口臭を消すために是非とも習慣にしたい、オイルでうがい!

口臭 2019.08.30

うがいというと、どのようなうがいを思い浮かべるでしょうか?

たいていの方が思い浮かべるのは、「ガラガラ、ゴロゴロ」とする感染予防のためのうがいではないでしょうか。

またそのような感染予防と言えば、お茶でのうがい(カテキン成分)が効果的であるとも言われています。

では、うがいを「オイルで行う」ということを聞いたことはありますか。

オイルでうがいをすることは、なんと口臭を消すことにつながるのです。

よく行われる一般的な口臭対策は?

みなさんが口臭対策としてしているのは、まずは食後の歯磨きでしょう。

食事をすると、お口の中の食べ物のカスは、かなりの割合で残ったままとなっています。

歯と歯の間に挟まった食べ物のカス、また、奥歯にこびりついて残っている食べ物のカスもあるでしょう。

それらを取リ除くために多くの方が行っていることが、この歯磨きだと思います。

また、特に臭いの強いニンニクを使ったペペロンチーノ、ニラがたっぷり入った餃子などを食べた後に、「しまった!」という状況になって、慌てて洗口剤で口をゆすいだり、口臭を消すための製品やサプリを摂ることもあるでしょう。

ミント系のガムを噛むことでは、食べ物のカスを取り除いたり、スッキリとした感じも出せるでしょう。

お茶のカテキンは、口の中の細菌を減らしたり、嫌な口臭の原因成分を消す効果があると言われています。

しかし、なかなかそういった口臭予防対策もうまくいかないものです。

そんな方に試していただきたい方法が、次項にあげるオイル(油)でうがいをする方法です。

実は昔からある方法だった!口臭予防にオイルでうがい

口臭予防のためにオイルでうがいをするということを、まだ聞いたことがない方も多いと思います。

しかしこの方法は、実は昔からある方法なのです。

世界三大医学のひとつと言われているインドのアーユルヴェーダは、5000年もの歴史があります。

薬草を使う中国医学とは異なり、アーユルヴェーダはオイルを使用することで、いろいろな病気を治療したり予防したりしていました。

また、医学的な事だけではなく、健康維持、老化防止、そして幸せな人生を送るためにも使われていました。

そのアーユルヴェーダの健康法のひとつとして、オイルを用いて口臭予防をすることが行われていたのです。

アーユルヴェーダでは、体内の老廃物が口内に出てくると考えられていて、それが口臭の原因になると言われています。

また舌苔には、アーマと言って、食べ物のカスや細菌が毒として残っていると考えられています。

オイルでうがいをすることによってそのアーマを取り除き、口臭予防ができるというこの方法が、最近、取り上げられているのです。

なぜ口臭予防にオイルうがいがいいのか?

口の中の細菌というのは、表面を油の膜で包まれています。

その油で包まれた膜は、水では浮かせることができません。

水と油は反発し合うからです。

しかし油と油であれば、うまく混ざり合うことができます。

つまり、油の膜で包まれた細菌は、オイル(油)には溶け出すことができます。

そのため、口の中にオイルを行き渡らせることにより、口の中にいる細菌をオイルで引き離すことができるのです。

オイルで口の中の細菌を引き離し、それを取り除くことができれば、虫歯や歯周病、口臭の元を断つことになり、口臭予防につながっていきます。

水では取り除けない細菌が、オイルに溶け出してくれるというきちんとした理由があるので、このオイルうがいを試してみる価値はあるでしょう。

口臭予防のオイルうがいの方法

うがいといえば、日頃は風邪やインフルエンザなどの感染予防のために、手洗いとともに水で行いますね。

また花粉症の緩和対策として、お茶うがいをする方もいるでしょう。

その時のうがいは、普通、上を向き、あごを上にして、「ガラガラ・ゴロゴロ」とするうがいだと思います。

ところが、口臭予防のためのオイルうがいは、ガラガラ・ゴロゴロとするのではなく、普通に正面(前)を向いたまま、「クチュクチュ」とするのです。

しかも短時間で済ませるのではなく、オイルを口に含んでから、できるだけ長く10~20分くらいかけて行います。

その長い時間どのように行うのかというと、オイルを口の中で、前後・左右に行ったり来たりとさせたり、できれば舌も使って、歯の表面やほっぺたの内側をなぞったりとして、細菌を絡み取らせるような感覚で行うのです。

そのように行うと、自然にほっぺたや口の周りの筋肉も大きく動かすことになります。

慣れないとけっこう疲れますが、そうすることが顔のたるみ防止などにも役立ち、口臭予防意外にも嬉しい効果があらわれることも期待できます。

オイルを使用する量としては、大さじ1杯程度です。

うがいをしている間に唾液も出てきて、口の中の量も増えてくるので、初めは少量で試してみましょう。

オイルうがいの疑問!種類とタイミングは?

それではここから、オイルうがいに関するよくある疑問にお答えしていきます。

①オイルでうがいといっても、どんなオイルを使えばいいのでしょうか。

オイルうがいに使用するオイルは、食用の植物オイルを使用します。

スーパーなどで手軽に手に入れやすい、オリーブオイルや白ごま油などで、一度試してみるといいでしょう。

また、手に入れるのはインターネットや専門店などとなりますが、ココナッツオイルもおすすめです。

ココナッツオイルが唾液と混ざると、抗菌・抗ウイルス作用を発揮することもあり、より口臭予防に期待できるのです。

そのオイルによって風味も異なり、人によって好みも違うので、自分に合うオイルを探してみるといいでしょう。

②オイルうがいは、いつ行うのがいいのでしょうか。

一番のおすすめは、朝の起床時です。

就寝している間は唾液の分泌も抑えられているので、口の中の細菌が一番増えやすく、寝起きの口臭はほとんどの方にあります。

その時にオイルうがいをすると、嫌な細菌が取れて口臭を抑えることができるでしょう。

また同じ理由で、就寝前に行うことも、夜中の細菌の繁殖を抑えられるためにいいでしょう。

もちろん食後の歯磨きとセットで行うと、より一層効果的です。

オイルうがいをやってみたいけれど…

引き続き、オイルうがいに関する疑問にお答えしていきます。

③口の中にオイルを入れるなんて、ベタベタ気持ち悪くはないですか。

前項であげたオイルの種類によって、味だけではなく使用感も異なるでしょう。

ただ、どのオイルを使用しても、うがいをしている間に唾液が出て一緒に混ざってくるので、それほど気にならないかとは思います。

また、オイルでうがいをすることをオイルプリングというのですが、そのオイルプリング専用のオイルというものも販売されています。

そちらははじめからオイルのベタベタ感を除いたり、口に入れても違和感がないように、ペパーミントの成分も配合されていたりして、慣れない方にはおすすめとなっています。

④そんなに長い時間をかけられません。

「オイルでうがいをするのに10~20分もかけるなんて、普段そんなに長い時間をかけられません」という方は、無理をせずに短時間でもかまいません。

できる範囲で行えば、効果が期待できるでしょう。

また短時間でも、毎日習慣にして続けていくことで、「気が付けば口臭が気にならなくなってきた」ということが感じられるかもしれません。

うがいをし終わったあとのオイルは、洗面所の排水溝に流してしまうと、つまりの原因にもなるので、ティッシュやキッチンペーパー、もしくはビニール袋などに出すことになります。

そのため、オイルうがいは洗面所にはりつきながら行わなくても、ティッシュやビニール袋を片手に持って、もしくは吐き出し用のコップを片手にして、テレビを観ながら行うなど、できる時にできる場所で行ってみるのもいいでしょう。

是非、口臭対策にオイルでうがいを!

あまり聞きなれないオイルでうがいをする方法ですが、口臭予防効果が期待できると話題になるのもおわかりいただけたと思います。

ほとんどの方が、日頃から口臭で悩んでいるとも言われています。

普段、きちんと歯磨きをしているのに、なぜか口臭がなくならないという方は、是非今回のオイルでうがいをする方法を試してみてください。

口臭がなくなれば、誰かと過ごす時もより一層楽しく会話ができるでしょう。

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