小学校で歯磨きをしない…給食後に歯磨きはしなくても平気?

歯磨き 2020.06.19
虫歯を予防するために毎日歯磨きを行っている人は多いでしょう。 清潔な口腔内にして、さまざまなトラブルから歯を守りたいですよね。 それは子供の歯も同じこと。 しかし小学校によっては歯磨きをしないところもあり、親としては「給食の後に歯磨きをしないのは大丈夫?」と心配になりますよね。 そこでこの記事では、虫歯予防に効果的な歯磨きのタイミングについてお話をしていきましょう。 子供の歯を守るために、ぜひチェックしてみてください。

虫歯はどうやってできる?原因は歯についた細菌?

歯磨きは毎日どのタイミングで行っていますか?

中には、起床時と就寝前の2回という人もいるかと思います。

子供であれば、小学校の給食の後で歯磨きする場合もあるでしょう。

さまざまなタイミングで歯磨きは行われますが、虫歯予防のことを考えるのであればタイミングはとても大切です。

なぜなら、虫歯はちゃんとした原因があって起こるものだからです。

虫歯の原因は、ミュータンス菌という細菌です。

ミュータンス菌は歯の表面についていて、歯に残った食べかすの糖分を分解し、酸をつくり出します。

ここでつくられた酸は歯を溶かし、歯の表面からカルシウムなどを溶け出させます(脱灰)。

このとき唾液が分泌されれば、唾液が持つ作用により、溶け出してしまったカルシウムなどを修復します(再石灰化)。

通常はこれが繰り返されるため、虫歯までは発展しないことが多いです。

しかし何らかの理由で唾液量が少なくなってしまうと、歯の修復がなかなか行われず、その間に食べ物などを口にしてしまえば、どんどん歯は溶け進んでしまい、歯には小さい穴があきます。

穴があいてしまうとそれはもう虫歯のはじまりといえますから、歯科医院で受診するようにしましょう。

食後はしないほうが良いの?歯磨きのタイミング

虫歯まで発展させないためには、歯に食べかすを残さないことが重要です。

お伝えしたように、歯の表面についているミュータンス菌は、食べかすの糖分を分解して酸をつくり出し、その酸が歯を溶かし虫歯へとつなげてしまいます。

すなわち、酸がつくり出されなければ歯を溶かすことはありませんよね。

食べかすの糖分を分解して酸がつくられるということは、食べかすが歯になければ分解もされず、結果的に虫歯を予防することにつながるといえるでしょう。

食べかすは当然ですが、食後につきます。

そのため、食後の歯磨きできちんと食べかすを取り除くことが大切です。

たまに「食後に歯磨きをしないほうが良い」と聞きますが、これは歯の表面を覆っているエナメル質が溶け出してしまっている人が該当します。

歯がまだ健康な人であれば、食後に歯磨きをしたほうが食べかすなどを歯に残さず、虫歯になりにくい口腔内にすることができるので、食後の歯磨きはおすすめです。

しかし中には、昼になかなか歯磨きをできない方もいますよね。

また、子供が通う小学校で歯磨きをしないというケースもあるでしょう。

その場合は歯磨きをしなくても問題はないでしょうか。

次の項から、小学校の給食後の歯磨きについてお話をしていきます。

小学校で歯磨きをしないのはなぜ?

小学校によって給食後に歯磨きをするところもあれば、しないところもあります。

では歯磨きをしないところでは、なぜ給食の後に歯磨きが行われないのでしょうか。

その理由は下記のようなことが挙げられるからです。

●時間がない

小学校に限らず学校では時間割が決められており、給食の時間も何時から何時までと決められていますよね。

しかし給食の時間はただ食べるだけの時間ではありません。

給食係が準備して配膳する時間も含まれています。

そうなると、なかなか歯磨きの時間まで確保することが難しい場合もあるようです。

●水道が少ない

歯を磨くこと自体はできますが、口をゆすぐスペースがないことで歯磨きできない場合もあります。

水道の数も限りがあるので、生徒の人数の多い小学校だと時間内に歯磨きが終わらないケースもあるそうです。

●事故を防ぐ

歯磨きしているときに後ろからぶつかられて歯ブラシがのどに…などの事故が起きることもありますよね。

そのような万が一の事故を未然に防ぐためにも、歯磨きをしない学校もあります。

●問題ないと思っている

昼の1回だけ歯磨きをしなくても、家でしっかり歯磨きを行えば問題ないと考えている学校もあります。

小学校の給食後に歯磨きをしなくてもすぐ虫歯にはならない?

小学校で歯磨きしない理由は前項のとおりですが、しかたがないといえ、子供の歯が虫歯なってしまわないか、親であれば心配ですよね。

食べかすなどが歯に残っていれば、酸をつくり出して、虫歯につながってしまうかもしれませんから、できれば予防したいものです。

しかし給食後に必ずしも歯磨きをする必要はありません。

昼に限らず食事を済ませた後は、食べ物を咀嚼したことで唾液がたくさん口の中で分泌されます。

お伝えしたように、唾液は酸によって溶け出した歯を再石灰化する作用があるので、すぐに虫歯になることはないといえるでしょう。

とはいえ、何もしないのは不安に感じてしまうかもしれませんから、次の項で歯磨きしない場合の対処法をご紹介しましょう。

小学校で歯磨きをしない場合は別の方法で対処!

小学校の給食の後で歯磨きをしなくても、唾液の分泌により、すぐに虫歯になるわけではありません。

しかし何にもしないというのは不安に思うでしょうから、ここで小学校でもできるおすすめの対処法をご紹介します。

まず、給食時に行うことからご紹介します。

それは「よく咀嚼させる」ことです。

食べ物を噛めば噛むほど唾液腺が刺激されるので、口の中にたくさんの唾液が分泌されます。

唾液が口の中にたくさんあれば、歯の再石灰化をどんどん促してくれるので、給食を含め食事の際はよく噛む習慣を子供につけさせると良いでしょう。

次に、給食の後には「うがいをさせる」もしくは「水を飲んでもらう」ことです。

これらをすることで、歯に残った食べかすを洗い流すことができます。

また、歯の再石灰化を促すことにもつながるので、虫歯になりにくい環境にしてくれます。

給食の後で歯磨きができない場合は、子供がこれらのことをするように、日頃から教えておくと良いかもしれません。

歯磨きのタイミングで特に重要なのは寝る前!

子供の小学校で給食後に歯磨きをしない場合でも、すぐに虫歯につながるわけではありません。

そのため、給食後の1回くらい歯磨きをしなくても通常は問題ないといえるでしょう。

しかし、「寝る前」の歯磨きは必ずしておくことをおすすめします。

なぜなら、眠っている時間帯は1日の中で特に唾液の分泌が少ない時間帯のため、ミュータンス菌などの細菌が繁殖しやすいからです。

活動も活発になりますから、食べかすなどが残っていると、あっという間に虫歯につながってしまうかもしれません。

子供が虫歯にならないよう、寝る前の歯磨きは習慣化させるようにしましょう。

そして磨き終わったら、きちんと磨けているか親がチェックするようにしてください。

もし磨き残しがあれば、親が磨いてあげましょう。

親の仕上げ磨きは、小学校を卒業するまでは続けたほうが良いともいわれていますので、小学校に在籍している間は行うようにしましょう。

小学校で歯磨きをしなくても寝る前は必ず行おう!

食べかすが歯に残っていると虫歯につなげてしまう恐れがあるので、食後は歯磨きをして、食べかすを洗い流しておくと良いでしょう。

しかし子供が通う小学校によっては、給食後に歯磨きをしないところもあります。

そうなると子供が虫歯になってしまわないか不安に思うでしょうが、食後は唾液が分泌されるのですぐに虫歯になることは少ないです。

給食後よりも寝る前の歯磨きのほうが重要なので、寝る前の歯磨きは習慣化させるようにしてください。

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