歯磨き粉を使うタイミングとは!幼児はいつから使えばいい?
歯磨き粉 2019.04.24いつから使う?歯磨き粉を使う目的は大きく分けると2種類
小さな子どもがいるご家庭では、みなさんいつから歯磨き粉をお使いでしょうか?
歯が1本でも出て来たら?
ある程度歯が生えそろってきたら?
いずれにせよ、幼児の頃から使う歯磨き粉。
ましてや口にするものですから身体に安心、安全、優しいものを選びたいとお考えの親御さんは多いはず。
歯磨き粉は口臭予防やホワイトニング効果などたくさんの種類がありますが、目的別に分けると大きく2種類に分かれます。
1.虫歯予防…虫歯を予防する成分がメインに配合されたもの
2.歯周病予防…歯周病を予防する成分がメインに配合されたもの
何を予防したいのか、目的によって歯磨き粉を選ぶことが大切です。
幼児に使うものなので今回は虫歯予防の歯磨き粉を見ていきましょう。
いつからか幼児に使う歯磨き粉選びの大事なポイント!
大人が使う歯磨き粉は清涼感や爽快感を得るために、ミント味で少し刺激があるものがあります。
しかし、幼児に使用する場合、ミント味は刺激が強すぎます。
辛いと感じて歯磨き粉を嫌がってしまうかもしれません。
低刺激の甘めの味の歯磨き粉が使いやすいと思います。
成分もいろいろなものが含まれています。
幼児のお口の中に使うものなので、使用されている成分を確認しておくことも大事です。
摂り入れたい成分、不要な成分があると思いますので、「幼児用のだから安心」ではなく、しっかりと配合されているものを確認してから使ってください。
子どもの中には歯磨き粉の中に入っている成分にアレルギー反応を起こす場合もあります。
牛乳アレルギーや、金属アレルギーなどです。
いつから使うかという疑問もあるように、やはり小さな頃からお口に入るものですので、幼児にとって安心、安全、身体に優しい物を選びたいものです。
幼児の歯磨きに一体いつから歯磨き粉を使うといいの?
歯の生え始め、少しだけ歯が顔を出している状態で、歯ブラシをゴシゴシする必要はありません。
歯ブラシの習慣の準備として、清潔なガーゼをお母さんの人差し指に巻き、優しく拭いてあげたましょう。
また、歯の生え始めの赤ちゃん用に作られた歯ブラシがわりの綿棒も市販されているので、お口の中に歯ブラシを入れる練習に使ってもいいかもしれません。
その頃は個人差がありますが、まだ離乳食も始まっているかいないかの時期でしょう。
歯ブラシで磨くほど汚れが付くわけでもありませんし、赤ちゃんの自然に出てくる唾液だけで十分綺麗に保つことができます。
つまり、歯ブラシが必要ないということは、歯磨き粉もまだ使わなくてもいいといえるでしょう。
では、歯磨き粉をいつから使えばいいのでしょうか。
ある程度歯の本数も増え、お口にする食べ物も種類が増えてくる1歳半から2歳くらいから使い始めるのがよいのではないでしょうか。
さらに、歯磨き粉を使うとうがいをして終わるので、その頃までにうがいの練習をして、歯磨き粉を使う頃にはしっかりうがいができるようにしておきましょう。
うがいができない幼児に歯磨き粉を使用する場合は、うがい不要の歯磨き粉を選ぶと安心です。
うがい不要の歯磨き粉の代用としては、ガーゼで拭き取ってあげるのも良いかと思います。
幼児ですので歯磨き中に飲んでしまうこともあるでしょう。
幼児用の歯磨き粉は、多少間違って飲んでしまっても身体に害のないような成分や配合量で作られています。
とはいえ、飲んで使うものではありませんので、やはりうがいができるようになった頃が歯磨き粉を使い始めるのが時期と言えるでしょう。
幼児に使う歯磨き粉!選ぶ時に気をつけたい歯磨き粉の中に含まれる成分
歯磨き粉の中にはいろいろな、たくさんの成分が配合されています。
いつから歯磨き粉を使うのかにもよりますが、幼児に使用する歯磨き粉には不要な成分がいくつかありますので、ご紹介していきましょう。
研磨剤…一般的な歯磨き粉にはよく配合されている成分です。
歯の表面を削り取ることで付着している汚れを除去していきます。
乳歯は歯のエナメル質が薄く、研磨剤を使うことで歯の表面を傷つけてしまいます。
発泡剤…歯磨き粉の泡立ち効果です。
泡立てることにより歯磨き粉をお口の中に隅々にまで行き渡らせます。
幼児の頃は仕上げ磨きで歯磨き粉を使うことも多いのではないでしょうか。
お口の中が泡立ってしまうと、泡で歯が見えなくなり磨きにくくなります。
その場合、しっかり汚れを落としきれなくなってしまうのです。
殺菌剤、防腐剤、界面活性剤などの添加物も幼児のお口の中に使うものとしてはあまりおすすめできません。
歯磨き粉の中にはいろいろな成分が配合されているので、うっかり飲み込んでしまう可能性があることを考えて、しっかり成分を確認してから使用することも大事なポイントです。
フッ素が含まれる歯磨き粉がおすすめ
幼児に使う歯磨き粉で取り入れたい成分は、フッ素です。
今ではよく耳にする成分なのではないでしょうか。
フッ素の働きは、歯からカルシウムやリンが溶け出してしまうのを防ぐ役割があり、歯質を強くしてくれます。
フッ素は、日常生活の中で自然に簡単に摂ることができる成分ではないので、歯磨き粉など外から摂ることが必要です。
いつからフッ素配合の歯磨き粉を使うかは、親御さんの判断によりますが、幼児用の歯磨き粉には、使用中、間違って飲んでしまっても身体に害がないようにフッ素の量が計算されて配合されているので、幼児用の歯磨き粉を選んでください。
しっかり使用法、使用量を守って使うと人体に悪影響を与えるものではないのですが、フッ素は幼児や6歳未満の身体には悪影響をおよぼすという説もあります。
フッ素が配合された歯磨き粉を使う際は、以下の目安を参考にしてみてください。
・0~2歳
使用量は「1~3mm」程度、ちょこんと乗せるくらいのイメージです。
・3~5歳
使用量は「5mm」程度、小豆サイズくらいにしましょう。
気になる方はフッ素無配合の歯磨き粉もあるので、そちらを選ぶのも一つの手段です。
子どもが間違って「チューブ1本飲んでしまう!」そんなことがないように、必ず子どもの手の届かないところに管理するようにしてください。
1人1人好みはいろいろ!その子に合った歯磨き粉を選ぶことが大切
食べ物に好き嫌いがあるように、歯磨き粉にも味があり、それぞれ好き嫌いがあるでしょう。
また、使い心地も同じです。
ベタベタするのが嫌、サラサラしたものが好き、といったように、幼児と言えども好みはあるのです。
「何よりも歯磨きが好き!」という子どもは少ないと思います。
幼児となると、歯磨き前に疲れて寝てしまうこともあるでしょう。
無理に起こしてグズグズ、イヤイヤ、無駄に時間を取られるよりは、好きな味の歯磨き粉を使うことで少しでも歯磨きの時間を楽しくできればいいですよね。
いつから歯磨き粉を使うかはそれぞれ個人差あるかと思います。
使いやすさや、味の好みなど、子どもの月齢、年齢、好みに合ったものを使うことも大切です。
子どもの歯を守れるのは周りの大人
歯磨き粉はあくまでも補助的なものに過ぎません。
幼児の頃、乳歯の頃はしっかり仕上げ磨きをするでしょうが、乳歯は一生使う歯ではないのです。
その先に生えてくる永久歯が大切です。
上手に、しっかり、1人磨きができるようになるまで親御さんの助けは必要です。
歯磨き粉だけで完全に虫歯予防ができるわけではありませんが、歯磨き粉の持つ効果をうまく使って、丈夫な歯を、健康な歯を我が子にプレゼントしたいですね。