歯磨き粉を持って海外へ!国際線への持ち込み制限とは?
歯磨き粉 2019.01.27国際線で海外へ!荷物の持ち込み制限って何?
飛行機に乗る前に預ける荷物を「お預け手荷物」、自分で管理する荷物は「機内持ち込み手荷物」というように、旅行や出張の際に持っていく荷物は2種類に分けられます。
そして、航空法では爆発の可能性があるもの、燃えやすいもの、他の人に危害を加える・他の物を損傷させる可能性があるものを「危険物」としています。
もし、テロなどが起きてしまったとき、凶器になる可能性がある「刃物」や「ゴルフクラブ」などは、機内への持ち込みが禁止されています。
機内に持ち込む手荷物ではなくて、預ける荷物の方に入れておきましょう。
また、国際線は国内線よりも制限が多く、お預け手荷物と機内持ち込み手荷物のどちらに入れておいても、持ち込めないものがあります。
酸化性物質や可燃性物質、火薬類、毒物類、高圧ガス、引火性物質などが挙げられます。
海外の友人などにお土産として日本製品を持っていったら、持ち込むことも預けることもできなかったということがないように、事前に確認しておきましょう。
そして、飲料などが分類される「液体物」も機内への持ち込み制限があり、そこには歯磨き粉も含まれているのです。
次項にて、持ち込み制限対象になっている液体物をご説明します。
歯磨き粉は国際線の持ち込み制限対象物!
国際線の飛行機に乗る前に「保安検査場」にて、搭乗する方と機内持ち込み手荷物の検査を行います。
パスポートと搭乗券の確認をし、搭乗する方は金属探知機を通って検査し、手荷物はX線検査装置に通します。
このとき、機内への「液体物」の持ち込み検査を行います。
液体物は機内への持ち込み制限があるため、一手間加えた状態でないと持ち込むことができないのです。
ここでの液体物は、飲料、調味料、缶詰、シャンプー、リンス、エアゾール(制汗スプレーなど)、ジェル類などを指します。
「水分を含んでいたり、容器がないと形を保てないもの」と考えてよいでしょう。
そして、液体物には「歯磨き粉」も含まれるので、機内で歯磨きをしようと考えている方は要注意です。
「100ml(g)を超える容器に入っているあらゆる液体物は持ち込み不可」とされています。
もし保安検査場にて、100ml(g)を超える容器に入っている液体物が荷物にあった場合は、お預け手荷物に追加させるか放棄する必要があります。
そうならないように、液体物を手荷物として持ち込むための準備をご説明します。
液体物は、100ml(g)以下の容器に入れ、縦20cm以下×横20cm以下で容量1L以下のジッパー付きの透明袋に余裕を持たせて入れます。
その上、1人1袋のみとなっているので、コンパクトにまとめましょう。
また、液体物が100ml(g)以下の容器に入っていても、ジッパー付きの透明袋に入っていなかったり、入りきっていない場合は、持ち込み不可になります。
そして、持ち込みに使うジッパー付きの透明袋は、マチがあるタイプだと容量1Lを超えてしまうため、使うことはできないので気をつけてください。
内容量は100ml(g)以下でも容器の容量が120ml(g)や150ml(g)の場合は、お預け手荷物に追加させるか放棄しなければならないので、注意をしましょう。
持ち込みが厳しい国際線でも例外がある!
持ち込み制限がシビアな国際線ですが、一部の荷物はジッパー付きの透明袋に入れる必要がありません。
挙げられるのは、薬(錠剤・カプセル・シロップ状薬・胃腸薬)、コンタクトレンズ・保存液、母乳、乳児用飲料、離乳食などがあります。
液体であったとしても、薬は処方箋や診断書、市販薬は製造元などがわかる説明書などを用意しておくことで、保安検査場での申告の際に説明をするのが楽です。
「目薬はどうするの?」と考える方が多いのではないでしょうか。
医師から処方されたものであれば処方箋を用意して申告すれば問題ありませんが、市販の目薬は液体物扱いになるので、歯磨き粉などと一緒に所定のジッパー付きの透明袋へ入れましょう。
また、母乳など赤ちゃんに関連するものは、上記と同じく保安検査場で申告をすれば問題はありませんが、赤ちゃんがその場にいないと持ち込むことはできません。
どれも、機内で必要な分だけ持ち込むようにしましょう。
歯磨き粉を詰め替えよう!容器はどうする?
普段使っている歯磨き粉を海外や飛行機の国際線の中で使いたい方は、少し手間はかかりますが、機内への持ち込みのために100ml(g)以下の容器に詰め替える必要があります。
そこで、歯磨き粉を詰め替えられる、おすすめの小さめな容器をご紹介します。
【無印良品 ポリエチレン小分けチューブ 30g】
・サイズ:縦9.8cm×直径2.6cm
・参考価格:100円(税込)
無印良品ならではのシンプルデザインの小分けチューブです。
キャップ部分を回して外し、お持ちの歯磨き粉を入れれば、詰め替えができます。
また、容器が程よく丸みを帯びており、ジッパー付きの透明袋を傷つけません。
このチューブの容量は30gですが、もう少し大きめを使いたい場合は、価格は変わりますが一回り大きい容量50gのチューブもあります。
他にも、100均のお店で販売されている、詰め替え用の【真空容器 ポンプタイプ】がおすすめです。
上記と同じ容量の30mlのものが多く、旅行者向けに作られています。
また、真空状態を利用して中身を押し上げているので、どんな角度でも使えます。
練りが硬い歯磨き粉だと使いにくくなる可能性があるので、なるべくジェル状であったり、柔らかい歯磨き粉を入れましょう。
これなら支障なし!小さいサイズの歯磨き粉!
「詰め替えるのは手間がかかる…」と思っている方は、市販の小さいサイズの歯磨き粉を使いましょう。
チューブも容量が100ml(g)以下で小さくて中身も少なめなので、国際線への持ち込みの際、かさばらずにジッパー付きの透明袋へ入れられます。
また、複数本で売られているものは、今後の旅行に備えてとっておいたり、会社や学校で使えるのが利点ですね。
【薬用ピュオーラ ハミガキ クリーンミント 30g×2本パック】
・サイズ:縦約14cm×横約3cm×奥行1.9cm
・参考価格:548円(税込)
中身が30gでスリムなチューブのため、持ち運びに適しています。
虫歯の発生と進行を防ぐフッ素が配合されています。
そして、菌の塊を分散させて殺菌するので、ネバつき・口臭・歯肉炎という口内トラブルのケアができます。
【クリアクリーン ナチュラルミント 17g×3本パック】
・サイズ:縦約12cm×横約2.3cm×奥行1.6cm
・参考価格:458円(税込)
中身が17gと少なめで、ジッパー付きの透明袋の中でかさばりません。
歯の表面に合わせて砕ける顆粒入りで、歯をつるつるにします。
上記の歯磨き粉と同様、虫歯の発生と進行を防ぐフッ素が配合されています。
空港に着いた!そのあとはどうする?
国際線の機内への持ち込み制限があった歯磨き粉や、他の荷物は上手くまとめられたでしょうか?
最後に、空港に着いてからの流れをご説明します。
まずは荷物を持って、出発ロビーにある自身が搭乗する航空会社のチェックカウンター、または自動チェックイン機へ向かいましょう。
そこで、予約番号や確認番号などを入力して、航空券を発券します。
次に手荷物カウンターへ向かい、機内に持ち込まない手荷物(キャリーバッグなど)を預けます。
身軽になった状態で、保安検査場へ移動し、搭乗する人間と機内へ持ち込む手荷物の検査を行います。
ここでは、液体物をまとめた袋やベルトの金属類、パソコンは専用のトレイへ入れる必要があるので、準備をしておきましょう。
また、薬やコンタクトレンズ・保存液、母乳、乳児用飲料、離乳食などの申告も保安検査場で行います。
このとき、航空会社ごとに異なりますが、出発時刻20分前までには搭乗口にいる必要があるので、出発時刻30分前には保安検査場を通過するようにしてください。
そして、保安検査場で検査を終えたら、乗る飛行機が出発する搭乗口へ向かいましょう。
飛行機へスムーズに乗るために、搭乗する順番が決まっています。
子ども連れの方、妊娠中の方、病気やケガをしている方、高齢の方などが対象で、他の方は座席番号順に案内されます。
自分の番になるまで、待っていましょう。
持ち込み制限に則って歯磨き粉を機内へ持ち込もう!
飛行機の国際線は、国内線と違って持ち込める荷物に様々な制限があります。
飲料や調味料、シャンプー、歯磨き粉などは液体物に分類され、一定の条件を満たさないと、機内へ持ち込むことができません。
液体物は容量が100ml(g)以下の容器に入れ、縦20cm以下×横20cm以下で容量1L以下のジッパー付きの透明袋にまとめましょう。
歯磨き粉は詰め替えたり、小さいサイズの歯磨き粉を用意して、持ち込めるようにしましょう。