口臭の原因とは?歯磨きのポイントを知って口臭を予防しよう
歯磨き 2020.05.29そもそも口臭とは?何が原因で起きている?
ふとしたときに、自分の口のニオイが臭いと思うことはありませんか。
一度気になってしまうと、「ほかの人にも臭いと思われてるのでは?」と、気が気でないですよね。
ではこの口のニオイ、なぜ臭く感じるかをご存知でしょうか。
まず一般的な口臭とは、口の中で「バクテリア(細菌)」が繁殖することによっておこる不快なニオイのことをいいます。
バクテリアは下記の3つのガスからなる揮発性硫黄化合物をつくり出します。
●硫化水素:腐った卵のようなニオイ
●メチルメルカプタン:魚や野菜などが腐ったようなニオイ
●ジメルサルファイド:生ごみ臭
これらがあわさったニオイとなれば、強烈な悪臭ということがイメージできるかと思います。
ちなみに揮発性硫黄化合物がつくり出されると、口の中が金属のような、また酸っぱいといった味になりやすいそうです。
そのため、金属のような味や酸味のある味がした場合は注意が必要です。
ひどい口臭を発生させているかもしれませんから、何かしらの対策をする必要があるでしょう(後ほど、口臭予防に効果的な歯磨きのポイントをご紹介します)。
口臭はバクテリアによって発生することはおわかりいただけたかと思いますが、ではこのバクテリアはなぜ口の中で発生してしまうのでしょうか。
その原因を次の項からご紹介していきます。
口臭の原因といえるバクテリアはなぜ口の中で発生する?
口臭の原因といえるバクテリアは、なぜ口の中で発生してしまうのでしょうか。
それはほとんどの場合、正しい口腔ケアを習慣的に行っていないことが挙げられます。
きちんと行われていないと、口の中の歯肉線や舌の奥などでバクテリアが発生し、どんどん蓄積されていくことで口臭へと発展させてしまうのです。
具体的にどのような口腔ケアを行っていないと発生させてしまうかというと、まず挙げられるのは「歯磨き」です。
毎日歯磨きを行っている人はほとんどかと思いますが、正しく磨けている人となると少し減ってしまうかもしれません。
正しい歯磨きで磨けていないと、バクテリアを増やすことにつなげてしまうので、きちんとした歯磨きを習慣的に行うことが大切です。
歯磨きをした後に口臭が悪化する場合も…
毎日行う歯磨きで正しくケアしていないと、口の中にバクテリアを増やしてしまい、ひどい口臭につなげてしまうこともあります。
そして中には、「歯磨きした後なのに口がもっと臭い」という人もいます。
なぜ歯磨きした後なのに、口臭が悪化してしまうのでしょうか。
口臭の原因といえるバクテリアが、揮発性硫黄化合物をつくり出すことははじめにお伝えしましたね。
歯磨きする前は、舌や歯などに揮発せずに(ガスにならずに)水分に溶けて存在していましたが、歯ブラシでゴシゴシと磨かれることで、口の中に巻き上げられ硫化水素などのガスになってしまうそうです。
硫化水素などのニオイはお伝えしたとおり臭いので、歯磨きしたことによってひどい口臭になってしまうこともあるので注意が必要です。
これも正しい歯磨きのポイントをおさえれば予防できるので、後ほどご紹介するポイントを参考にしてみてくださいね。
歯磨きのほかに注意したいのが「乾燥」
歯磨きのほかには、口の中を脱水状態や乾燥状態(ドライマウス)にすることもバクテリアを繁殖させてしまう原因の1つです。
特に唾液の分泌量が少ないと、ひどい口臭を発生させやすくしてしまいます。
唾液には消化機能を助け、刺激物を口にしたときにその刺激を弱めるといった作用があります。
中でも重要な作用が、歯や粘膜についた汚れを洗い流し、清潔な口腔内をキープすることです。
この作用がうまく働けば、ひどい口臭を発生させにくくすることができます。
しかし、もしも十分な唾液の分泌が行わなければ、口の中でバクテリアを繁殖させ、活発に活動させてしまいます。
そして口臭へとつなげてしまいますので、唾液が重要な働きをしていることがおわかりいただけるかと思います。
唾液の分泌をよくするためには、水分補給がポイントです。
適度に水分補給をすることで、口腔内の乾燥を防ぎ、唾液の分泌を促進させてくれますので、食事中やのどが渇いたとき以外にも水分を摂取するようにしましょう。
ほかにはこんな原因も!身体の異常が口臭に
歯磨きやドライマウスのほかにも、口臭の原因となることがあります。
それは、身体に何らかの異常をきたしている場合です。
例えば肝機能が低下すると、口の中からアンモニア臭がすることがあるそうです。
ツンとしたニオイを感じたら、それがアンモニア臭といえるでしょう。
また、便秘の場合、口の中から便臭がするそうなので注意が必要です。
そして、口の中の異常といえば、虫歯ですね。
多くの人が一度は虫歯になったことがあるのではないでしょうか。
虫歯になってしまうと、独特の腐ったようなニオイがするそうです。
虫歯のほか、さまざまな細菌がかたまってできたプラーク(歯垢)、歯石、舌苔なども口臭の原因の1つです。
ただし、これらは日頃の歯磨きを正しく行っていれば予防することにつながります。
次の項で歯みがきのポイントをお伝えしていきましょう。
口臭予防のために!ポイントをおさえて歯磨きを行おう
口臭の原因はいくつもありましたね。
どれも不快なニオイであることには変わりないので、できれば発生させないよう注意したいものです。
口臭を予防するには、日頃の口腔ケアも重要で、中でも毎日行う歯磨きは正しく行うことで効果が期待できるでしょう。
ここで歯磨きのポイントをお伝えしますので、参考にしてください。
▼1日1回は丁寧に歯磨きをしよう
ダラダラとした歯磨きを1日3回行うよりも、1日のうちの1回を時間をかけて丁寧に磨いたほうが、プラークなどを残しにくくなるでしょう。
▼強い力で磨かない
ゴシゴシと力強く磨くのはNGです。
鉛筆の持ち方で歯ブラシを持ち、軽い力でやさしく磨きましょう。
▼特に歯間をしっかり磨くこと
歯の表面は唾液や咀嚼などで、自然にきれいになるといわれています。
そのため、歯みがきでは「歯と歯の間」や「歯と歯茎の間」をしっかりと磨くことが大切です。
歯ブラシでは届きにくい箇所でもあるので、フロスを活用すると良いでしょう。
▼うがいは2回行おう
歯を磨いた後は、口の中にはバクテリアがたまった状態です。
しっかりと口の中から吐き出すために、うがいは「ブクブクうがい」と「ガラガラうがい」を各15秒行いましょう。
▼舌苔がある場合は舌専用ブラシ
舌苔を歯ブラシで磨こうとする人もいますが、これはNGな磨き方です。
舌を傷つけてしまう恐れがありますから、舌苔を除去したいときは舌専用のブラシを使うようにしてください。
またやりすぎも良くないので、1日1回を目安に行うと良いでしょう。
上記のポイントを参考に、きれいな口腔内にできると良いですね。
口臭を予防するために歯磨きで対策!
口臭の原因となるバクテリアは、歯磨きなどの口腔ケアを正しく行わないことでも繁殖してしまいます。
そのため、毎日の歯磨きを正しく行うことも、口臭予防に重要なことといえます。
間違った歯磨きをしてしまうと、かえって口臭を悪化させてしまうこともあるので注意が必要です。
ご紹介したポイントを参考にして、歯磨きを行ってみてください。