わかりづらい!乳歯と永久歯の違いとは?その見分け方は?

電動歯ブラシ 2019.04.05

一般的に生まれたばかりの赤ちゃんのお口の中には歯がありません。

そのお口の中に順番に歯が生えてきます。

まずは乳歯です。

乳歯が抜けてそのあと生えてくる歯は永久歯です。

と、みなさんお思いでしょうが、永久歯はそれだけではありません。

乳歯と永久歯の違いや見分け方について詳しく見ていきましょう。

乳歯の特徴からの見分け方

乳歯の特徴から見た見分け方です。

色…乳白色

真っ白なきれいな白色です。

大きさ…小さい

永久歯に比べると一回りくらい小さいです。

歯の質…乳歯自体が小さく薄いので、エナメル質、象牙質も永久歯に比べると半分の厚みしかありません。

上顎10本、下顎10本。

生えてくる乳歯の本数は全部で20本になります。

歯が全体に小さく質も弱いため、乳歯の頃からフッ素を利用して歯を強くすることが虫歯予防にもつながります。

乳歯の歯列の時は、歯の並びは隙間がある方がいいでしょう。

永久歯は乳歯よりも必ず大きな歯が生えてきます。

乳歯の時に隙間がないと、永久歯が生えるスペースが足りません。

乳歯の時に隙間が多いと気にされるお父さんお母さんがありますが、隙間が多い方が後々のためには良いのです。

顎の成長のためにたくさん噛んで、顎を大きくしましょう。

全て乳歯の時は見分ける必要がないのですが、徐々に永久歯が生えてくると分かりづらくなってきます。

見分け方二つ目!永久歯の特徴を見てみよう

永久歯の特徴からみた見分け方です。

色…黄色味がある

大きさ…乳歯より一回り大きい

歯の質…乳歯に比べるとエナメル質、象牙質ともに倍の厚さがある

上顎14本、下顎14本、全部で28本が一般的にみなさんの口に生えてくる平均の本数です。

そこに個人差はありますが「親知らず」と言われる歯が上下、左右に1本ずつ生えてくることがあります。

この親知らずは人により生えてくる本数が違いますが、親知らずを入れると永久歯の本数は32本になります。

1本も持たず生えてこない場合もあります。

また、1本だけ持っていて上下、左右、どこかしらに生えてきたり、四隅すべてに4本生えてくることもあります。

人により本数、生え方はさまざまです。

親知らずについては、生えてくるまで本数や出てくる場所など分かりませんので、永久歯が生えそろった頃にレントゲン写真を歯科医院で撮ると、本数や場所など確認することができます。

永久歯が生えそろった頃にレントゲン写真を歯科医院で撮ると、本数や場所など確認することができます。

永久歯は一生使う歯ですので、乳歯に比べると歯が大きく質もしっかりしています。

しかし、生えたばかりの頃は完全ではないので酸に弱く虫歯になりやすいのです。

乳児と同じで歯を強くするためにフッ素を利用することをオススメします。

乳歯?永久歯?わかりづらい混合歯列期の歯の見分け方!

一般的に生え変わりは6歳ごろから始まります。

個人差ありますので1、2年のずれは問題ありません。

乳歯が抜け始めるのも前歯からのことが多いのですが、抜けたところから歯が生え始めるとそれが永久歯だということはすぐにわかります。

「仕上げ磨きをしていただき、どの歯がグラグラし始めているか?」

「どこの歯が抜けて、新しい歯が出てきているか?」

お口の中の状態を、把握しておくことが大切です。

はじめにお話ししたように、乳児と永久歯が混ざって生えている時期は見分け方が難しいですが、それぞれの歯の特徴がよくわかる時期でもあります。

隣の歯と比べて「色はどうか?大きさは?」特徴を知っておくと見た目で判断しやすいかと思います。

乳歯から永久歯の生え変わりの時期と仕組み

身体の成長とともに顎も成長し、乳歯から永久歯に生え変わりが始まります。

その仕組みは、乳歯が生えると、永久歯は乳歯の下の顎の中で成長を開始します。

顎の中で永久歯の頭の形ができてくると、生え変わりのために乳歯の根っこを溶かしていくのです。

支えである根っこを溶かされることにより、乳歯はグラグラ動き出し、抜けて永久歯に生え変わります。

生え変わりの時期は個人差がありますが、6歳頃から始まり、12歳頃に生え変わりが完了します。

1、2年のずれは問題ありません。

生え変わり時期は、抜けたところを把握してないと乳歯と永久歯が混ざっているので見分け方が難しいですが、毎日仕上げ磨きをしてお手入れをしてあげつつ、お口の状態を確認しておくとわかりやすいでしょう。

乳歯と永久歯は全くの別物です。

しかし、お口の中の環境は乳歯歯列期に決まってきます。

なるべく虫歯菌の少ないお口の環境を作ってあげれるように気をつけましょう。

知らない間に生えてきている大事な6歳臼歯!

6歳ごろに生えてくる歯を、6歳臼歯といいます。

生えてくる場所は乳歯の一番奥の歯のさらに後ろ。

真ん中の前歯から数えて5番目までは乳歯です。

6番目に歯が生えていればそれは6歳臼歯です。

6歳臼歯は抜けて生えてくる歯ではなく、歯肉を破って出てくる永久歯です。

乳歯といえども奥歯はそれなりの大きさがあり、高さがあります。

その後ろから歯肉を破って少しずつ少しずつ出てきますので、出てき始めは見えづらく気付きにくい歯になります。

この6歳臼歯、6歳という早い年齢で生えてくるのですがとても大切な歯なのです。

これから生えてくる永久歯の歯並びや噛み合わせの基本になり、噛む力が1番強い歯なのです。

完全に生えきるまで1年ほどかかりますので、その間生えてきていることに気づかなければ歯ブラシを当てることもありません。

歯ブラシをしなければ、大事な6歳臼歯は虫歯になってしまいます。

実際、6歳臼歯が生えてきていたことを知らなかった保護者の方はたくさんいらっしゃいます。

また、生えてすぐに虫歯治療をしなければならないお子様もたくさんいらっしゃいます。

永久歯は乳歯が抜けて生えてくる歯ばかりではないことを知っておく事も大切な見分け方です。

乳歯と6歳臼歯!奥歯の見分け方

乳歯が生えそろった頃、6歳臼歯は生え始めます。

ですから、6歳臼歯のことを知らなければ乳歯の奥歯が生えてきたと勘違いしてしまう方もいらっしゃいます。

乳歯の奥歯はある程度の大きさがあり、6歳臼歯と同じような四角い形をしていますので、6歳臼歯が生えても乳歯の歯列に違和感なく並んでしまいます。

その四角い乳歯の奥歯が永久歯に生え変わるときは、五角形のような形で生え変わります。

生え変わり時期はだいたい11歳から12歳の頃です。

永久歯の四角い形の奥歯は、6歳臼歯とその後ろの12歳臼歯だけです。

乳歯の奥歯が抜ける時期と、永久歯の奥歯が生え始める時期が同じ頃なので見分け方が難しくなります。

6歳臼歯をまず把握していただき、その前の歯が同じような四角い大きな歯なら乳歯、一回り小さく五角形の形をしていたらそれは永久歯。

このような見分け方でも分かりやすいかと思います。

乳歯が生え始めてから永久歯に全て生え変わるまでは個人差ありますが、10年程の期間を要します。

完全に生え変わりが終わるまで、保護者の方が責任を持って歯を守るのが理想だと思いますが、なかなか大変です。

お子様がある程度歯磨きができるようになるまで、本人に任せても大丈夫と思えるまでは、仕上げ磨きをしてあげてください。

乳歯か!永久歯か!見分ける意味とは?

我が子には、虫歯のない綺麗なお口でいてほしいというのはすべての親御さんの願いではないでしょうか。

生えたばかりの乳歯も大切ですが、永久歯は一生使う歯です。

知らない間に生えてきて、知らない間に虫歯になる。

そんな事がないようにどの歯が乳歯で永久歯なのか見分ける必要があります。

お子様の初めて生えた乳歯を守るため、一生使う大事な永久歯を守るため、歯の見分け方を知っておいていただければと思います。

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