電動歯ブラシと歯ブラシの特徴!歯磨きの仕方も比較してみた
電動歯ブラシ 2019.04.04電動歯ブラシの特徴を比較
電動歯ブラシを使っている事で「絶対にきれいに磨けている!」と、安心していませんか?
使い方によっては手磨きの歯磨きよりも磨き残しが多く、磨けていないこともあるのが電動歯ブラシです。
自分が使っている電動歯ブラシの特徴を理解した上で使うことが大切です。
いろいろなメーカーからたくさんの種類が出ている電動歯ブラシ。
それぞれの特徴を比較してみましょう。
●振動式‐往復運動
・振動回数は毎分数千回
直接毛先が触れる事により汚れを落とします。
●回転式‐ブラシの形が丸く回転
・毎分3万から5万回ほどの振動
こちらも歯に直接ブラシが当たることによって汚れを落とします。
●音波式‐振動式の歯ブラシに音波を発生させて汚れを落とす
毛先を直接当てて汚れを落とすと同時に、音波の振動による高速水流や発生する小さな気泡が、毛先が当たっていない2、3ミリ離れたところの汚れも落としてくれます。
●超音波式‐音波式よりも汚れを落とす効果が高い
・毎分100万から150万回の振動
骨や歯肉の細胞を活性化する効果が見込め、歯周病の改善に効果的と言われています。
種類が少なく、一部の電動歯ブラシで採用されています。
電動歯ブラシは大まかにこの4つのタイプに分かれます。
歯ブラシの特徴を比較
歯ブラシは電動歯ブラシと比べて、たくさんの種類があるので自分の使いやすい物、好みの物、自分の口に合ったものを、自分で選ぶことができます。
「毛の硬さは?」
「ブラシ部分の大きさは?」
「柄の長さは?」
いろいろ比較しながら選ぶことができます。
歯磨きの時の力加減や磨く速さ、歯ブラシの角度や方向。
すべて自分で決めることができるのです。
歯並びは人それぞれです。
みんなが同じ「基本的な磨き方でキレイに磨けているか?」というと、そうではありません。
自分の口の中、歯並びの特徴を理解して、それに合わせた歯ブラシ、ブラシの動かし方が必要です。
たくさんある歯ブラシの中から自分に合ったものを選べるので、それが手磨きの歯ブラシの良い点と言えるでしょう。
電動歯ブラシでも歯ブラシでも歯磨きの目的は1つ
電動歯ブラシでも歯ブラシでも、どちらを使っても歯磨きの目的はただ1つ。
磨くことによって、汚れを落として、きれいにすることです。
「長い時間磨いていれば大丈夫!」
「ミントでスッキリしたから大丈夫!」
本当にキレイになったのでしょうか?
「磨いた=汚れが落ちた」ではありません。
電動歯ブラシを使っていても、手磨きで磨いていても、単にブラシを歯に当てているだけでは、いくら長い時間かけて磨いていても汚れを落としきれてはいないのです。
それぞれ1つの歯で、汚れがつきにくい部分と汚れが付きやすい部分、また、汚れが落ちやすい部分と汚れが落ちにくい部分があります。
汚れが付着している部分にブラシを当てて、初めてキレイになるのです。
爽快感は汚れが落ちたからスッキリしているわけではありません。
子供用の歯磨き粉でなければ、多くの歯磨き粉には発泡剤や清涼剤が配合されています。
少し擦っただけでお口の中に泡があふれたり、ミント味ですっきりしたり、「歯磨きをやりきった感」があります。
しかし、これは歯磨き粉の効果であり、きれいに磨けたわけではありません。
汚れの付着の少ないところ、汚れが落ちやすいところばかり一生懸命時間をかけて磨いていませんか?
すっきりして、きれいになったと勘違いして歯磨きを終えていませんか?
自分で思っている以上に、実は汚れが残っているかもしれません。
一度、自分の口の中で汚れの付きやすいところ、磨いた後の汚れの残り具合など、染め出し液を使って比較してみるのもいいかもしれません。
磨き残しがあれば、わかりやすく目で見えますよ。
電動歯ブラシでの歯磨きの仕方
この項では、電動歯ブラシの基本的な歯磨きの仕方をご紹介します。
電動歯ブラシは電源オフの状態でお口の中に入れるようにしてください。
歯にぶつけたり、歯磨き粉が飛び散らないようにするためです。
パワーがありますので、ブラシを当てるのに力はいりません。
ゴシゴシする必要はないのです。
ブラシを当てる角度は歯の側面を磨く時は側面に対して90度、または、45度。
しかし、この角度は電動歯ブラシの種類にもよりますので、必ずお使いの電動歯ブラシに合わせて角度の調節をするようにお願いします。
歯肉に近い歯の根元あたりにブラシを当てるのがいいでしょう。
その部分が汚れがつきやすく、また、汚れが残りやすいところになります。
意識して磨いてください。
一箇所キレイになったら、ゆっくりと次に磨きたい歯の方にスライドさせてください。
横磨き、縦磨きのように、電動歯ブラシ自体を細かく動かす必要はありません。
一箇所に数秒間毛先を当ててゆっくりスライドさせて全ての歯を磨きましょう。
歯の表面、裏側、噛む面ありますので、全ての面にブラシを当ててください。
歯と歯の間には、ブラシの毛先が入り込みにくく、全ての汚れを落とすのは難しいです。
できれば歯と歯の間を磨く専用のフロスや、歯間ブラシといったものを使うのがいいでしょう。
電動歯ブラシと歯ブラシでの手磨き、どちらか使いやすいのかしっかり比較して選ぶことが大切です。
使いやすいさや、磨きやすさは人それぞれです
電動歯ブラシの使用方法の注意点
電動歯ブラシを使うときは、歯磨き粉に気をつけましょう。
お使いの電動歯ブラシによっては、歯磨き粉不要の物もあるかもしれません。
特に指定がなくご自身で歯磨き粉を選んで使うようなら、低研磨性のペーストかジェルタイプの物を選ぶといいでしょう。
研磨性の高い歯磨き粉を電動歯ブラシで使ってしまうと、歯の表面を傷付けてしまう恐れがあります。
着色汚れが気になる場合は、電動歯ブラシで磨いた後、着色汚れ除去用の歯磨き粉を使って、手磨きで歯を磨くようにしてください。
電動歯ブラシは安価なものでない限り、取り替え用のブラシがあります。
手磨きの歯ブラシも同じですが、一定期間で新しいブラシに交換する必要があります。
ブラシが古くなると、毛が広がったり、短くなったり、コシがなくなったりしてきます。
そうすると、狙いが定まらず磨き残しがでてきます。
新しい歯ブラシと比較して、見るからにブラシが古くなっていたり、ブラシの毛が広がっているようなら新しい歯ブラシに変えましょう。
キレイに見えても2、3ヶ月に1回はブラシを変えた方がいいでしょう。
電動歯ブラシの歯磨きと歯ブラシの歯磨き!良い点の比較
電動歯ブラシ、歯ブラシでの歯磨き、それぞれに良い点があります。
電動歯ブラシは、手磨きにはない振動や振動回数ではないでしょうか。
手磨きでは毎分何百回から何千回という振動は到底出せません。
正しい磨き方で電動歯ブラシを使うと、手磨きでは届かないところまでしっかり汚れが落とせます。
歯ブラシでの手磨きは、自分の歯に合わせた磨き方ができます。
歯の並びは人それぞれ違います。
全員が同じ磨き方ではダメなのです。
自分の歯並びを理解して、それに合わせたブラシの動かし方、ブラシの形を選ぶ必要があります。
歯ブラシでの手磨きでは、自分で動かせる分細かな場所にも対応ができますし、電動歯ブラシでは効率的な時間短縮に繋がります。
どちらがご自身に合っているのか比較して、選べばいいのです。
特徴をしっかり理解して使うことが大切
電動歯ブラシも、歯ブラシで手磨きも、上手く使いこなせてこそ汚れが落ちるのです。
「電動歯ブラシだから、ただ歯に当てているだけでキレイになる。」
「手磨きは歯ブラシをゴシゴシ、力いっぱい歯に当てていたらキレイになる。」
そうではありません。
それぞれ特徴にあった磨き方で磨くことで、どちらも効率よく磨くことができるのです。
ご自身にはどちらのブラシが使いやすいのか、見極めることも大切です。