舌磨きには歯ブラシより舌ブラシがおすすめ!使い方を解説

歯ブラシ 2020.05.20
人と接する際のエチケットとして、口臭に気をつけている方は多いでしょう。 口臭予防として、まず歯磨きに気をつけるかと思います。 しかし、正しく歯磨きしているはずなのになぜか口臭が気になることもあるでしょう。 それはもしかすると、舌に溜まった汚れが原因かもしれません。 舌の汚れを落とすためには、歯ブラシではなく舌ブラシを使うのがおすすめです。 今回は、舌の汚れである「舌苔(ぜったい)」と、それを落とすための舌ブラシの使い方などについてお話しします。

歯ブラシの使い方に気をつけても口臭が気になる!原因は「舌苔」?

マスクをした際など、ふとした瞬間に気になる自分の口臭。

周囲の人に不快感を与えていないか、心配になってしまいますよね。

「歯ブラシの使い方には気をつけているはずなのに、どうして口臭が消えないんだろう…」と思われている方は、鏡の前で舌を出して見てみましょう。

もし、舌の表面に真っ白な苔のようなものがたくさん付着していたら、それが口臭の原因かもしれません。

その苔のようなものを「舌苔(ぜったい)」と言い、細菌や食べかすなど歯垢と似た成分でできています。

舌苔はどんな方にも多少はあるものですから、全くない状態にすべきというわけではありません。

しかし、付着量が多く目立つようであれば、衛生的に良いとは言えないので、取り除いたほうが良いでしょう。

歯磨きは毎日欠かさずしていても、舌磨きはやったことがないという方も多いのではないでしょうか。

この記事で舌磨きの仕方や注意点などについて解説していくので、ぜひ参考にしてくださいね。

舌苔を落としたい!歯ブラシで舌を磨いても大丈夫?

舌苔を落とすために、普段歯磨きに使用している歯ブラシで舌を磨いたことのある方もいるかと思います。

しかし、歯ブラシを使った舌磨きには注意が必要です。

使い方を誤ると、かえって口内環境を悪化させてしまうことがあります。

舌の表面は非常にデリケートなので、毛の硬い歯ブラシを使ってゴシゴシと磨くと、舌の粘膜を剥がしてしまったり、表面に傷を付けてしまったりするかもしれません。

また、舌には味を感じる器官である「味蕾」が集まっています。

歯ブラシでの舌磨きで味蕾が傷つくと、味覚に悪影響を及ぼしてしまうこともあるでしょう。

舌苔が気になるからといって、このように口内環境を悪化させてしまっては本末転倒ですから、舌磨きの際はくれぐれも注意してください。

舌を傷つけずに舌磨きをするためには、歯ブラシを使うよりも、舌磨きに特化した「舌ブラシ」を使うのがおすすめです。

舌ブラシとは、一体どのようなものなのでしょうか。

歯ブラシより舌ブラシが舌磨きにおすすめ!種類をご紹介

舌ブラシは、その名の通り舌磨きのために作られたものであり、歯ブラシで磨くよりも舌を傷つけにくいでしょう。

ものによって形状や素材が異なるので、違いを押さえて選ぶと良いです。

●形状

舌ブラシは、「ブラシタイプ」と「ヘラタイプ」の2つに大きく分けることができます。

ブラシタイプは歯ブラシと似た形状で、ヘッドに付いた柔らかい毛のブラシで舌の汚れをかきだします。

ブラシの細い繊維が舌のみぞにまで入り込むので、舌苔を落としやすいでしょう。

一方、ヘラタイプは、舌の表面をなでるように使うことで汚れをそぎ落とします。

舌への刺激が少ない点が特徴ですが、ブラシタイプと比べると細かいところの汚れまでは落とせないかもしれません。

●素材

舌ブラシには主に、プラスチックやエラストマーを使用したものと、金属製のものがあります。

エラストマーは弾性のある素材で、適度なしなり具合があるのが特徴です。

プラスチックやエラストマーのものは、歯ブラシと同じような素材なので、初めて舌ブラシを使う方でも抵抗なく使いやすいでしょう。

金属製のものは冷たさを感じるので、初めは使い慣れないかもしれませんが、強度が高く煮沸消毒ができて清潔に使えるため、長期間使うことができます。

以上のような違いを理解して、ご自分に合った舌ブラシを探してみてください。

次項では、舌ブラシの使い方について解説します。

舌ブラシの正しい使い方は?

舌ブラシは、歯ブラシと比べて優しく舌を磨くことができますが、それでも使い方を誤れば舌を傷つけてしまうこともあります。

正しい使い方を理解しておきましょう。

【舌の磨き方】

①鏡を見ながら、舌ブラシを舌の奥のほうに軽く当てます。

②力を入れずに舌ブラシを手前に向かって動かし、汚れを取ります。

③舌ブラシの先を水で洗いきれいにして、①②を繰り返し、ブラシに汚れが付かなくなるまで舌を磨きます。

軽い力で、奥から手前の一方向にのみ舌ブラシを動かすのがポイントです。

歯磨きのようにブラシを往復してゴシゴシと磨くことはしません。

なお、口の奥にブラシを入れたとき、反射的に吐き出しそうになる「嘔吐反射」が起きるかもしれません。

その場合は、ブラシに汚れが付かなくなるまで無理に磨こうとせず、まずはできる範囲で磨けばOKです。

舌を思い切り前に出して磨いたり、磨く間の数秒間息を止めたりすると、嘔吐反射が出にくくなるようです。

ブラシの使い方以外にも知っておきたい!舌磨きの注意点

舌ブラシの正しい使い方をご理解いただいたところで、その他にも舌磨きに関する注意点をご説明します。

●舌磨きをやりすぎない

舌磨きは歯磨きと異なり、一日に何度もする必要はありません。

やりすぎるとかえって舌を傷つけてしまいます。

舌苔の量が多くなりがちな朝にのみ磨けば十分でしょう。

●舌が乾いた状態で磨かない

舌が乾いていると、磨いたときに傷つきやすくなってしまいます。

先に歯磨きをして口内を十分湿らせてから舌磨きをすると良いでしょう。

●歯磨き粉を使わない

歯磨き粉には研磨剤や発泡剤など、刺激の多い成分が含まれているものもあるため、舌磨きの際には使わないようにしてください。

何もつけなくても十分汚れは落とせますが、もし使うのであれば舌磨き専用のジェルを使うと安心でしょう。

●歯ブラシで磨きたい場合の注意

これまでご説明してきた通り、舌磨きには舌ブラシがおすすめですが、もし歯ブラシで磨くのであれば毛が柔らかくヘッドの小さい歯ブラシを使いましょう。

歯ブラシでの磨き方も、先ほどご説明した舌ブラシの使い方と同様です。

舌苔の発生を軽減するためには

舌磨きに歯ブラシより舌ブラシがおすすめなことや、正しい舌ブラシの使い方についてご紹介してきました。

舌苔を落とすのも大事ですが、そもそも舌苔の発生を軽減できれば良いですよね。

舌苔が溜まりやすくなる一つの原因として、口内の唾液が少ないことが挙げられます。

唾液が少ないと、食べかすなどの汚れが残りやすくなったり、口内が乾いて細菌が繁殖しやすくなったりしてしまうためです。

もし普段、口呼吸をしてしまいがちな方は、意識的に鼻呼吸をするようにすると口内の乾燥を抑えることができます。

また、ガムを噛んだり舌を動かしたりすることで、唾液を分泌しやすくなります。

舌を上あごにこすりつけるように動かすと、舌磨きほどの効果はないにしても舌苔を優しく落とすことができ、唾液も増えるので一石二鳥です。

ぜひ試してみてください。

歯磨きにプラスして舌磨きを始めてみよう!

今回は、舌苔を落とすための舌磨きの仕方などをご紹介しました。

舌磨きの際は、毛の硬い歯ブラシでは舌を傷つけてしまうことがあるため、舌ブラシを使うのがおすすめです。

また、舌ブラシを使っていても、磨きすぎは口内トラブルの原因になりますから、一日に一回磨けば十分でしょう。

口臭が気になる方は、朝の歯磨きにプラスして、ぜひ舌磨きを始めてみてはいかがでしょうか。

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