歯ブラシでは磨きにくい隙間の汚れは補助道具で取り除こう!
歯ブラシ 2020.06.21歯ブラシで取り除ける汚れは60%!隙間には補助道具を使おう
毎日歯ブラシを使って歯磨きをしている人はほとんどといえるでしょう。
しかし歯ブラシだけでは、歯の汚れを全体の60%程度しか落とすことができないのをご存知でしょうか。
歯の隙間などをはじめ、歯ブラシでは磨きにくい箇所があります。
このような箇所に磨き残しが多く、そのまま食べかすなどの汚れを放置しておくと、近い将来虫歯や口臭などのトラブルに悩まされてしまうかもしれません。
虫歯などのトラブルから歯を守るには、毎日の歯磨きでしっかりと汚れを落とすことが大切です。
そして歯ブラシでは磨きにくい箇所は、デンタルフロスなどの補助道具を用いて汚れを除去しましょう。
次の項では補助道具の1つ、デンタルフロスについてお伝えします。
歯の隙間の清掃におすすめの補助道具!デンタルフロスとは?
歯ブラシでは磨きにくい歯の隙間の汚れには、デンタルフロスを用いることをおすすめします。
デンタルフロスとは細い繊維を束ねた、歯間部を清掃するための道具です。
大きく2種類あり、糸だけのロールタイプと、ホルダーに糸がついたタイプがあります。
経済的なのはロールタイプですが、初めてデンタルフロスを使用する人にはホルダータイプがおすすめです。
歯と歯の間の隙間などは歯ブラシの毛先が届きにくいので、そこにプラークや食べかすなどがあると、いつもの歯ブラシだけの歯磨きでは取り除けないこともしばしばあります。
そのような部分にはデンタルフロスを併用することで、汚れをかき出しやすくなります。
歯ブラシで取り除けた汚れが全体の60%程度とお伝えしましたが、デンタルフロスを併用することで80%以上の汚れを除去することができるそうです。
デンタルフロスの使い方については、次の項でご説明します。
歯ブラシと併用して汚れの除去率アップ!デンタルフロスの使い方
ここではデンタルフロスの使い方についてご説明していきましょう。
歯ブラシと併用することで汚れの除去率が高まるので、ぜひ一緒に使ってみてくださいね。
ロールタイプとホルダータイプの2種類あったので、それぞれご紹介します。
どちらも必ず鏡を見ながら行うようにしてくださいね。
【デンタルフロスの使い方(ロールタイプ)】
①適度な長さでデンタルフロスをカットします。
1回で使用する長さはだいたい40cm程度です。
指先からひじまでの長さが目安とされていますので、このくらいの長さでカットしておきましょう。
②指に巻きつけます。
カットしたデンタルフロスは指に巻きつけて使用します。
左右それぞれのの中指にデンタルフロスを2、3回巻きつけます。
そして左右の中指の間は、だいたい2cm弱くらいにすると磨きやすいのでおすすめです。
この状態になったら、歯の隙間の清掃開始です。
③歯と歯の間にデンタルフロスをゆっくりと入れていきます。
のこぎりのように左右にゆっくりと動かすと、入れやすいです。
④上下に動かして汚れを落とします。
歯と歯の間に入ったら、デンタルフロスを上下に動かします。
歯に巻きつけるようにして動かすと、より歯の隙間の汚れを落としやすくなります。
また、フロスは細いので歯の根元まで入れることが可能です。
歯と歯茎の間にも汚れがたまりやすいので、あわせて清掃しておくことをおすすめします。
⑤汚れを落としたら歯と歯の間からデンタルフロスを取り出します。
隣りあっている両方の歯の汚れを落としたら、デンタルフロスを入れるときと同様に、のこぎりのように左右に動かしながら取り出しましょう。
これを歯全体に行えば完了です。
ホルダータイプのフロスの使い方もチェック!
ホルダータイプのデンタルフロスの使い方もお伝えしていきます。
ホルダータイプには「F字型」と「Y字型」の2種類がありますので、今回は前歯にも奥歯にも使いやすいY字型フロスの使い方をご説明します。
【デンタルフロスの使い方(Y字型ホルダータイプ)】
①デンタルフロスを歯と歯の間にゆっくりと入れていきます。
こちらもロールタイプと同様に、ゆっくりと動かしながら入れていきましょう。
②上下にデンタルフロスを動かし汚れを落とします。
歯と歯の間にデンタルフロスを入れたら、上下に動かして、歯の隙間の汚れを落としていきます。
こちらも隣り合う両方の歯の汚れを落としましょう。
③汚れを落としたら歯と歯の間から取り出します。
左右に動かし、ゆっくりと取り出しましょう。
取り出したら隣の歯に移動し、同様の手順で歯の隙間の汚れを落としていきます。
ロールタイプでもホルダータイプでも、行ってみると、歯ブラシだけでは歯の隙間の汚れを落としきれていないことがお分かりいただけるかと思いますので、ぜひ一度試してみてください。
歯ブラシと併用すると汚れの除去率が90%以上の補助道具とは?
ほかにも歯の隙間の清掃におすすめの補助道具があります。
ここからは、「歯間ブラシ」についてお話をしていきます。
歯間ブラシは歯ブラシよりも小さな歯ブラシのことをいい、歯の広い隙間などの汚れを除去するのに役立ちます。
歯間ブラシの毛先は、ワイヤー(針金)にナイロンの毛がついているものが一般的ですが、ゴムタイプもあります。
本体の形状は「L字型」と「I字型」の2種類あり、L字型は奥歯、I字型は前歯の隙間を磨きやすいので、使い分けての使用が推奨されます。
歯間ブラシはサイズにも種類があり、広い隙間や孤立した歯にはLLサイズ、ブリッジの周辺などにはMサイズが目安とされています。
メーカーによってサイズの目安は違ってくるでしょうから、HPなどで確認しておくと良いかもしれません。
自分の歯の隙間にあったサイズを選ぶことが大切なので、動かすときにきついと感じないサイズ感のものを選んでみてください。
そんな歯間ブラシは、お伝えしたように歯の広い隙間の汚れを落とすのに活躍し、歯ブラシと併用すれば除去率は90%以上まで高まるそうです。
高い除去率にするには、歯間ブラシの使い方を知ることも大切です。
次の項でご説明していきましょう。
歯間部の大きな隙間には歯間ブラシを使おう!使い方を解説
歯の隙間が狭い場合はデンタルフロスの使用がおすすめですが、広い隙間の場合は歯間ブラシを使用すると良いでしょう。
ここでは、歯間ブラシの使い方についてご説明していきます。
デンタルフロスと同様に、必ず鏡を見て行ってくださいね。
【歯間ブラシの使い方】
①鉛筆を持つように、歯間ブラシを持ちます。
②ゆっくりと歯の隙間に入れていきます。
歯肉を傷つけてしまわぬよう、ゆっくりと斜めに入れると良いですね。
③歯の隙間の汚れを取り除きます。
歯の隙間に入れたら、歯間ブラシを水平にします。
そして歯面に沿うように2、3往復させて、汚れを落としていきます。
隣りあった両方の歯面も、歯間ブラシを軽くあてて清掃します。
④汚れを落とし終わったら、歯間ブラシを歯の隙間から取り出します。
ゆっくりと取り出したら、隣の歯の隙間に移動し、同様の手順で磨いていきましょう。
歯の隙間の広さが違う場合は、別のサイズの歯間ブラシを使用すると良いので、数種類のサイズを用意しておくことをおすすめします。
ぜひ歯ブラシと歯間ブラシを併用して、歯の隙間の汚れもきれいに落とし、清潔な口腔内を目指しましょう。
歯ブラシでは磨きにくい歯の隙間には補助道具を!
歯ブラシだけで歯を磨くと全体の60%程度の汚れしか落としきれず、歯ブラシでは磨きにくい歯の隙間などには汚れが残っていることがしばしばあります。
そんな歯の隙間には、デンタルフロスや歯間ブラシなどの補助道具を使用することをおすすめします。
歯ブラシと併用することで汚れの除去率がアップしますので、ぜひ一度試してみてはいかがでしょうか。