歯磨きの質をぐんと上げる!ブラッシング方法と種類をご紹介

歯磨き 2020.04.11
幼いころから繰り返し身に付けた習慣的な歯磨きですが、実は歯磨きの方法にはいくつもの種類があることをご存知でしょうか。 一つの方法で磨いていても、部位や生え方が違った歯には必ず磨き残しが出てしまうため、具体的なブラッシング方法や種類を知って工夫して磨くことが重要です。 この記事では、歯磨きのブラッシング方法や種類、より効果的に磨けるポイントなどを詳しくご紹介していきます。

ブラッシング方法や種類を知って歯磨きの質を高める

毎日欠かさず歯磨きをしているとはいえ、なんとなく歯を磨いている方も多いのではないでしょうか。

歯磨きの目的は口腔内のプラークを除去することですから、その中身である質が伴っていなければ歯磨きの意味がありません。

歯磨きの質を高めるためには、プラーク(歯垢)を除去するための歯磨きの方法や種類を知り、持ちうる術を駆使して部位ごとに丁寧に磨くことが大切です。

歯は向きや生え方、位置など、全て同じ条件で生えているわけではないため、一つ覚えのやり方で磨いていてもプラークを効率良く落とすことはできないのです。

つまり、磨き方の種類を知り、それぞれの部位に合った方法で磨くことが大切です。

私たちは普段何気なく歯磨きをしていますが、ここで改めてブラッシング方法や種類を学んで口腔ケアの意識を高めていきましょう。

プラークの口腔トラブルと歯磨きの必要性

歯磨きの方法やその種類を知る前に、まずは歯磨きの必要性や虫歯に関わるプラークの知識について深めていきましょう。

プラークは、誰もが知っているように虫歯の原因となる細菌の塊で、口内の虫歯菌が食べカスをエサにすることで形成されます。

毎食後、歯磨きでしっかりプラークを除去できれば問題ありませんが、歯磨きをせずに放置してしまうとプラーク内から酸が生産され、歯の表面を溶かして虫歯をつくっていきます。

また、プラークは虫歯をつくるだけではなく、歯周ポケットの奥深くに入り込み、歯周トラブルを生むリスクもはらんでいます。

もし、虫歯や歯周トラブルに見舞われてしまえば、健康の源である食事すらままなりませんし、最悪歯を失ってしまう可能性もあります。

このような一生の健康を害するプラークを取り除くために、私たちは毎日歯磨きをしているのです。

では、次項からプラークを効率的に取り除くブラッシング方法や種類を見ていきましょう。

代表的なブラッシング方法と種類は?歯磨きは組み合わせた磨き方を

歯磨きのブラッシング方法の種類は数多くありますが、代表的な手法としては5つの種類が挙げられます。

初めて聞くような名前ばかりでしょうが、知らず知らずのうちに使っている磨き方かもしれません。

では、ブラッシング方法の5つの種類を見ていきましょう。

【代表的な種類】

●バス法

歯ブラシの毛先を45度の角度で歯頚部(歯と歯肉の間)に当てて磨く方法です。

●スクラッピング法

歯ブラシの毛先を歯面に対し垂直に当てて磨く方法です。

歯の表面や咬合面(噛み合わせ)に使います。

【その他の磨き方】

●縦磨き

歯ブラシを縦に持ち、歯面に対し垂直に当て上下に磨いていく方法です。

●フォーンズ法

歯ブラシの毛先を歯面に対し垂直に当て、小さな円を描くようにくるくると横に移動させながら磨く方法です。

力のない子供や高齢者に有効な手法です。

●ローリング法

歯ブラシの毛先を歯頚部に当て、歯冠方向に90度回転させて掻き出すように磨く方法です。

歯茎のマッサージに適しており、歯周トラブルの予防としておすすめされる磨き方です。

以上の5つのブラッシング方法をうまく組み合わせることで、より効率良くプラークを除去することができるでしょう。

ブラッシング方法・種類の使い分け!磨きにくい部位は意識的に

前項では、歯磨きの代表的なブラッシング方法と種類についてご紹介してきましたが、磨く際に特に意識したいのがプラークの磨き残しが多い場所です。

磨き残しが多いのは、主に「歯間部(歯と歯の間)」「歯頚部」「咬合面」の3つで、いずれも歯ブラシの毛先が届きにくい部位です。

これらの部位は、前項でご紹介した方法を意識して取り入れ、その部位に合った手法で磨いていきます。

歯間部には縦磨き、歯頚部にはブラシを45度に当てるバス法、咬合面には垂直に当てて磨くスクラッピング法が、それぞれに推奨される磨き方です。

ただし、中でもプラークを落としにくい「歯間部」については、後に詳しく述べていくデンタルフロスを使ってさらに磨き残したプラークを除去していきます。

また、これらの3つの部位以外にも、盲点となりやすい部位としては「歯の裏側」も挙げられます。

特に、前歯の裏側は丸みを帯びているためにブラシが当てづらく、歯頚部にプラークが溜まったままになりがちです。

そのため、歯の裏側は歯ブラシを縦に当て、縦磨きで1本1本細かく磨いていきます。

その際、歯ブラシのつま先やわき、かかとを工夫して使っていくことがプラークをうまく落とすポイントです。

歯磨きのポイントと注意点!基本は軽く小刻みに磨く

歯の部位によって使い分ける歯磨き方法や種類に加えて、さらに歯磨きをする際のポイントや注意点についてお話ししていきます。

部位によってブラッシング方法の使い分けがされていても、肝心の磨き方が間違っていては逆効果になる恐れがあります。

まず、歯磨きをするにあたって基本的なポイントは、歯ブラシは軽く当てて小刻みに動かすことです。

よく歯磨きには「ゴシゴシ磨く」という表現がありますが、これはブラシを大きく動かしているために毛先が倒れてしまい、こすりつけている状態、つまり、「本来の清掃機能が失われている状態」を指します。

多くは力を入れすぎている場合に見られるケースで、プラークをうまく取り除けないどころか、かえって歯の表面(エナメル質)や歯肉を傷つける場合があります。

例えば、力強くゴシゴシ磨くことが習慣化していると、歯のエナメル質が摩耗されてしまい、歯が過敏になる口腔トラブルに見舞われる可能性があります。

また、歯ブラシの清掃機能も短期間に損なわれてしまうので、歯ブラシの買い替えが頻繁に必要になるでしょう。

歯磨きは、強く押し付けないように軽く微振動させて磨いていくことを心がけましょう。

歯磨きだけでは落ちない汚れを!デンタルフロスで劇的なカバー

これまでに、歯磨きのブラッシング方法や種類、磨き方のポイントなどを詳しくお話ししてきましたが、実はこれらの知識を踏まえて実践しても、歯ブラシだけでは全てのプラークを除去することはできません。

現に、歯ブラシだけによるプラーク除去率は、どんなにきれいに磨いてもせいぜい60%程度ということが研究でも分かっているのです。

そこで、磨き残しのカバーとして活躍するのが、前述した「デンタルフロス」です。

デンタルフロスとは、歯ブラシでは取り切れない歯間部のプラークを除去する補助道具で、歯ブラシと併せて用います。

種類には、指に巻き付けて使う「糸巻きタイプ」、そして柄を持って簡単に使える「ホルダータイプ」の2つがあります。

糸巻きタイプはややテクニックが求められますが、必要な長さに切って使用するため経済的です。

それに対し、ホルダータイプは初心者や子供でも扱いやすいのがポイントです。

デンタルフロスを併せて使うことができれれば、プラーク除去率は80~90%と大きく上昇させることができるので、簡単なホルダータイプから使ってみるのはいかがでしょうか。

歯磨きの質を上げるために

一つの磨き方だけでは磨き残しにつながります。

ここで知ったブラッシング方法を組み合わせ、それぞれの部位に対して工夫した磨き方を心がけましょう。

また、歯ブラシだけではプラークを抑制するのは不十分です。

デンタルフロスなどの補助道具も用いて、歯磨きの質を上げていきましょう。

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