1歳の赤ちゃんに歯磨きするにはガーゼ?それとも歯ブラシ?
歯磨き 2020.03.22赤ちゃんが歯磨きを始める時期と月齢に合わせた歯磨きの仕方!
まずは、歯磨きを始める時期と、月齢に合わせた歯磨きの仕方などについてお話しします。
一般的に、赤ちゃんの最初の歯は生後4か月から7か月の間に顔を出します。
乳歯が1本生えたときが、歯磨きを始めるタイミングです。
ガーゼを使って、歯磨きをしていきましょう。
まずは下の前歯が生え始め、1歳くらいまでには下の前歯が2本・上の前歯が2本、計4本生える赤ちゃんが多いようです。
上下の前歯が2本ずつ生えてきたタイミングで、赤ちゃん用の歯ブラシを持たせてみてください。
また、この時期に仕上げ磨きを取り入れてみましょう。
1歳を過ぎてくると上下の前がが4本ずつ生え、計8本になります。
この時期になると、離乳食ではなく大人と同じものを食べる機会も増えるので、歯にものが詰まりやすくなります。
赤ちゃん用の歯ブラシでしっかりと仕上げ磨きをし、うがいの練習も始めてください。
1歳半ごろには、最初の奥歯が生えてくる赤ちゃんが多いでしょう。
きちんとした歯磨き習慣を身につけさせるタイミングでもあります。
歯が生えてきた1歳前の赤ちゃんにはガーゼを使って歯磨きしよう!
1歳になるころには上下4本の前歯が生えることが多く、歯ブラシを使って歯磨きを始める時期でもあるとお伝えしました。
歯ブラシを使い始める1歳前の赤ちゃんには、ガーゼを使って口内を清潔に保ちましょう。
ここで、ガーゼを使った歯磨きについてご紹介します。
小さく切ってぬるま湯でしめらせたガーゼを人差し指に巻きつけ、歯の表と裏を優しく丁寧に拭いてください。
ガーゼは、綿100%のものを使いましょう。
歯磨きをするタイミングは授乳後・離乳食後・就寝前などです。
ただ、始めたての頃であれば1日1回できれば十分です。
回数を増やすことに集中するよりも丁寧に磨くことが大切で、就寝前は必ず行うようにしましょう。
1歳前の赤ちゃんの口内は大変やわらかくデリケートなので、歯ブラシを使うとびっくりしたり痛みを感じてしまうこともあります。
綿100%のやわらかいガーゼを使用することで、赤ちゃんにストレスを与えません。
また、赤ちゃんは唾液の量が多く「自浄作用」も高いとされています。
自浄作用とは、歯の表面や隙間などに付着した汚れや殺菌を唾液によって洗い流すことを作用のことをさします。
ガーゼで拭くだけでも、十分にきれいになるといえるでしょう。
1歳前の赤ちゃんにガーゼで歯磨きする際のポイントや注意点!
続いて、1歳前の赤ちゃんの歯をガーゼで歯磨きをする際のポイントや注意点を詳しくご紹介します。
●スキンシップの延長
赤ちゃんが安心できるような体勢で抱っこし、スキンシップを取りながら行いましょう。
まずは、口の中を触られることに慣れることが大切です。
ガーゼでの歯磨きに慣れることで、歯ブラシを使った歯磨きへのステップアップが楽に行える場合も多いようです。
●歯を優しくつまむように拭く
口の中の「小帯(しょうたい)」という粘膜のヒダを傷つけないように注意しましょう。
小帯とは、唇の内側の粘膜と歯茎との間を縦に走る細いヒダのことをさします。
ヒダは、成長に伴い薄くなって歯から離れていきますが、小さいうちは前歯と前歯の間にもヒダがかかっていることがあります。
指に力を入れず、ヒダに当たらないように気を付けながら、歯を1本1本つまむようにして拭きあげてください。
●嫌がったら中止
場合によっては歯磨きを嫌がってしまうこともあるでしょう。
1歳前の赤ちゃんは、ジュースや甘いお菓子といったものを食べていないので、「絶対に磨かなきゃ」と神経質になる必要はありません。
そんなときは無理に続けるのではなく一旦中止して、赤ちゃんの様子をみてできるようであれば再開するとよいでしょう。
最後まで歯磨きできたときは、大げさなほどほめてあげてください。
上下前歯が生えたら歯磨きをガーゼから歯ブラシに移行しよう!
上下前歯が計4本生える満1歳ごろは、歯磨きをガーゼから歯ブラシに移行する時期です。
1歳になると大人と同じような糖分を含んだものを食べる機会も増えてくるので、歯ブラシに慣れさせることが大切です。
赤ちゃんが自分で持つための歯ブラシと親が磨き上げるための歯ブラシの2本用意できるといいですね。
奥歯が生える1歳半ごろまでに、歯ブラシを使った歯磨き習慣を定着させていきましょう。
成長して1人で磨けるようになった後も、9歳までは親が仕上げ磨きをすることで虫歯予防になるので参考にしてください。
ガーゼを使った歯磨きから歯ブラシにステップアップするには、歯ブラシの感触に徐々に慣れさせることが重要です。
赤ちゃんの歯に軽く歯ブラシで触れてみたり、口に入れて噛ませてみたりして慣らしていきましょう。
1歳の赤ちゃんの歯ブラシを使った歯磨きの仕方!
続いて、歯ブラシを使った歯磨きの仕方をご紹介していきましょう。
ガーゼで歯磨きしていたとき比べて歯の本数も増え、食べるものも変わってきているので、よりしっかりと磨き上げていきたいですね。
●歯ブラシの持ち方・力加減
歯ブラシを持つ手に力が入ってしまわないよう注意してください。
鉛筆を持つように歯ブラシを持ち、歯に当てたときに少しだけ毛先が広がる位の力加減がよいでしょう。
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●磨き方のポイント
赤ちゃんが1歳前で乳歯が1本から2本の場合、ガーゼでも歯磨きをおすすめしましたが、慣らすために併用して歯ブラシを使ってもいいですね。
歯ブラシを1本の歯全体にかぶせて軽く回転させながら磨きます。
1歳を過ぎて歯が生えそろってきたら、歯ブラシを歯の表面と直角になるように当てて、全体をまんべんなく磨き上げてください。
歯の表面の幅5ミリから10ミリ程度、移動しながら小刻みに磨きましょう。
●アゴを固定
アゴをしっかりと固定することで、しっかりと磨くことができます。
下の歯を磨く場合、歯ブラシを持っている手の小指と薬指で赤ちゃんのアゴに沿って固定していきましょう。
歯ブラシを持っていないほうの手で頬を支えることで安定します。
また、上の歯を磨く場合は、歯ブラシを持っている手を赤ちゃんの頬に沿わせて、歯ブラシを持っていないほうの手の人差し指を使って前述した「小帯」をガードして磨き上げていきましょう。
1歳の赤ちゃんの歯磨きデビューにおすすめの歯ブラシ!ガーゼと併用もできる!
ガーゼの歯磨きに慣れている赤ちゃんであれば、前述してきたような歯磨きのポイントをおさえることですんなり歯ブラシに移行できるでしょう。
では最後に、1歳の赤ちゃんの歯磨きデビューにぴったりの歯ブラシをご紹介します。
【HAMIKO:ベビー歯ブラシ 5歳から3歳用】
歯磨き嫌いをなくすために、歯医者さんと歯科衛生士が開発した歯ブラシです。
5か月から使用できるので、ガーゼ磨きと併用して取り入れてみてもいいですね。
ブラシにはソフトな毛を使っていて、毛先の部分は丸く加工が施されています。
小さい赤ちゃんの手でも握ることができるリング型で、見た目もとても可愛らしいデザインです。
大人にも持ちやすいフラットな形をしているので、仕上げ磨きにも対応しています。
また、のどまで届かない安全な設計になっているのもポイントです。
続いて、仕上げ磨き専用の歯ブラシをご紹介します。
【Combi:テテオ はじめて歯みがき 仕上げみがき用】
小児歯科の専門医とCombi(コンビ)が共同で開発した、赤ちゃんの仕上げ磨き用歯ブラシです。
歯1本から使用することができるので、こちらもガーゼ磨きと共に取り入れて慣らしていってもいいでしょう。
歯ブラシの毛先部分と磨いている歯面を確認しやすい「15度ななめネック」なので、隅々まで見渡しながら磨くことができます。
毛先は山型になっていて、奥歯の磨きの残しを防ぐことができるのもポイントです。
また、グリップは指にフィットする「ひし形グリップ」で、滑り止めの加工も施されています。
ガーゼから歯ブラシに移行するタイミングをおさえてしっかり歯磨きしよう!
赤ちゃんの歯磨きについていろいろとご紹介しました。
歯が1本生えていたらガーゼを使って歯磨きをスタートさせる時期です。
満1歳ごろ、歯が上下2本ずつ計4本になったら、歯ブラシに移行させていきましょう。
赤ちゃんが持つ用の歯ブラシを用意して、徐々に慣れさせていくといいですね。