに生えず歯並びが乱れてしまう可能性があります。
・永久歯の発育妨害
虫歯が進行して、乳歯の歯髄(血管や神経が分布する柔らかい組織)に達すると、乳歯の下で作られている永久歯の発育に影響を及ぼす可能性があります。
そのため、子供の口内ケアに歯磨き粉を使い始めるべきタイミングは、「歯が生えてきたら」がよいでしょう。
また、歯磨きに対して子供に苦手意識を持たれないように、初期の歯磨き粉は清涼剤が効きすぎていない辛くないタイプを使うことをおすすめします。
歯磨き粉の成分に注目してみよう!
大人が歯磨きを終えたら、口の中にある歯磨き粉を吐き出すことは普通の流れです。
しかし、子供だと口の中にあるものは、流動するタイプであれば飲み込んでしまうケースが多く見受けられます。
そのため、歯磨き粉はある程度「飲み込まれる」前提で、作られたものだと安心ですね。
一方、どのような成分が入っていると子供にあまりよくないかというと、
・着色料
・漂白剤
・界面活性剤
・発泡剤
・研磨剤
などが挙げられます。
着色料は食品や医薬品などに色をつけるもの、漂白剤は色を取り除いて白くするために用いる薬剤の総称です。
そして、界面活性剤が配合された歯磨き粉を使うと、味を感じる器官の味蕾が損傷を受けることがあるため、味覚変化が起きやすくなります。
そのため、着色料、漂白剤、界面活性剤は子供にあまりよくないことがわかります。
また、大人用の歯磨き粉のほとんどに含まれている、発泡剤や研磨剤はどうでしょう。
発泡剤は、歯磨き粉の泡立ちをよくし、口内のすみずみまで歯磨き粉を行きわたらせる成分です。
しかし、発泡剤の多くに使用されているのは「ラウリル硫酸ナトリウム」という界面活性剤で、洗剤やシャンプーに使われている成分です。
問題視されている成分ではありますが、最近では「含まれているのはごく微量」ということで、気にしないケースが増えてきています。
それでも、脱脂力やたんぱく質への変成作用があるため、子供のデリケートな口内の粘膜にダメージを与える可能性があるのです。
そして、研磨剤は歯の汚れを落としやすくし、磨くことで歯の表面を滑らかにする成分です。
しかし、子供の柔らかい乳歯を研磨剤が入った歯磨き粉で磨くと、表面に傷をつけてしまう可能性があります。
このように、子供は大人よりも口内が繊細なため注意が必要です。
また、清涼剤として含まれているメントールなどで、歯磨き粉が辛いと感じる子供が多くいます。
歯磨き粉のスッキリ感を演出するための成分ではありますが、辛くて歯磨きができない場合は、清涼剤が控えめ、または不使用の辛くない歯磨き粉を選びましょう。
辛い歯磨き粉は子供の歯磨き嫌いに繋がる!?
歯は、人間の健康を維持させるための重要な器官でもあります。
そのことをよくわかっていない子供の内は、周りの大人のサポートが必要です。
しかし、大人が歯磨きの重要性をわかっていても、子供にはその思いがなかなか届かず、歯磨きを嫌がってしまう子供が多数います。
《子供が歯磨きを嫌がってしまう主な理由》
・歯磨きをする際の大人の顔が怖い
子供に歯磨きをする際に、顔が強張ってしまう大人もいます。
また、ひざの上に子供の頭を乗せて歯磨きをすると、普段の顔と違って顔が上下逆さまになって怖くなってしまう子供が多いようです。
・歯ブラシは異物扱い
生まれてから食べてきたものは、柔らかい食べ物がほとんどを占めています。
そのため、柔らかくなくて食べ物でもない歯ブラシが口に入ってくることに対して、子供は驚いてしまい、不快に感じるのです。
子供の歯磨きに対する苦手意識を払拭するには、歯磨きをするときに歌をうたったり、テレビで歯磨きに関するキャラクターを見せたり、歯磨きを終えたらほめてあげるとよいでしょう。
また、子供が喜びそうな歯ブラシや使いやすい歯磨き粉を選ぶと、歯磨きをスムーズに進めることができます。
《子供が喜びそうな歯ブラシ・使いやすい歯磨き粉》
・好きなキャラクターの絵がついている歯ブラシ
子供が歯磨きをしたくないという一心で抵抗した場合、「○○(好きなキャラクター)も歯磨き楽しいって!」などと声をかけることで、子供の気が紛れます。
・毛先が柔らかい歯ブラシ
歯や歯茎に歯ブラシがあたる感覚が苦手な子供には、毛先が柔らかいタイプの歯ブラシを使うことで、苦手だという意識が和らぎます。
・好みのフレーバーの歯磨き粉
いちご風味やぶどう風味などのフルーツ系、ソーダ風味やコーラ風味などの飲み物系など、幅広く歯磨き粉のフレーバーは展開されています。
子供自身に選ばせることで、歯磨きへの関心が湧く可能性があります。
しかし、大人の歯磨き粉のようにスッキリする作用があると、敏感な子供の口内には刺激が強いため、歯磨きを嫌がってしまう傾向にあります。
子供用の辛くない歯磨き粉もあるので、気をつけて選びましょう。
・泡立ちが少ない歯磨き粉
泡が広がることで、歯磨き粉を口内のすみずみまで広げることができますが、口の中を圧迫する原因にもなります。
また、泡が立たないことで、大人は子供の歯の汚れを確認しながら歯を磨けるという利点があります。
歯の生え始め頃の子供に使える!おすすめの辛くない歯磨き粉
ここからは、子供が使いやすいとされる、辛くない歯磨き粉をご紹介します。
まずは、歯の生え始め(およそ生後6か月~)から使える歯磨き粉です。
【ピジョン 親子で乳歯ケア ジェル状歯みがき】
・味:キシリトールの自然な甘さ、いちご味、ぶどう味
・内容量:各40ml
・参考価格:594円(税込)
歯質強化と虫歯予防に効果的な薬用成分フッ素が配合されている、歯磨きデビューに適したジェル状の歯磨き粉です。
うがい不要なので、うがいができない子供でも使うことができます。
そして、キシリトールのナチュラルな甘さで、嫌がらずに歯磨きができます。
研磨剤、発泡剤不使用で安心して使えます。
【クリニカKid’s ジェルハミガキ】
・味:グレープ香味、いちご香味
・内容量:各60g
・参考価格:249円(税込)
虫歯を予防するフッ素以外は、食品に使われている成分と同じ成分でできている歯磨き粉です。
乳歯生えたての歯磨きデビューから小学生でも行った方がよいとされる仕上げ磨きまで、幅広く用いることができます。
そして、泡立ちを抑えた透明ジェルで、口内を確認しながら磨くことが可能です。
フルーツ味で辛くない!9か月頃の子供におすすめの歯磨き粉
次は、歯が少し増えたと想定される、生後9か月から使える辛くない歯磨き粉をご紹介します。
【テテオ 歯みがきサポート 新習慣ジェル】
・味:グレープ味、オレンジ味、ストロベリー味
・内容量:30g
・参考価格:410円(税込)
歯質強化と虫歯予防に効果的な薬用成分フッ素と、口内で酸を作らないキシリトールが配合されている歯磨き粉です。
子供と楽しく歯磨きの習慣を続けられるように、ほんのり甘い3つのフルーツ味があるので、子供に合うフレーバーを選びましょう。
【パックス こどもジェルはみがき】
・味:みんな大好きなフルーツ味(オレンジ&グレープフルーツ)
・内容量:350g
・参考価格:324円(税込)
うがいは必要ですが、研磨剤、発泡剤不使用なので、もし飲み込んでしまっても安心な歯磨き粉です。
甘味料として、唾液の分泌を促進させるキシリトールが配合されています。
そして、透明ジェルで、口内のすみずみまで磨くことができます。
自分で歯を磨く習慣づけ!だからこそ辛くない歯磨き粉を!
最後は、生後1才6か月以降を考えて作られた、辛くない歯磨き粉をご紹介します。
1才6か月以降は、自身で奥歯まで磨く練習を初める時期の目安とされています。
最初は子供自身に歯磨きをさせてみて、仕上げは大人がやりましょう。
【ピジョン ジェル状歯みがき ぷちキッズ】
・味:キシリトールの自然な甘さ、いちご味、ぶどう味
・内容量:各50g
・参考価格:594円(税込)
歯質強化と虫歯予防に効果的な薬用成分フッ素以外は、食品用原料成分で作られている歯磨き粉です。
1才6か月にもなると、離乳食を卒業の頃であると同時に、歯の汚れが気になり始める頃になります。
そこで、デリケートな乳歯を傷つけにくい柔らかな研磨剤で、歯の汚れを効率的に落とします。
【ライオン チェックアップ ジェル】
・味:バナナ
・内容量:60g
・参考価格:626円(税込)
虫歯予防に特化したチェックアップシリーズで、口内にフッ素が長く留まるように作られている歯磨き粉です。
同じシリーズで他のフレーバーもありますが、バナナのみ配合されているフッ素の濃度が低く設定されていて、1~6才に対応しています。
口のすすぎ方は、歯磨き後に口内の歯磨き粉を吐き出し、約15mlの水を口に含み、約5秒間1回のみうがいをして完了です。
歯が生えたら辛くない歯磨きでケアをしよう!
歯磨き粉を使い始めるべきタイミングは「歯が生えてきたら」です。
子供は口の中に入ってきた液体状のものを、飲み込んでしまうケースが多くあります。
そのため、歯磨き粉は「飲み込まれる」前提で作られていると安心です。
また、大人用歯磨き粉のようにスッキリする作用があると、敏感な子供の口内には刺激が強いため、歯磨きを嫌がることがあります。
子供用の辛くない歯磨き粉もあるので、気をつけて選びましょう。