赤ちゃんの歯磨きで大切な仕上げ磨き!歯ブラシの選び方とは
歯ブラシ 2020.03.12赤ちゃんの歯磨きで大切な仕上げ磨き!なぜ行うの?
生後6か月ほどになると、赤ちゃんの口の中には歯が生えてきます。
子供の成長に喜びたいところですが、同時に心配になってくるのが虫歯ではないでしょうか。
赤ちゃんの大切な歯を守るためにも、毎日の歯磨きがとても重要です。
そして赤ちゃんの歯磨きでは、仕上げ磨きが特に重要といわれています。
仕上げ磨きとは、子供が自分で歯を磨いた後に、親が仕上げとして歯を磨いてあげることをいいます。
仕上げ磨きを行う目的としては、まず歯をきれいにすることが挙げられます。
赤ちゃんが自分で歯磨きをした場合、歯の汚れをすべて落としきることは難しいでしょう。
磨き残しを放置してしまえば虫歯の危険性が高まります。
その危険性から回避するためにも、ママやパパが仕上げ磨きを行ってあげ、赤ちゃんの歯をきれいに保つようにしましょう。
また、仕上げ磨きを行うことで、赤ちゃんの口の中で起きたトラブルにも気づきやすくなります。
普段の生活の中で赤ちゃんの口の中をこまめに見ることはあまりないでしょうから、仕上げ磨きのときにチェックしておくと安心です。
さらに、仕上げ磨きは、赤ちゃんに歯磨きをすることを習慣づけることにもつながります。
多くの赤ちゃんは歯磨きを嫌がる傾向にあるので、歯磨きが楽しいというような気持ちにさせることが大切です。
単に歯ブラシで歯を磨いてあげるのではなく、コミュニケーションをとりながら楽しく行えば、赤ちゃんも「歯磨きは楽しいもの」と思ってくれることでしょう。
歯ブラシをいきなり入れられることに抵抗する赤ちゃんも多いと聞きますので、歯が生える前から赤ちゃんの口の中やまわりを触るなどのスキンシップをとっておくと、スムーズに歯ブラシで仕上げ磨きができるかもしれません。
何歳くらいまでの赤ちゃんに仕上げ磨きは行うの?
仕上げ磨きをはじめるタイミングは、赤ちゃんの乳歯が生えはじめる生後6~8か月ごろが目安です。
はじめは、きれいに歯を磨こうとはせずに、赤ちゃんが仕上げ磨きに慣れることを意識して行いましょう。
シリコン製の指サック式歯ブラシなどがありますので、こういったものからはじめると良いかもしれません。
慣れてきたら、歯ブラシで仕上げ磨きを行います。
そして気になってくるのが、いつのタイミングで仕上げ磨きをやめるかです。
「○歳になったから」や「小学生になったから」といったタイミングではなく、「1人でしっかりと歯を磨けるようになってから」が、仕上げ磨き卒業のタイミングといえるでしょう。
そのため、赤ちゃんのうちはまだまだ仕上げ磨きは必要といえます。
次の項では、赤ちゃんに仕上げ磨きを行う際のポイントについてお話ししていきます。
赤ちゃんの成長にあわせて仕上げ磨きのやり方を変えよう!
赤ちゃんに仕上げ磨きを行うときは、成長にあわせてやり方を変えてあげると良いでしょう。
ここでポイントをお伝えします。
▼歯が生えてから1歳くらいまで
先ほどもお伝えしたように、はじめは赤ちゃんに仕上げ磨きに慣れてもらうことが大切です。
そのため、赤ちゃんが安心する体勢で行ってあげると良いですね。
おっぱいをあげるときと同じ体勢の、「だっこ磨き」で仕上げ磨きを行ってみましょう。
歯ブラシに抵抗があるようでしたら、ガーゼや先ほどの指サック式歯ブラシなどで、赤ちゃんの歯を磨いてあげます。
▼1歳から2歳くらいまで
歯ブラシや仕上げ磨きに赤ちゃんが慣れてきたら、「寝かせ磨き」で仕上げ磨きを行いましょう。
このくらいの時期の乳歯や歯茎はとてもデリケートなので、軽い力でやさしく、そして細かくブラシを動かします。
このとき、歯茎の上部にあるスジに注意して磨くことが大切です。
赤ちゃんが痛がらないよう、人差し指でやさしくガードしながら磨いてあげましょう。
仕上げ磨き用の歯ブラシは何でも良いの?
仕上げ磨きを行う際も、欠かせないものが歯ブラシです。
ここからは、仕上げ磨き用の歯ブラシについてお話をしていきます。
まず多くの方が、「仕上げ磨き用の歯ブラシは何でも良いの?」と疑問に思うことでしょう。
赤ちゃんが自分で歯を磨くときは赤ちゃん用の歯ブラシを使うことになりますが、仕上げ磨き用の歯ブラシも同じものを使っても良いのでしょうか。
結論からお伝えすれば、赤ちゃんが自分で磨く歯ブラシと仕上げ磨き用の歯ブラシは「別のもの」を使うことをおすすめします。
赤ちゃんのための歯ブラシは、のど突きを防ぐためのストッパーがついていたり、ヘッドが小さくやわらかいブラシであったりするものが多いです。
また、柄は短めで、赤ちゃんが握りやすいグリップになっているものもあります。
赤ちゃんにとって安全性の高いつくりになっていますが、ママやパパが仕上げ磨きを行う際には不向きかもしれません。
では、仕上げ磨き用の歯ブラシはどのように選べば良いのでしょうか。
次の項でお話ししていきます。
仕上げ磨き用歯ブラシの選び方のポイント
仕上げ磨き用の歯ブラシを選ぶときのポイントを、ここでお伝えします。
●ブラシのかたさ
仕上げ磨き用の歯ブラシを選ぶ際、特に意識したいのが「ブラシのかたさ」といえます。
大人用の歯ブラシが「かため」「ふつう」「やわらかめ」と分かれているのと同様に、赤ちゃん用の歯ブラシも製品によってかたさに違いがあります。
仕上げ磨きの場合は、「やわらかい」ブラシを選びましょう。
ブラシがかたすぎてしまうと、赤ちゃんの歯や歯茎を傷つけてしまうかもしれません。
赤ちゃんの大切な歯を守るためにも、ブラシのかたさは注意したいですね。
●ブラシの毛の長さ
毛の長さもポイントの1つといえます。
毛が長すぎてしまうと、赤ちゃんの歯の隙間や奥まで毛が入らず、磨きにくいです。
だいたい赤ちゃんの歯の2倍くらいの長さを目安に選ぶと良いでしょう。
●ヘッドの形状
赤ちゃんの口は小さく、口の中は狭いので、小回りがききやすい小さめのヘッドがおすすめです。
●柄の長さ
奥までスムーズに磨けるよう、歯ブラシの柄は長めのものを選びましょう。
そして、握りやすいものを選ぶこともポイントです。
仕上げ磨き用のおすすめ歯ブラシをご紹介!
仕上げ磨き用の歯ブラシの選び方のポイントをお伝えしたところで、ここではおすすめの仕上げ磨き用歯ブラシをご紹介します。
【ビーブランド・メディコーデンタル:Dr.Bee マンマ 5本入り】
一見すると普通の歯ブラシですが、ユーザー評価の高い歯ブラシといえます。
こちらは仕上げ磨き専用の歯ブラシで、特徴はママの手に合わせた設計となっていることです。
超コンパクトサイズのヘッドが、乳歯を1本1本丁寧に磨いてくれます。
赤ちゃんの歯茎や歯肉を傷つけないよう、毛先が丸く加工されている点も嬉しいポイントです。
【ラピス:ワンタフトブラシ パール(7本セット)】
歯科医院と共同でつくられた歯ブラシです。
大人の歯磨きにも使えるワンタフトブラシですが、赤ちゃんの仕上げ磨きにもおすすめです。
小さなヘッドで、毛先がひと塊になっているので、歯と歯の隙間もしっかりと磨くことができます。
ヘッドやハンドルの角度も磨きやすいようにつくられているので、赤ちゃんの歯の汚れもスムーズに落とすことができるでしょう。
赤ちゃんが自分で磨けるようになるまで仕上げ磨きは行おう!
歯が生えはじめる生後6~8か月ごろが仕上げ磨きをするタイミングといえます。
はじめは赤ちゃんが仕上げ磨きに慣れるために、だっこ磨きで行うと良いでしょう。
歯ブラシや仕上げ磨きに慣れてきたら、だっこ磨きから寝かせ磨きに変えていってみてください。
成長とともに磨き方を変え、自分1人でしっかりと磨けるようになったら、仕上げ磨きは卒業させましょう。