歯ブラシの交換時期はどのくらい?平均的な期間と目安とは?

歯ブラシ 2018.08.12

歯の健康を守るために、毎日歯磨きを欠かさず行なっている男性も多いことと思います。

しかし、歯ブラシの正しい交換時期を知っている方は、どのくらいいるのでしょうか。

「まだ大丈夫…」と、同じ歯ブラシを長期間使っているという方もいらっしゃるのではないでしょうか。

ここでは、歯ブラシの交換時期の平均のお話から、正しい歯ブラシの洗い方や保管方法、自分に合う歯ブラシの選び方など、健康な歯を長く維持していくための方法をご紹介していきます。

歯ブラシの交換時期とは?平均どのくらい使ってる?

毎日使う歯ブラシですが、1本の歯ブラシを平均的にはどのくらいの期間使っているのでしょうか。

年代別に見ると、どの年代も、平均的に、1ヵ月半以上は使用しているようです。

10代~20代は、平均で「2ヵ月以上」となっています。

そして、30代~60代までの方は、「1ヵ月半~2ヵ月」の間には交換している方が多いようです。

全体的に、1本を1ヵ月以上使用する方が多くなっていますが、理想的な交換時期というのは、「1ヵ月」とされています。

また、電動歯ブラシの場合は、電動で歯ブラシが高速で動くことにより、毛先に余計な力が入らないため、普通の歯ブラシよりも劣化が遅くなります。

そのため、メーカーが推奨している交換時期は、「3ヵ月」となっています。

それでは、歯ブラシを交換する時の理由として、どんなことが挙げられるのかを次の章でお話しします。

 

歯ブラシの交換時期を平均的にどう見極めている?

1ヵ月以上使用する方の多い歯ブラシですが、歯ブラシの交換時期を多くの方はどのように見極めているのでしょうか。

 

●毛先が広がった時

●歯ブラシの毛が汚れた時

●歯の汚れが落ちにくくなったと気づいた時

 

という理由が挙げられ、平均的に見て一番多いのは、「毛先が広がった時」という理由になります。

多くの方がそうしているように、歯ブラシの「毛先が広がった時」がまさしく、歯ブラシの交換時期です。

毛先が広がることにより、弾力性もなくなり、汚れをかき出せなくなっていきます。

新しい歯ブラシに比べて、古くなった歯ブラシの汚れを落とす力は、半分ほどにも減少してしまうのです。

そのような状態になった歯ブラシを使って、いくら丁寧に歯磨きをしていても、きれいにはなりません。

その上、交換時期が過ぎた歯ブラシをずっと使い続けていることによって、歯や口の中に、影響を及ぼす恐れが出てきます。

いったい、口の中にどのような問題が起きてくるのでしょうか。

 

交換時期が過ぎた歯ブラシを使い続けるとこんな影響が!?

交換時期の過ぎた歯ブラシを使い続けることにより、口の中には次のような影響が出てくるとされています。

 

●虫歯や歯周病

先ほどお話ししたように、交換時期の平均となっている1ヵ月半を越えて、2ヵ月、それ以上と使い続けることによって、毛先は広がり、汚れを落とす力はどんどんなくなります。

汚れを落とせていないということは、歯を磨いていないことと同じようなものです。

その状態が続くことにより、虫歯や歯周病になりやすくなります。

 

●歯や歯茎を傷める

毛先の広がってしまった歯ブラシは、弾力性が失われていますので、そのようなブラシで歯や歯茎をこすっていては、傷んでしまうのも当然でしょう。

歯磨きをすると出血してしまったり、虫歯はないのに熱いものや冷たいものがしみるようになってしまいます。

 

●口臭

長く使い続けている歯ブラシには、雑菌も繁殖しやすくなっています。

雑菌や食べかすが落ちきれていない歯ブラシを使っていると、口臭の原因になる可能性もあります。

交換時期が過ぎ、毛先が広がってしまった歯ブラシを使い続けることにより、主に、これらのような悪影響が口の中に出てきてしまいます。

そのようにならないためにも、1ヵ月に一度の交換時期を忘れずに、新しい歯ブラシを使うようにすることをおすすめします。

 

清潔を保つために!正しい歯ブラシの洗い方とは?

歯ブラシの平均的な使用期間は、1ヵ月半~2ヵ月の間となっていて、理想的な交換時期は1ヵ月だというお話をしました。

しかし、たとえ、1ヵ月経っていなくても、歯ブラシの洗い方や保管の方法が誤っていると、その交換時期はさらに早まってしまいます。

そうならないようにするために、正しい洗い方と保管を行ないましょう。

 

①歯磨き後の歯ブラシは、毛先を重点的に洗い、水圧を強めにして水でよく洗い流す。

②洗い終わった歯ブラシは、しっかり水を切り、風通しの良い所で、ヘッドを上向きにして乾燥させる。

 

その他に、歯ブラシの誤った保管方法として、次のようなことがあります。

 

●他人の歯ブラシの毛先が触れる所に置かない

他の人の毛先と触れ合うことにより、細菌感染の恐れがあります。

 

●お風呂に置かない

お風呂は、湿度が高く細菌が特に多い場所ですので、空気中に浮遊している細菌が歯ブラシに付着してしまいます。

また、ユニットバスはトイレが近くにあるので、より細菌がつきやすいので注意しましょう。

これらのように、正しい歯ブラシの洗い方と保管をすることで、歯ブラシの交換時期がくるまで、清潔を保つことができるでしょう。

 

「自分に合う歯ブラシの選び方」をご紹介!

これまでお話ししてきた「歯ブラシの扱い方」はおわかりになったでしょうか。

この章では、交換時期がきたため、新しい歯ブラシを選ぶ際のポイントをご紹介します。

ご存知のように、歯ブラシには、「ふつう」「やわらかめ」「かため」という毛先の種類があります。

普通の歯の状態であれば、「ふつう」が適した歯ブラシです。

また、歯周病などで歯茎から出血しやすいという方は、「やわらかめ」を選ぶと良いでしょう。

そして、「かため」を選ぶと良い方というのは、握力が弱くて、歯を磨く時に力が入らないような方です。

男性の場合は、握力が強いので、「ふつう」か「やわらかめ」がおすすめです。

また、年齢によっても変える必要があるでしょう。

子供やお年寄りは、歯茎が弱いので、ヘッドが小さめで、毛先はやわらかめのものを選びましょう。

健康な口内環境を保つために、年齢や歯茎の状態などを考慮して、自分に合った歯ブラシを選んで使用することが大切です。

さらに、高齢になった頃に残っている歯が日本人の平均本数よりも多くなるためには、どうしたら良いかのお話をしますので、参考にしてみてください。

 

日本人の平均よりも歯の本数を残すためにできることとは?

高齢になるにつれて、歯は抜けていくイメージがありますが、日本人の70歳の時点で残っている歯の本数の平均は、「15本程度」となっています。

歳を重ねても、自分の歯の本数をできるだけ多く維持するために、何をしたら良いのでしょうか。

まずは、これまでお話してきたような、歯ブラシの交換時期を守ることや正しい歯ブラシの洗い方をして、清潔に保管していくことが挙げられます。

その他に大切なこととして、「歯科医にブラッシングの指導を受ける」ということもあります。

自分に合う歯ブラシで、交換時期も守りながら歯を磨いていても、そもそも歯磨きの仕方が誤っていては、効果が見られませんね。

歯の磨き方に自信のない方や、汚れを落としきれないという方は、一度、歯科医にブラッシングの指導をしてもらうことをおすすめします。

また、半年に一度、歯の定期検診を受け、虫歯の有無の確認や歯石の除去をしてもらいましょう。

これらのことを続けていくことで、「高齢になっても自分の歯が多く残っている」ということにつながるでしょう。

 

忙しい毎日でも、歯ブラシの交換時期を忘れずに!

歯ブラシの交換時期は、1ヵ月が良いとされていますが、毎日忙しく過ごしていると、1ヵ月など、あっという間に過ぎてしまいます。

「そろそろ交換時期かな」と思っても、歯ブラシのストックがないと、さらに日は過ぎてしまいますので、何本かストックを用意しておくと良いでしょう。

歯ブラシの交換時期を守るだけでなく、正しい歯磨きの仕方や歯ブラシの洗い方・保管方法を見直して、いつまでも健康な歯が多く残るように心がけましょう。

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