歯磨き粉は飛行機内に手荷物として持ち込めるの?

歯磨き粉 2018.12.27

飛行機を使って旅行などをするにあたり、機内に何を持っていけるのか、などで悩んだことはありませんか?

電車などの乗り物に比べて色々な規制が厳しい飛行機では、判断に困ってしまうシーンが多々あるかと思います。

例えば、歯磨き粉や日用品などは手荷物として機内に持ち込むことはできるのでしょうか。

今回は、国際線の飛行機に持ち込む手荷物についてだけでなく、空港での手続きなど、知っておくと便利な情報をお伝えしていきます。

国土交通省が定めている歯磨き粉の分類

まず、飛行機を利用するにあたり、歯磨き粉はどんな分類をされているのか確認しましょう。

分類というのは、例えばハサミは刃物、水は液体、というようなことです。

国土交通省の定めている決まりでは、飛行機に持ち込む際の歯磨き粉は「液体物」として扱われます。

「液体」と聞くと、水のようなサラサラとしたものが思い浮かぶかもしれません。

しかし、定められている分類としては、歯磨き粉のように粘度の高いものや、物によっては固形状のものなども「液体物」として扱われます。

理由は一つではありませんが、液体類の中で細かく分類を分けてしまうと、手荷物検査などの際に莫大な時間がかかってしまい、スムーズな検査が行えなくなることを防ぐためだそうです。

国土交通省の定めている決まりでは、日常生活でのイメージとは異なる分類の物があることを覚えておきましょう。

歯磨き粉は飛行機内に手荷物として持ち込めるのか?

前項では、歯磨き粉は「液体物」として扱われるとお伝えしました。

では、「液体物」である歯磨き粉は飛行機内に手荷物として持ち込むことはできるのでしょうか。

結論から申し上げると、歯磨き粉は飛行機内に手荷物として持ち込み可能です。

ただし、注意点があります。

それは、量と保管方法です。

まず、量についてご説明します。

手荷物として飛行機内へ持ち込む歯磨き粉などの「液体物」の量は、1つの「液体物」につき100ml以内と決まっています。

100ml=100gと換算して問題ありません。

目安としては、市販されている旅行用の小さいサイズの歯磨き粉なら、ほとんどの場合100g以下です。

次に、手荷物として飛行機内へ持ち込む「液体物」の保管方法です。

容量100ml以下の小分け容器1つにつき1種類の「液体物」が入れられます。

小分け容器の容量が100ml以上の物だと、中に入れた「液体物」が100ml以内だとしても、手荷物として持ち込みできませんのでご注意ください。

また、歯磨き粉などの「液体物」を入れた小分け容器を、容量1L以内の袋に入れる必要があります。

容量1L以内の袋の大きさの目安は、正方形なら縦横20cm以内、長方形なら縦横合計40cm以内程度です。

なお、「液体物」を入れる容量1L以内の袋は一人につき一袋しか持ち込みできません。

歯磨き粉以外に指定されている「液体物」

歯磨き粉が「液体物」だということはお伝えしましたが、では、他にどんなものが「液体物」とされているのでしょうか。

飛行機内へ手荷物として持っていくものをスムーズに準備するためにも、確認しておきましょう。

【食品類】

・飲み物全般(水、ジュース、乳飲料など)
・アルコール飲料(アルコール度数70%以下のものに限ります)
・調味料(醤油、味噌、ケチャップ、タバスコ、チューブ容器に入ったおろしにんにくなど)
・食用油
・ジャム類
・乳製品(マーガリン、生クリームなど)
・あんこ
・パック詰めなどれた漬物やこんにゃく
・デザート類(プリン、ヨーグルト、アイスクリームなど)

【日用品】

・歯磨き粉
・クリーム状のもの(塗り薬、日焼け止めクリーム、ハンドクリーム、保湿クリームなど)
・ジェル状のもの(リップクリーム、整髪ジェルなど)
・化粧品類(化粧水、液状ファンデーション、シャンプー、除光液など)

【その他】

・スノードーム
・液体系の文房具(修正液、絵の具、万年筆のインクなど)
・液体洗剤

これらすべては、前項でお伝えしたように、100ml以内の制限があります。

なお、事前申告が必要ですが、医薬品系や乳幼児への食事など、使用目的によっては100mlを超えても持っていくことができるものもあります。

飛行機に乗る際に、自分はどんな物を持っていく必要があるのかを考え、その中に「液体物」が含まれていれば、ご紹介した方法で準備しておきましょう。

飛行機内に手荷物として持ち込めないもの

前項では、歯磨き粉以外の「液体物」を確認しました。

ここでは、飛行機内に手荷物として持ち込みを禁止されているものをご紹介します。

まず、飛行機内に手荷物として持っていけない「液体物」をお伝えします。

それは、以下の通りです。

・ガスボンベ式スプレー(塗料スプレー、酸素スプレー、エアダスターなど)

持ち込み禁止されている「液体物」は、主に、ガスボンベ式スプレーの製品のみです。

次に、「液体物」以外の持ち込み禁止物を確認していきましょう。

・炭などの燃料
・花火などの火薬
・殺虫剤などの毒性物質
・漂白剤などの酸化性物質
・引火性があるもの
・ハンマーなどの工具
・ハサミなどの刃物
・ゴルフクラブなどの長い物

これらは、飛行機内へ手荷物として持ち込むことは禁止されています。

「液体物」であるガスボンベ式のスプレー製品は日常生活で使用する機会はありますが、飛行機内では使用しなくてもいい場合がほとんどだと思います。

制限のかかっている物を飛行機内に持っていきたい場合は、別の物で同じ効果が得られる代替品を持っていったり、手荷物ではなく、飛行機の貨物室に預け入れたりしましょう。

飛行機内に持ち込む手荷物のサイズと重さ

飛行機内に持ち込む手荷物には、サイズや重さに制限があります。

歯磨き粉などの「液体物」を覚えた後は、手荷物に定められているサイズや重さのルールを確認をしましょう。

その制限は、航空会社や国の決まりによって異なります。

ここでは、日本の航空会社である「JAL」「ANA」の場合を例としてご紹介します。

【JAL】【ANA】

基本的には、一人につき1個まで手荷物を持ち込めます。

・サイズ
縦横高さの合計が115cm以内かつ、幅55cm×高さ40cm×奥行き25cm以内です。

・重さ
10kg以内です。

JALもANAも手荷物に関する規定は基本的には同じです。

機内へ持ち込める手荷物の個数は一人につき1個までの航空会社が多いですが、シートクラスなどによっても異なる場合が多いです。

旅行の準備がスムーズに行えるよう、不明点がある場合は利用する航空会社に問い合わせたり、ホームページで確認したりしましょう。

手荷物検査の受け方

まず、簡単に、空港に着いてから搭乗までの流れを確認しましょう。

「空港到着」→「チェックイン」→「手荷物検査」→「出国審査」→「搭乗」という流れです。

飛行機内への手荷物として準備していた「液体物」がチェックされるのは、「手荷物検査」のときです。

この項では、「手荷物検査」の受け方をご紹介します。

空港で手荷物検査を行うところは「保安検査場」と言います。

検査する内容は大きく分けて2つの項目です。

・金属探知検査
・手荷物の中身の検査

この2つの検査は同時進行で行われていきます。

まず、保安検査場に行くとリュックサックほどの物が入れられるような、カゴが積み上げられています。

そのカゴの中に、機内へ持ち込みたい手荷物を入れます。

X線検査装置はベルトコンベアーのように動いているので、手荷物を入れたカゴがそこで検査されます。

保安検査場には検査官がいるので、どのような手順で手荷物検査を行えばいいか分からなくなってしまっても、案内された通りに行えばいいので、心配ありません。

そして、カゴに手荷物を入れたと同時に、身に着けている金属製品も外してカゴに入れます。

金属製品の例としては、ピアス、ベルト、チャック付きの上着、などが挙げられます。

それと同時に、手荷物として機内へ持っていく歯磨き粉などの「液体物」もカゴに入れます。

「液体物」を入れてある容量1L以内の袋ごとカゴに入れます。

もし、100ml以上の「液体物」があると破棄されてしまうので気を付けてください。

出国審査後に購入した飲み物などの「液体物」でしたら、飛行機内に手荷物として持ち込むことが可能です。

もし手荷物検査の際、破棄されてしまっても慌てなくて大丈夫です。

なお、100mlを超える「液体物」(医薬品類や乳幼児への食事など)を持ち込みたい場合は、このとき検査官に申告します。

最後に、金属探知機のゲートをくぐります。

異常があるとピーッと音がしますが、外し忘れた金属製品を身に着けたままだという場合がほとんどです。

保安検査場に入る前に身に着けている金属製品は外しておくことをおすすめします。

保安検査場では一人一人の手荷物検査をスムーズに行う必要があります。

手荷物の中身をよくチェックしてから保安検査場に向かいましょう。

旅行に行く前の準備も楽しみましょう!

国際線の飛行機の手荷物についてお伝えしました。

旅行などで、飛行機を利用するとなると、持ち物にかかる規制を気にしたり、複数の手続きを行ったりする必要があり、せっかくの旅行も楽しめなくなってしまうかもしれません。

出来るだけ準備作業に負担をかけないためにも、事前に、持ち物にかかる規制や手続き方法などを知っておき、旅行に行く前の準備さえも楽しんでしまいましょう。

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