歯磨き粉で有名なクリアクリーン!含まれている成分が危険?

歯磨き粉 2018.08.28

私達が習慣的に歯を磨く上では、歯磨き粉を欠かさずに使っています。

様々なメーカーによって販売されている歯磨き粉ですが、CMなどでもよく知られているのが「クリアクリーン」です。

しかし、ネット上などでは、クリアクリーンに配合されている成分が危険であるとの情報が多く見られます。

そこで、この記事では、クリアクリーンに配合されている成分について、詳しくご説明していきます。

歯磨き粉の代表クリアクリーンとは?

歯を磨く上では欠かせない歯磨き粉は、今や様々なメーカーから発売され、リーズナブルな価格で店頭に並んでします。

代表的される歯磨き粉の一つが、花王から発売されている「クリアクリーン」です。

歯磨き粉のクリアクリーンと言えば、CMなどでも宣伝されていて、ほとんどの方がご存知ではないでしょうか。

クリアクリーンは、1990年から20年以上に渡って日本に浸透しており、花王のブランド力の高さが分かります。

また、花王は、歯磨き粉だけではなく、トイレタリーや洗剤、化粧品といった幅広い分野でトップシェアを誇っています。

しかしながら、近年では、クリアクリーンの成分について、ネット上などではその危険性に対する疑問の声が上がっています。

では、懸念されているクリアクリーンの成分について、次項で見ていきましょう。

 

クリアクリーンの歯磨き粉は危険?ラウリル硫酸ナトリウムとは

クリアクリーンの歯磨き粉で、懸念されている成分としては、以下の2つが挙げられます。

ただし、以下の成分は、クリアクリーンだけではなく、大半の歯磨き粉にも使われている成分です。

 

・ラウリル硫酸ナトリウム(発泡剤)

・MC顆粒(研磨剤)

 

ではまず、「ラウリル硫酸ナトリウム」について見ていきましょう。

「ラウリル硫酸ナトリウム」とは、アニオン界面活性剤(洗浄剤)の一種で、発泡性と洗浄力の強さから、私達が使用しているシャンプーの原材料としても使われています。

また、シャンプーだけではなく、洗剤や化粧品、医薬品などの幅広い分野で用いられています。

泡立ちの良さから「発泡剤」とも呼ばれており、ほとんどの歯磨き粉には、このラウリル硫酸ナトリウム(発泡剤)が含まれています。

この発泡剤に関しては、優れた発泡性によって、歯の磨き応えを生むことから、販売促進に繋げるための成分だとも言われています。

では、ラウリル硫酸ナトリウムが危険視されている理由について、次項で詳しくご説明していきます。

 

ラウリル硫酸ナトリウムが危険?その真偽について

ラウリル硫酸ナトリウムについて、危険性が問われているのは「発ガン性」です。

ネット上では、ラウリル硫酸ナトリウムの発ガン性について、センセーショナルな噂が広がっており、その情報から過剰に心配する声も少なくありません。

しかしながら、その情報については曖昧なものが多く、その情報の確たる根拠が見出せないのが現状です。

と言うのも、厚生労働省や環境衛生研究所による調査では、ラウリル硫酸ナトリウムに発ガン性や毒性はないとの結論に至っています。

さらに、アメリカやカナダの研究所においても、発ガン性の懸念については否定をしています。

つまり、現段階において、ラウリル硫酸ナトリウムの発ガン性を示す科学的・医学的な根拠は、証明されていないのです。

また、クリアクリーンなどのラウリル硫酸ナトリウムが含まれた歯磨き粉は、口内の粘膜に吸収されても問題のない量を配合しているため、人体には影響がないとしています。

しかしその一方で、現在では、発泡剤が含まれていない、刺激性の少ない歯磨き粉も販売しています。

どうしてもラウリル硫酸ナトリウムへの懸念をされる場合は、発泡剤が含まれていない歯磨き粉の使用をおすすめします。

 

クリアクリーンに含まれた研磨剤が危険?その理由について

では続いて、クリアクリーンなどの歯磨き粉に含まれている、「研磨剤」への危険性についてお話ししていきます。

「研磨剤」は、販売されている大半の歯磨き粉に配合されていますが、この「研磨剤」においても、「歯に悪影響を及ぼすのではないか?」という疑問視がされています。

その懸念には、研磨剤が持つ「研磨力」が関係しています。

研磨剤には、歯ブラシだけでは落としきれない、歯のエナメル質(表面)に付着した着色汚れを落とす効果があります。

また、研磨剤には、タバコのヤニやコーヒーなどの頑固な着色も落とす、強力な研磨力を持っています。

そのため、特に喫煙をする男性の方にとっては、研磨剤の配合された歯磨き粉がおすすめされています。

しかしながら、磨き方によっては、返ってエナメル質を傷つけてしまう場合があります。

例えば、日常的に強い力でゴシゴシ磨いてしまうと、エナメル質が磨耗されてしまうので注意が必要です。

仮にエナメル質が傷ついてしまうと、内部の象牙質に刺激が伝わりやすくなり、「知覚過敏」に繋がる恐れも否定できません。

ただし、適切な力で歯を磨いている限りは、研磨剤によるエナメル質への影響はほとんどないとされているので、過剰に敏感になる必要はありません。

 

研磨剤はどのように明記される?歯磨き粉の成分表

前項では、クリアクリーンなどに含まれた研磨剤について、その危険視されている理由をご説明しました。

では、歯磨き粉の成分表には、研磨剤はどのように記載されているのでしょうか?

実際に、歯磨き粉の成分表を見てみると、「研磨剤」ではなく「清掃剤」と明記されていることがほとんどです。

例えば、クリアクリーンの場合、「清掃剤:MC顆粒」との明記がありますが、この顆粒は「炭酸カルシウム」や「無水ケイ酸」を球状にしているもので、その成分が研磨剤として含まれています。

また、クリアクリーン以外の歯磨き粉にも、以下の成分が研磨剤として含まれています。

 

・重質炭酸カルシウム
・リン酸水素カルシウム
・リン酸水素ナトリウム

 

もし、研磨剤が無配合の歯磨き粉を使いたい場合は、これらの表記がされていない歯磨き粉を選びましょう。

成分表を見ても判断できない場合は、かかりつけの歯医者さんに相談してみるも良いでしょう。

 

発泡剤と研磨剤が無配合の歯磨き粉!コンクールジェルコートFとは

これまでに、クリアクリーンの歯磨き粉が危険視されている理由について、ご説明してきました。

発泡剤にしても、研磨剤にしても、無闇に危険視するのではなく、正しい情報を得た上で判断していくことが大事です。

しかし、近年では、口内への刺激が考慮された、発泡剤と研磨剤が配合されていない歯磨き粉も販売されています。

特に、歯科医院でもおすすめされているのは、ウエルテックが発売している「コンクールジェルコートF」です。

「コンクールジェルコートF」は、ジェルタイプの歯磨き粉で、高濃度フッ素が配合されています。

発泡剤と研磨剤が含まれていないため、1本1本丁寧に磨くことができ、歯への負担も心配する必要はありません。

また、歯磨き粉として使用するだけではなく、洗口剤としての使い方もできるため、多くの歯科医院で推奨されています。

ただし、研磨剤が無配合なことによって、タバコのヤニなどの黄ばみが付着しやすくなるので、特に喫煙の多い男性は、研磨剤入り歯磨き粉の使用がおすすめされます。

自分の口内環境に合わせて、歯磨き粉を使い分けていくのも良いですね。

 

自分に合った歯磨き粉を

懸念されている発泡剤や研磨剤は、クリアクリーンだけでなく、市販されているほとんどの歯磨き粉に含まれています。

それらの懸念を過剰に危険視するのではなく、まずは正しい情報か否かを確認した上で、自分の口内に合った歯磨き粉を選ぶことが大切です。

もし、歯磨き粉について不安がある方は、かかりつけの歯科医院で相談するのも良いですね。

コンプレックスなく明るい未来を。株式会社ソーシャルテック

RANKING

人気記事