苦手な幼児が多い歯磨き!歯磨きの仕方と慣れるコツとは?

歯磨き 2020.04.23
まだまだ小さな幼児のうちは、歯磨きをさせるのが大変ですよね。 将来のためにしっかりと歯磨きをしたいところですが、毎回のように子供が嫌がると、親も歯磨きが億劫になりませんか。 そこで今回は、子供が嫌がらない歯磨きの仕方とコツをご紹介していきます。 しっかり歯磨きをして、大切なわが子の歯を守りましょう。

歯が生えたら歯磨き開始のサイン!幼児は歯磨きに慣れてもらうのがコツ!

個人差がありますが、子供の歯は一般的に生後6か月ころに生え始めます。

生える場所は下の前歯が多いですが、もちろん、上の前歯から生えてくる子供もいます。

いずれにせよ、歯が生え始めたら歯磨き開始のサインです。

赤ちゃんや幼児のうちは、お口の中に異物が入ることに違和感を覚えることが多いです。

そのため、歯磨きを嫌がる子供がたくさんいます。

歯磨きを嫌がってしまうと、そこから毎回の歯磨きがとても大変になるので、まずは歯磨き自体に慣れてもらうことがコツです。

まだ小さなうちは歯ブラシでしっかりと磨く必要はなく、ガーゼなどでやさしく拭き上げるようにしましょう。

お口の中に異物が入ることに慣れ始めたら、赤ちゃん用や幼児用の歯ブラシに変えていくことをおすすめします。

歯ブラシを使って歯磨きする際は、親の膝の上に寝かせて、奥まで見える体勢で行いましょう。

赤ちゃんや幼児の歯磨きのコツ

赤ちゃんや幼児の歯磨きは、基本的に親の膝の上に寝かせて行うようにします。

歯磨きの際は、以下を参考にしてみてください。

コツ①:力を込めずに磨く

力を込めてゴシゴシ磨くと、歯肉を傷つけてしまう恐れがあります。

また、子供が痛がり、歯磨き嫌いになってしまう原因にもなるので優しく磨くようにしましょう。

コツ②:1~2本ずつ小刻みに磨く

歯垢は案外取れにくいので、1~2本ずつ小刻みに歯ブラシを動かして磨きましょう。

コツ③:上唇小帯(上唇と歯肉をつないでいるスジ)をおさえて磨く

上唇小帯に歯ブラシが当たると、子供は痛がって歯磨き嫌いになってしまうことがあります。

上の前歯は、上唇小帯を指でおさえて優しく磨くようにしましょう。

コツ④:歯磨き中に話しかける

子供が小さなうちは、早々に飽きてしまうことがあります。

「もう少しで終わりだよ」などと話しかけながら歯磨きすると気がまぎれ、最後まで大人しく磨かせてくれることもあります。

コツ⑤:機嫌が悪いときや眠たいときは歯磨きを避ける

機嫌が悪いときや眠たいときに無理矢理歯磨きをしようとすると、子供が歯磨き嫌いになってしまう原因になります。

そのような場合は、歯磨きすることを避けましょう。

嫌がる幼児が楽しく歯磨きできるようになるコツ

話しかけながら手早く歯磨きしているつもりでも、どうしても子供が嫌がってしまうこともあります。

小学生ならまだしも、幼児であれば日常茶飯事かもしれません。

嫌がる子供に無理矢理歯磨きしてしまうと、歯磨きが苦手になってしまいます。

そのため、歯磨き時間が楽しくなるように工夫してみましょう。

コツ①子供の好きなキャラクターの歯ブラシを使用する

歯磨きの時間が少しでも楽しくなるように、使用する歯ブラシは子供の好きなキャラクターにしてみましょう。

子供に歯ブラシを選ばせてみるのもひとつの方法ですよ。

コツ②歯磨きに関する絵本を読みきかせる

普段から、歯磨きに関する絵本を読み聞かせておくだけで自らすすんで歯磨きするようになることがあります。

コツ③ぬいぐるみを使用する

ぬいぐるみを使ってかわいらしい声で「歯磨きがんばろう!」と話しかけると、子供はテンションが上がり、すすんで歯磨きしてくれるようになります。

ぬいぐるみ好きな子供にぜひ試してみてくださいね。

幼児~小学生くらいまでは仕上げ磨きが必要!

歯が生え始めたら歯磨き開始のサインですが、自我が出てくるようになると自分で歯磨きをしたがりますよね。

しかし、まだまだ小さなうちは磨き残しが多いため、仕上げ磨きが必要です。

歯磨きのたびに仕上げ磨きをするのが理想的ですが、それも大変ですから、就寝前にしっかりと行いましょう。

子供が成長するとスキンシップを取りにくくなりますから、大切な時間と考えて仕上げ磨きしてみてはいかがでしょう。

この仕上げ磨きですが、幼児はもちろんのこと、小学生もした方がいいと言われています。

きちんと磨けているように見えても、実は磨けていないことがあるからです。

小学生高学年になると、仕上げ磨きはせずに一人で歯磨きを終えてしまう子供も多いでしょう。

しかし、一般的に12歳頃に生えてくる第二大臼歯は最初は高さがなく、他の歯と段差ができてしまうためブラッシングしにくいのです。

ただし、将来自分でしっかりと磨けるように、幼児のうちから歯磨きのコツを教えておくことも大切です。

ある程度自分で磨けるようになってきたら、仕上げ磨きをたまにお休みして、きちんと歯磨きができているか確認することをおすすめします。

幼児に歯磨き粉は必要?

ぶくぶくうがいができるようになると、歯磨き粉を使用し始める場合が多いでしょう。

しかし、そもそも幼児に歯磨き粉は必要なのでしょうか。

そこで、幼児における歯磨き粉のメリットとデメリットを考えていきます。

◇メリット

幼児が歯磨き粉を使用する際のメリットは、「フッ素」です。

フッ素は歯垢に含まれている細菌の活動を抑制したり、歯のエナメル質を修復するなどの効果があると言われています。

つまり、フッ素が含まれている歯磨き粉は虫歯を防ぐ効果が期待できるため、メリットがあると言えます。

ただし、5歳以下の子供はフッ素濃度が500ppmまでのものにしましょう。

また、子供用の歯磨き粉はいろいろなフレーバーがあるので、それを楽しみに歯磨きをしてくれることも多いです。

◇デメリット

歯磨きのデメリットは、「泡立つことでしっかり磨けないことがある」ということです。

市販されている歯磨き粉の多くは泡立つので、歯がしっかり見えずに磨き残してしまうことがあります。

また、お口の中がすっきりするので、磨けた気分になり、やはり磨き残してしまう原因になってしまいます。

さきほどご紹介した歯磨きのコツを参考にし、磨き残しのないようにしましょう。

歯磨き+αが大切!デンタルフロスを使おう

毎日の歯磨きは、歯を守るために欠かせません。

しかし、歯磨きだけでは歯と歯の間の汚れを完全には落とし切れないのです。

汚れなどが歯に残ったままだと、虫歯の原因にもなってしまう可能性があります。

幼児の歯と歯の間には隙間があることがほとんどですが、永久歯が生えてくる頃になるとその隙間もだんだんと狭くなってきます。

隙間がある間は通常の歯磨きだけで汚れや食べかすを取りきることができるものの、隙間がなくなってくるとそうもいきません。

そこでおすすめなのが、デンタルフロスです。

デンタルフロスは歯と歯の間の汚れをかきだしてくれるので、虫歯予防につながります。

子供が小さいほどデンタルフロスを使うのは大変ですが、将来大人になってからも習慣づくように根気よく続けることが望ましいです。

ただし、子供の歯肉は傷つきやすいので、あまり力を入れすぎずに行うことがコツです。

それで子供が痛がってデンタルフロスを嫌がってしまうと続けにくくなってしまうので、注意するようにしましょう。

子供が楽しく歯磨きできるように工夫してみよう

子供の歯磨きは、大人になってからもきちんと毎日続けられるように習慣づけることが大切です。

小さな子供に毎日嫌がる歯磨きをさせるのは大変ですが、子供が痛がらず、楽しく歯磨きできるようにここでご紹介したコツを参考にしていただけると幸いです。

また、自分で磨けるようになっても、仕上げ磨きはしばらくの間してあげることをおすすめします。

しっかりと歯磨きやデンタルフロスをして、大切なわが子の歯を守りましょう。

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