広がった歯ブラシの毛を再生させる熱湯を使った方法

歯ブラシ 2018.12.26

普段使用している歯ブラシの毛が広がってしまい、元に戻す方法はないのかと思ったことはありませんか?

使いたてにも関わらず歯ブラシの毛が広がってしまったら、交換するのはもったいないと思ってしまいますよね。

今回は、広がってしまった歯ブラシの毛を、熱湯を使ってあっという間に再生する方法をご紹介します。

広がった歯ブラシの毛の熱湯を使った再生方法

市販されているほとんどの歯ブラシの毛に使われている素材はナイロンです。

ナイロンには形状記憶の性質があり、加熱することで元の形に戻ります。

加熱するために使うものは「熱湯」です。

広がった歯ブラシの毛は、熱湯を使うことで再生できます。

それではさっそく、熱湯を使った歯ブラシの毛の再生方法を確認していきましょう。

耐熱のコップに70℃程度の熱湯をそそぎます。

そして、毛が開いてしまった歯ブラシの先を熱湯につけたら10秒ほどかき回します。

そうするだけで、広がってしまった歯ブラシの毛を元に戻すことができます。

最後に、毛を元に戻した歯ブラシに、水をかけながら毛先を整えて、しっかりと形状記憶させます。

熱湯を扱う際は、やけどに十分注意して行ってください。

歯ブラシの毛を広がりにくくするために!歯を磨くときの正しい力加減を覚えよう

そもそも、なぜ歯ブラシの毛は広がってしまうのでしょうか。

歯ブラシの毛が広がらなければ、わざわざ熱湯を使って毛を再生する必要もありませんね。

歯ブラシの毛が広がってしまう主な原因として考えられるのは、必要以上に強い力で歯を磨いているということです。

歯を磨くときの力の強さは、150g~200g程度が良いとされています。

150g~200gの力加減の確認方法をご紹介します。

確認するために使うものは電子計量器です。

まず、電子計量器の電源をONにします。

次に、電子計量器の平らなところに歯ブラシの毛を下にして軽く押します。

電子計量器の表示計が150g~200gのところで止めます。

その時の歯ブラシの毛の様子を横から確認してみてください。

毛が斜めにならず、まっすぐの状態を保っているはずです。

その状態と力加減が150g~200gほどです。

他の確認方法として、指先でチェックする方法もあります。

やり方は簡単です。

歯ブラシの毛先を指先に当てます。

ほんの少し力を加え、歯ブラシの毛を置いた指の周りの皮膚の色が、白っぽくなったときの力がおおよそ150g~200gです。

歯を磨くために、強い力は必要無いことがお分かりいただけたと思います。

それでは、次に、歯ブラシの毛が広がってしまう前にできる対策をご紹介します。

歯ブラシの毛が広がる前にできる対策

歯ブラシの毛が広がってしまうのを繰り返さないために、対策を打ちましょう。

主な方法は次の通りです。

・歯ブラシの持ち方を変える
・磨くときの体勢を変える

では、まず初めに歯ブラシの正しい持ち方を確認していきましょう。

みなさんは、歯ブラシをどのように持っていますか?

じゃんけんをするときの「グー」の形で持っている方は要注意です。

正しい持ち方は、鉛筆を持つように3本の指で持ちます。

持ち方を変えるだけで、歯ブラシを持つ力加減や歯ブラシの動きをコントロールしやすくなり、余分な力を加えずに歯を磨くことができます。

よって、歯ブラシの毛が広がりにくくなります。

次に、歯を磨くときの体勢についてです。

普段みなさんは、片手で歯を磨いていると思います。

その体勢に一工夫加えます。

歯ブラシを持っている手の肘を、反対の手でサポートしながら磨きます。

歯ブラシを持っていない方の腕は、腕組みをしているような状態になります。

この方法も、片手で歯を磨くよりも、両腕に力が分散され、力加減をコントロールしやすくなります。

ここでご紹介した対策を打てば、歯ブラシの毛の広がりを抑えることができます。

これで、歯ブラシを熱湯で再生する必要もなくなるかもしれません。

毛が広がった歯ブラシを使うとよくない理由

ここまで、熱湯を使った歯ブラシの毛の再生方法や、歯ブラシを持つ正しい力加減などをご紹介しました。

それでは、次に毛が広がった歯ブラシを使うとよくない理由を学びましょう。

毛の広がった歯ブラシを使うと、外側にはねた歯ブラシの毛によって歯や歯茎を傷つけてしまう恐れがあります。

歯や歯茎を傷付けてしまうと、傷口が炎症を起こします。

すると、炎症を起こした傷口から細菌が侵入してしまいます。

その状態が慢性化してしまうと、虫歯や歯周病などといった歯の病気にかかりやすくなってしまいます。

また、使用している歯ブラシの毛が広がっているということは、強く磨いている証拠です。

歯の表面は白く硬いエナメル質でできています。

しかし、歯を強く磨きすぎると硬いエナメル質でも徐々にすり減っていってしまいます。

そうなると、歯茎が下がってきてしまうなどの現象が起こる場合もあります。

虫歯や歯周病などにならないためにも、歯ブラシの毛が広がらないような歯の磨き方をするように心がけましょう。

歯ブラシを熱湯につけると再生だけでなく除菌もできる!

前述のとおり、広がってしまった歯ブラシの毛は、熱湯を使って元の形に再生することができます。

しかし、熱湯の使い道はそれだけではありません。

歯ブラシに熱湯をかけるだけで、歯ブラシを除菌することができるのです。

歯ブラシの除菌に必要な熱湯は80℃ほどあれば十分除菌効果があります。

ただし、気を付けていただきたいことが1つあります。

それは、歯ブラシを熱湯で除菌をした後は、水気をよく拭き取る、ということです。

水気のあるところで細菌は繁殖しやすいです。

せっかく除菌をしても、歯ブラシが濡れたままになっていたら、すぐに細菌だらけになってしまいます。

歯ブラシの水気を拭き取ったら、通気性の良い乾燥した場所に歯ブラシを保管してください。

歯ブラシの毛が広がっていなくても、定期的に歯ブラシの除菌を行いましょう。

熱湯を使っての再生不要!毛が広がりにくい歯ブラシ

毛が広がりにくく、熱湯で再生する必要がない歯ブラシはあるのでしょうか。

実は、とても優れた歯ブラシがあります。

それは、馬や豚の毛で作られた歯ブラシです。

馬毛や豚毛で作られた歯ブラシは、毛の形状が変化しにくく、復元力に優れています。

また、馬毛・豚毛歯ブラシはナイロン製の歯ブラシとは違い、歯を磨く度に、歯ブラシの毛先が徐々にすり減っていきます。

毛がすり減ることにより、その人の歯に合った毛の形に変化し、歯にフィットするため、歯ブラシの毛先が広がりにくいのです。

馬毛・豚毛歯ブラシの良いところはそれだけではありません。

馬毛・豚毛歯ブラシは毛質がとても柔らかく、歯や歯茎を傷つけることなく優しく磨くことができます。

磨く力が強めの方も、馬毛・豚毛歯ブラシなら毛が広がることなく、口内を傷つけずに磨くことができます。

馬毛・豚毛歯ブラシはネットでもホームセンターなどのお店でも購入することができます。

ぜひこの機会に、毛が広がりにくい馬毛・豚毛歯ブラシを利用してみてはいかがでしょうか。

正しい力加減で歯を磨きましょう!

歯ブラシの毛が広がってしまうのは、歯を磨く力が強すぎる証拠です。

正しい力加減で歯を磨くことにより、歯ブラシの毛が広がることを抑えられます。

歯ブラシの毛が広がらなければ、口内を傷つけずに済み、熱湯で毛の再生をする手間も省けます。

熱湯で歯ブラシの再生をするのは1回限りにして、これからは、歯ブラシの毛を広げさせないように正しい力加減で歯を磨いていきましょう。

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