電動歯ブラシにおすすめの歯磨き粉は?選び方と注意点も
電動歯ブラシ 2020.05.23そもそも電動歯ブラシに歯磨き粉は必要?
手磨きよりも手軽に、時短で歯を磨ける電動歯ブラシは、近年多くのメーカーから様々な商品が開発され、販売されています。
回転振動や音波によって歯に付着した汚れを落としたり、超音波によって細菌の活動を抑えたりなど、手磨きと比べるとかなりハイテクに口腔ケアができるようになりました。
そんな頼もしい電動歯ブラシですが、パワフルなだけに歯磨き粉はどうしたら良いのか悩んでしまいますよね。
そもそも電動歯ブラシに歯磨き粉は必要なのでしょうか。
まず、結論から言うと、基本的に歯磨き粉を使用しなくてもプラーク除去は可能ですが、虫歯予防の観点から考えると歯磨き粉は使うべきでしょう。
と言うのは、電動歯ブラシに虫歯予防に有効なフッ素同等の働きがあるわけではないため、電動歯ブラシだけでは不十分と言えます。
そもそもフッ素は、酸によって溶解する歯を修復(再石灰化)することに加え、細菌の活動を抑制したり、歯質を強化したりする効果があります。
また、虫歯だけでなく、歯周トラブルも同時に予防できるため、電動歯ブラシには歯磨き粉を使うことをおすすめします。
電動歯ブラシに適した歯磨き粉は?押さえておきたい選び方
電動歯ブラシには歯磨き粉が必要とは言え、歯磨き粉なら何でも良いわけではありません。
では、電動歯ブラシに付けて使う歯磨き粉は、どのようなタイプを選べば良いのでしょうか。
選ぶうえでのポイントはいくつかありますが、まず押さえておきたいのは「研磨剤・発泡剤が無配合」であることです。
では、この理由について以下で詳しく見ていきましょう。
●研磨剤
歯に付着した着色汚れを落とす研磨剤は、一般的な歯磨き粉のほとんどに配合されています。
微細な研磨粒子によって着色汚れを削り落とす働きがあるため、パワフルな電動歯ブラシではその効果がかえって歯や歯茎を傷付ける恐れがあります。
研磨剤無配合、もしくは低研磨であれば歯や歯茎への負担は軽減されるでしょう。
●発泡剤
発泡剤はブラッシング時に発泡し、しっかりした磨き心地や歯磨き後の爽快感を与えてくれます。
しかし、電動歯ブラシは回転振動が高速なぶん、口内が泡だらけになってしまうため磨くうえで妨げになるでしょう。
また、泡立ちの良さがかえって「磨けている」錯覚を起こし、磨ききれていない状態で歯磨きを終えてしまうことにもつながります。
以上の理由から、電動歯ブラシに使う歯磨き粉は研磨剤・発泡剤無配合のものを選ぶことがおすすめです。
電動歯ブラシにおすすめの歯磨き粉のタイプ・特徴は?
研磨剤・発泡剤の有無以外にも、電動歯ブラシの歯磨き粉選びでチェックしておきたいポイントはいくつかあります。
電動歯ブラシにおすすめの特徴を以下で確認しておきましょう。
●フッ素入りであること
前述したように、フッ素は虫歯・歯周トラブル予防に欠かせない成分なので、フッ素配合は前提として考えてください。
●ジェルタイプ・液体タイプであること
手磨きで使う通常の歯磨き粉は、その多くがペースト状ですが、電動歯ブラシに付けて磨こうとすると高速な回転振動で飛び散ってしまいます。
知らずに使う方も多く、洋服や洗面台が悲惨な状態になるケースも少なくありません。
そのため、ペースト状のものは避け、ジェルや液体タイプの歯磨き粉を選ぶことがおすすめです。
●ホワイトニング効果があるもの
研磨剤無配合の歯磨き粉ですと、歯に着色汚れが付きやすい方にとっては不十分な場合があります。
そのため、「ポリエチレングリコール」や「ポリリン酸ナトリウム」といった成分が配合されたホワイトニング効果のある歯磨き粉を選ぶのがおすすめです。
ただし、あくまでも電動歯ブラシの使用に考慮されたものを選ぶようにしてください。
以上のポイントを考慮し、自分の口腔状態に合わせた歯磨き粉選びをしてくださいね。
電動歯ブラシにおすすめな歯磨き粉!歯周ケアは「ガム・デンタルジェル」
これまでに、電動歯ブラシに使う歯磨き粉選びのポイントについて詳しくお話ししてきました。
ここからは、電動歯ブラシにおすすめの歯磨き粉を厳選してご紹介していきます。
まず一つ目にご紹介するのは、サンスターの「ガム・デンタルジェル(電動歯ブラシ用)」です。
サンスターのガム(G・U・M)は、言わずと知れた歯周トラブルに特化したトータルケアをプロデュースするブランドで、お馴染みのG・U・Mロゴに安心感を覚える方も多いのではないでしょうか。
こちらの商品は、電動歯ブラシ用に開発された歯磨き粉で、飛散しにくいジェルタイプ、歯や歯茎に考慮した低研磨タイプであることが特長です。
また、歯周トラブルに有効な薬用成分が2種含まれていることもポイントです。
一つは「塩化セチルピリジニウム」という殺菌作用のある成分で、二つ目は「グリチルリチン酸ジカリウム」という歯茎の炎症を抑える成分です。
ジェルによって隅々まで浸透していくので、口内の歯周トラブルにより効果的に働いてくれるでしょう。
歯周状態が気になる方は、ぜひガム・デンタルジェルをチェックしてみてください。
着色汚れ+虫歯予防におすすめ!トゥービー・ホワイトのジェル歯磨き
電動歯ブラシの歯磨き粉として次におすすめするのは、トゥービー・ホワイトの「クリーンステイン 薬用デンタルジェル〈スタンダード〉」です。
トゥービー・ホワイト(TO BE WHITE)とは、歯の美容と健康をモットーに、植物由来成分と研磨剤無配合にこだわった美白ケアシリーズを展開するオーラルケアブランドです。
こちらは電動歯ブラシ用のジェル歯磨きで、植物由来の「ポリエチレングリコール」という成分によって着色汚れを浮かせて美白へと導く効果が期待されます。
また、真珠末の光沢剤も配合されているため、歯の表面に艶やかな透明感を与えてくれます。
さらに、歯の美容成分だけでなく、虫歯予防に効果的なWフッ素成分(モノフルオロリン酸ナトリウム+フッ化ナトリウム)が配合されていることも大きなポイントです。
着色汚れと虫歯予防の2つの点からアプローチしたい方は、こちらのクリーンステインをぜひ使ってみてください。
悩んだら電動歯ブラシ専用の歯磨き粉を!GC 音波&電動用歯磨きペースト
電動歯ブラシにおすすめの歯磨き粉で、最後にご紹介するのは「GC 音波&電動用歯磨きペースト」です。
GC(ジーシー)は、歯科医療で使われる専門的な医療器具を開発・プロデュースする歯科医療機器メーカーで、業界では国内No.1のシェアを誇ります。
また、歯ブラシはもちろん、歯磨き粉やデンタルフロス、デンタルリンスなどの多くのオーラルケアグッズも手がけ、予防歯科において信頼を得るメーカーと言えます。
ご紹介するこちらの商品は、音波式・電動式の歯ブラシ用に開発されているので電動歯ブラシの種類を選ぶことはありません。
ジェルではなくペースト状ですが、低発泡、低研磨、抵香味と電動歯ブラシの特徴を考慮しつつ、最低限の研磨性・発泡性を備えています。
さらに、虫歯予防に効果的な900ppmのフッ素が配合され、歯の再石灰化を促進し、歯質の強化を図ってくれます。
また、殺菌効果を持つ「塩酸クロルヘキシジン」や消炎効果に有効な「グリチルリチン酸ジカリウム」も含まれており、トータルに口腔内をケアします。
電動歯ブラシの歯磨き粉に悩んでいる方は、オールラウンドなこちらの商品をチェックしてみることをおすすめします。
お気に入りの歯磨き粉を探そう
電動歯ブラシの歯磨き粉選びでは、電動歯ブラシの特徴をよく踏まえておくことが大切です。
研磨剤・発泡剤の有無をはじめ、ブランドによっては口腔状態に合わせて目的別に特化した商品が展開されているため、しっかりチェックすることをおすすめします。
毎日の電動歯ブラシをより良いものにするために、お気に入りの歯磨き粉を見つけてくださいね。