歯磨きに塩を使うメリットとデメリット!塩で歯は白くなる?
虫歯予防 2019.01.26塩で歯磨きをするとどうなる?歯は白くなるのか
「塩を使って歯磨きをするのが良い」「塩を使うと歯が白くなる」という話もありますが、それらは本当なのでしょうか。
実際のところは、塩だけで歯磨きをしても、歯のしつこい着色や汚れを落とす効果はないとされています。
そのような効果が期待できないだけではなく、次のようなデメリットがあると言われています。
●歯ぐきが炎症を起こしている場合に使うと、腫れてしまう
●塩の強い摩擦によって歯や歯ぐきが傷つく恐れがある
●口内の粘膜が弱っていると、ほほや歯ぐきなどが痛む場合もある
塩で歯磨きをすることにより、このようなデメリットが起こる可能性がありますので、歯の着色や汚れを落としたいという目的で使用することは避けた方が良いでしょう。
しかし、塩で歯磨きをすることは、良くないデメリットばかりではないともされています。
塩を使うことにより、メリットもあるとされていますので、次章でご紹介します。
デメリットだけではない!塩で歯磨きをするメリット
先ほどは、塩で歯磨きをすると白くなることが期待できないことばかりか、様々なデメリットが生じる恐れもあるという、少しこわいお話をしました。
しかし、塩で歯磨きをすることにより、効果的な面もあると言われています。
そのメリットには、次のようなことがあります。
●浸透圧によって歯ぐきがひきしまる
●塩の塩分により炎症を抑える効果が期待できる
●塩の粒子によってマッサージになる
●塩が唾液の分泌を促すので虫歯予防が期待できる
このようなメリットを引き出すためには、粗塩ではなく、粒子の細かい塩を使用すると良いでしょう。
塩で歯磨きをしてみたいけれど、前章でデメリットとして挙げられていることが気になるから、「やっぱり塩を使って歯磨きをするのはこわい」という方は、塩入りの歯磨き粉を使用してみてはいかがでしょうか。
塩入りの歯磨き粉にはどのような効果が期待できるのか、次からお話ししていきます。
塩入りの歯磨き粉を使った歯磨きにはこんな効果も!
デメリットもあればメリットもあるとされている、塩を使って歯磨きをすることですが、塩だけで磨くのではなく、塩入りの歯磨き粉を使用して磨くと様々な効果が期待できると言われています。
具体的な効果としては、次のようなことが挙げられます。
●口臭の予防
食品の保存時に使用されていることからわかるように、塩には「殺菌効果」があるため、微生物の繁殖を防ぐという効果があるとされています。
そこで、口内でも繁殖する恐れのある細菌を殺菌することで、口臭の予防をする効果が期待できるということになります。
●歯周病の予防や歯ぐきのひきしめ
口臭の原因の一つとして、歯周病もあるとされています。
歯と歯の境のすき間に細菌が入り込んでしまうことにより、炎症を起こし、歯周病につながっていきます。
そこで、細菌を塩で殺菌することにより、歯周病も防ぐことが期待できるのです。
また、塩入りの歯磨き粉の塩が水分を吸収して組織や血管を縮める役割をするので、歯ぐきのひきしめにもつながるとされています。
歯ぐきがひきしまることで、歯と歯の境のすき間が縮まり、細菌が入り込むことを防ぐことができます。
このように、塩入りの歯磨き粉は、歯が白くなることは効果として期待できるとは謳われていませんが、口臭や歯周病の予防に役立つとされています。
おすすめの塩入りの歯磨き粉をご紹介!
それでは、数ある塩入りの歯磨き粉のなかからおすすめの商品をご紹介していきましょう。
塩入りの歯磨き粉を使って歯磨きをすることに興味のある方は、ぜひ歯磨き粉選びの参考になさってください。
【花王:つぶ塩 薬用ハミガキ スタンディングチューブ】
商品名の通り、「塩」が大きく打ち出されています。
効果としては次のようなことが謳われています。
●歯周病による腫れや出血を防ぐ
●歯ぐきをひきしめて口臭を防ぐ
その他、フッ素も配合されているので、虫歯予防も期待できるでしょう。
【雪塩ラボ:雪塩はみがき】
沖縄・宮古島の塩を使った食品からスキンケア商品までを扱っている雪塩ラボの商品です。
宮古島の海の恵みとされている「雪塩」は、きめ細かい塩です。
その塩を使って作った歯磨き粉ですので、虫歯予防や歯ぐきのひきしめ効果が期待できます。
また、合成香料・着色料・保存料は無配合で、合成界面活性剤も使われていないので、安心して使うことができます。
価格は通常の歯磨き粉よりも少し高めではありますが、使われている塩の質にもこだわりたい方にはおすすめです。
次に、歯が白くなることを望んでいる方のために、歯を白くするためのポイントをご紹介します。
歯が白くなるための歯磨きのポイントとは?
これまで、塩で歯磨きをすることをメインとしてお話ししてきましたが、歯磨きの目的として、歯が白くなることを期待している方もいらっしゃるでしょう。
そのような方のために、歯が白くなるための歯磨きに関するポイントをご紹介します。
●まずは歯磨き粉をつけずに磨く
歯磨きの最初から歯磨き粉をつけてしまうと、発泡剤によって泡がすぐに立ち、しっかり磨ききれていないのに、すぐに磨いたつもりになってしまう場合があります。
そうならないように、まずは歯磨き粉をつけずに歯磨きをして、汚れや歯垢を落としましょう。
その後歯磨き粉をつけますが、量は歯ブラシの半分くらいを目安とし、歯磨き粉の成分を行き渡らせるつもりですみずみまで磨いていきましょう。
そして、水でゆすぐ際は、何度もゆすぐと歯につけた成分が流れ落ちてしまうので、軽くゆすぐ程度にして終わりにします。
●歯磨き粉選び
歯が白くなることを望んでいる方は、歯磨き粉を選ぶ際にもいくつかのポイントがありますので、チェックしてみてください。
・「ハイドロキシアパタイト」配合のもの
エナメル質に近い成分なので、歯の表面にある傷を埋めて新たに歯垢や着色汚れがつくのを防ぐという効果が期待できます。
・発泡剤や研磨剤が少ないもの
発泡剤については、歯磨きのポイントでもお話ししたように、すぐに泡立つことにより、しっかりと歯磨きを行なうことができにくくなってしまいます。
また、研磨剤はホワイトニングに効果的だとされていますが、研磨剤が多く配合されていると、歯の表面を傷つける恐れがあり、着色汚れが悪化する可能性も考えられます。
これらのことより、発泡剤や研磨剤ができるだけ少ないものを選ぶことがおすすめです。
歯が白くなる効果が期待できる!ホワイトニング歯磨き粉
歯が白くなるための歯磨きのポイントはおわかりいただけたでしょうか。
それでは最後に、こちらは塩とは関係ありませんが、ホワイトニングにおすすめの歯磨き粉をご紹介します。
【GC:ルシェロ歯磨きペースト ホワイト】
弱アルカリ性により汚れを浮かし、歯にやさしいとされるLime粒子が歯垢や汚れを落とす働きをします。
研磨剤よりも歯にやさしいので、毎日使用しても歯に傷がつきにくく、安心です。
【サンギ:アパガードプレミオ】
ナノ粒子のハイドロキシアパタイトを多く配合しています。
高濃度のアパタイトにより、レベルの高い口腔ケアをすることが可能です。
光沢剤のパール成分が配合されているので、白さに輝きもプラスされることでしょう。
どちらの商品も、価格は少し高めではありますが、歯が白くなることを望んでいる方は、一度その効果と通常の歯磨き粉との違いを体験してみてはいかがでしょうか。
塩を使った歯磨きをするにはポイントがある!
実際に塩を使って歯磨きをすると、メリットもありますがデメリットも生じることがあるとされています。
塩の刺激によって歯や歯ぐきにダメージを与えないように、ここでご紹介したポイントに気をつけることが大切です。
また、塩が入っている歯磨き粉を使うことも、口臭予防や歯周病予防にはおすすめです。
歯を白くしたいという方は、最後にご紹介したようなホワイトニング効果の期待できる歯磨き粉を使用しても良いでしょう。