歯磨き後のうがいに使う水を節約!出しっぱなしをやめる方法
歯ブラシ 2019.01.09歯磨き中に水を出しっぱなしにするとどのくらい水は流れる?
歯磨きをしている間中、水道の水を出しっぱなしにすると、どのくらいの水が流れることになるのでしょうか。
水道の水は、3分間ずっと出しっぱなしにすることにより、約36リットルの水が流れてしまうと言われています。
歯磨きをする時間がたとえ1分間で済んだとしても、約12リットルの水は流れてしまっている計算になります。
一緒に住んでいる家族の人数が多く、家族全員が同じように水の無駄使いをしていたら、大変な量の水が使われずに流れていっていることになります。
食器や洗濯物を洗う場合は、水を出しっぱなしにする必要もありますが、歯磨きの場合は、歯を磨いている最中は水を出しっぱなしにしている必要はないものです。
歯磨き時に水を出すのは、最初に口をすすいだり、歯ブラシをぬらす際と磨き終わった後に口をすすぐ時だけで済むのです。
水道代はタダではありませんし、水という資源も無限にあるものではありません。
一人一人が数分間水を出しっぱなしにすることをやめるだけで、家庭の水道代も大切な資源も、かなり節約できることになるでしょう。
歯磨き後のうがいに使う水はどのくらい?コップ有無の差とは
先ほどは、水道の水を出しっぱなしにすると流れてしまう水の量のお話をしましたが、歯磨きを終えて口をすすぐ際に、コップを使用している方、使用していない方とそれぞれいらっしゃるでしょう。
コップを使用しないという方は、水を手で汲んで口をすすぐことになるかと思います。
その、手で汲んだ水を使って口をすすいでいる最中は、水は出しっぱなしになっている方が多いのではないでしょうか。
それでは、口をすすぐ時にコップを使用した場合と、使用しない場合の水の使用量を比べてみましょう。
【歯磨き後にコップを使用して口をすすいだ場合】
人によって違いは出てきますが、コップを使用して口をすすぐことにより、使用する水の量は、300ミリリットルほどで済むとされています。
【歯磨き後にコップを使用せずに口をすすいだ場合】
コップを使用せずに手で水を汲んで口をすすぐ場合は、水道の水は出しっぱなしになりますので、約4リットル~6リットルもの水を使用することになるとされています。
蛇口のひねり方次第では、無駄に流れてしまう水の量ももっと多くなる可能性もあるでしょう。
このように見ると、コップを使用せずに口をすすぐだけで、1.5リットルのペットボトル約3本分くらいの水が無駄になってしまっているのがおわかりいただけたでしょうか。
水を節約するためには、歯磨きをする際にコップを使用することをおすすめします。
しかし、コップを使用していても、口をすすいでいる時に水を出しっぱなしにしていては意味がありません。
コップに水を注いだら、水道の蛇口をしめて水を止めることを忘れずに行なうことが必要です。
歯磨き後のうがいは何回してる?正しいうがいの仕方
前章までは、水の量を節約することをメインにお話をしてきましたが、ここでは、水の量を少なくするためのことだけではなく、歯磨き後の正しいうがいの仕方をご紹介します。
歯磨きをする時は歯磨き粉をつけて磨くので、磨き終わった後は、「しっかりと口をすすがないと気持ちが悪い」と何度もうがいをしているという方もいらっしゃるのではないでしょうか。
しかし、何度もうがいをしてしまうと、せっかく歯につけた歯磨き粉の成分が流れ落ちてしまうと言われています。
市販されている一般的な歯磨き粉のおもな成分としては、フッ素が挙げられます。
そのフッ素には、再石灰化を促進する・歯垢に潜んでいる虫歯菌の働きを弱める・歯を強くするなどの大きな働きがあります。
歯磨き後に何度もうがいをしてしまうことにより、そのフッ素も流れ落ちてしまうのです。
そのため、歯磨き後のうがいは1~2回程度でも良いと言われています。
約10~15ミリリットルほどの水を口に含み、数十秒うがいをするだけでも良いとも言われているほどです。
前章でお話ししたように、コップに水を入れ、コップに一度注いだ水で口をすすぐだけで十分ということになります。
歯に良いとされている成分を流してしまわないようにするためにも、水を出しっぱなしにすることが避けられるこの方法で口をすすぐことをおすすめします。
水を出しっぱなしで行なった方が良いこともある!
最初の章で、食器や洗濯物を洗う場合は水を出しっぱなしにする必要がありますが、歯磨きをする時は出しっぱなしにする必要はないとお話ししました。
しかし、歯磨きをする際にも水を出しっぱなしにする必要があるポイントがあります。
それは、歯磨き後に、使用した歯ブラシをすすぐ時です。
水を出しっぱなしにするともったいないからと言って、使用した歯ブラシをコップにためた水ですすぐだけで終わりなどということはおすすめできません。
歯磨きをした後の歯ブラシには、歯磨き粉の残りや食べかすなどがついているものです。
その状態の歯ブラシをコップにためた水につけてすすぐだけで終わりにしてしまうと、完全に汚れを落とすことはできないでしょう。
そして、汚れが残ったままの歯ブラシを放置することにより、その歯ブラシには細菌が増殖していくことになります。
そのようなことにならないように、使用後の歯ブラシは、流水で洗い流すことが必要です。
この場合は、水を使うことをためらわずに、しっかりとすすいで汚れをきちんと落としましょう。
洗い終わった歯ブラシは、風通しの良い場所でよく乾かすようにすると良いでしょう。
歯磨き以外でも水の出しっぱなしは控えよう!
歯磨きをしている時には水を出しっぱなしにすることはやめましょうというお話をしました。
じつは、水を無駄に出しっぱなしにしてしまうことは、歯磨きをする時以外にもあるものです。
それは、洗顔をする時です。
毎日、朝晩、顔を洗う際に、歯磨きをする時と同じように水を出しっぱなしにしたりはしていないでしょうか。
洗顔フォームで顔を洗うのはそれほど時間がかからないからとか、流水で洗った方が洗い流している感じがするなどということから、水を出しっぱなしにしている方も多いかと思います。
しかし、顔を洗う際も水を出しっぱなしにしないための方法があります。
それは、洗面器や桶などを使用することです。
洗面器や桶などにいったん水をためておき、その水を使って洗うようにすると、無駄に流れていってしまう水の量を減らすことにつながります。
ただ、最後の仕上げの際には流水で洗い流すことも必要でしょう。
洗顔も歯磨きと同様に毎日行なうことですので、一回一回を水を大事に使っていくことにより、節約される水の量は大きく変わってくるのではないでしょうか。
歯磨き時の水の出しっぱなしがなくなる!おすすめ洗面台
「水を止めないと…」とわかっていても、忙しくてそこまで考えている余裕がない方もいらっしゃるのではないでしょうか。
そのような方のために、やや費用はかけても便利な方法で節水をしたいという方におすすめの製品があります。
パナソニックリフォームクラブの【タッチレス水栓「すぐピタ」】というものです。
センサーが検知して、使う分だけの水が出てくるという便利な製品です。
蛇口をひねる手間もなく、水を使いたい時に手をセンサーに近づけるだけで水が出てくるので、水を出しっぱなしにすることはなくなります。
手に歯磨き粉の泡などがついている時や「汚れた手で蛇口を触りたくない…」などというちょっとしたストレスも解消することができます。
併せて、水を出しっぱなしにしている方を度々注意することによるストレスや、それによる家族間のいざこざもなくなるでしょう。
費用はかかるかもしれませんが、長い目で見たら水道代をかなり節約できるのではないでしょうか。
家族みんなで節水を心がけたいというご家庭は、ぜひこのような製品を取り入れることも検討してみることをおすすめします。
歯磨き時のタイミングによって水の使い方を変えよう!
これまでお話ししたように、歯を磨いている時は、水を止めた方がもちろん節水のために良いでしょう。
しかし、歯磨き後の歯ブラシを洗う時には、水を流しながら洗った方がきれいに洗い流すことができます。
水を出しっぱなしにしていることが、今必要なことなのか不要なのかを意識をしながら生活をしていくことで、ご家庭の水道代にも違いが出てくることでしょう。