古い歯ブラシを使い続けないで!歯ブラシの交換周期を知ろう

歯ブラシ 2020.03.02
皆さんは、歯ブラシをどれくらいの期間使ったら交換しているでしょうか。 まだ使えるからと古い歯ブラシを使い続けていると、それが歯のトラブルの原因となってしまう可能性があります。 生涯にわたって自分の歯で美味しく食事ができるようにするためにも、歯ブラシの適切な交換周期を知り、お口の中の健康を守りましょう。

歯ブラシの交換はどれくらいの周期ですべき?

忙しい毎日においては、歯ブラシを交換するのをついつい忘れてしまいがちです。

「前に換えたのはいつだっけ?」という方もいるのではないでしょうか。

また、いつもより少し高価な歯ブラシを買ったときには、長く使わないともったいないと思われるかもしれませんね。

世間一般的には、どのくらいの周期で歯ブラシを交換している方が多いのでしょうか。

近年では、メディアで取り上げられることもあって歯の健康意識が高まり、1か月や2か月に一度くらいは交換している方が多数を占めているようです。

半年以上交換していないという方はあまり多くありません。

実際、ほとんどの歯科医がおすすめする交換周期は1か月に一度か、長くても2か月以内です。

古くなった歯ブラシでは、せっかく歯磨きをしてもきれいになりにくく、むしろ歯や歯茎のトラブルにつながることもあります。

交換を面倒に思ったり、すぐに換えるのがもったいないと思ったりせずに、定期的に交換するようにしましょう。

定期的な歯ブラシの交換が必要な理由

歯ブラシは定期的に交換するのがおすすめであることをお話ししましたが、その理由をより具体的に見ていきましょう。

●毛先が広がってしまう

同じ歯ブラシを長い間使い続けることで、ブラシの毛先が広がってしまいます。

そうすると、狙ったところにしっかりとブラシを当てにくくなるので、きちんと磨いているつもりでも磨き残しが生じてしまうのです。

また、毛先が折れたり毛が抜けたりすることによっても、歯の汚れを落としにくくなります。

●毛先の弾力性がなくなる

新品の歯ブラシの毛先は弾力性があるので、歯を優しく磨くことができますが、この弾力性がだんだんと失われていきます。

そのため、歯や歯茎を刺激し、傷つけやすくなってしまうでしょう。

●菌が繁殖する

口内の菌をかき出してきれいにしてくれる歯ブラシですが、日々歯を磨くことで、その歯ブラシ自体に菌がつき繁殖してしまいます。

歯ブラシの交換をサボるのは、雑菌だらけの歯ブラシを使い続けるということです。

できるだけ清潔な歯ブラシで歯を磨くためにも、1~2か月に一度くらいの周期で歯ブラシを交換するのが必要と言えます。

歯ブラシの交換周期をできるだけ長くしたい!毛先の広がりを防ぐには?

交換周期はわかったものの、中には1か月も経たないうちに歯ブラシの毛先が広がってしまうという方もいるかもしれません。

強い力で歯磨きをすると毛先に圧力がかかり、広がりやすくなってしまいます。

毛先が広がったら、たとえ1か月経っていなくても歯ブラシを交換するほうが良いでしょう。

1~2か月は使いたいのであれば、リラックスして力を入れすぎずに歯を磨くことを心がけてください。

どうしても力が入ってしまう方は、鉛筆を持つような「ペングリップ」という持ち方で歯ブラシを持って磨いてみましょう。

ちなみに、過去にメディアで、広がった歯ブラシの毛先を整える方法が紹介されました。

熱湯に歯ブラシをつけて円を描くように回し、その後、水につけて冷やすというものです。

毛の素材であるナイロンが、温められてやわらかくなった後、冷えてまた硬くまっすぐな状態に戻るという原理を利用した方法のようです。

しかし、見た目は整えられたとしても、毛先の弾力性までは元に戻りません。

歯の汚れを落とす性能まで元通りになるわけではないことを理解しておきましょう。

歯ブラシの菌の繁殖を抑えるためにすべきこと

交換周期を守らないと、歯ブラシに菌が繁殖してしまうとお話ししました。

歯ブラシに菌が全く繁殖しないようにするのは難しいですが、できるだけ繁殖を抑える方法はあります。

以下のような点に気をつけてみましょう。

●歯ブラシをしっかり洗う

歯磨き後は流水でしっかりと歯ブラシを洗いましょう。

毛束の根元に食べかすなどが残らないように、毛の間まできれいに流します。

溜まった水でブラシを洗うよりも、流水を当てたほうが汚れが落ちやすくなりますよ。

●水分を取る

洗った歯ブラシが乾くまでの間に、菌は繁殖してしまいます。

いかに早く乾かすかが大事なので、歯ブラシの水気をしっかりと切っておきましょう。

ティッシュペーパーにブラシをぽんぽんと叩くように当てると、水分を取りやすいです。

●保管方法に気をつける

使った後は歯ブラシスタンドやコップに立てておく方が多いと思いますが、このとき歯ブラシのキャップは付けないほうが良いです。

付けると歯ブラシが乾きにくくなってしまうので、キャップはせずに風通しの良いところに置きましょう。

家族の歯ブラシと一緒に保管している場合などは、他の歯ブラシと触れないように離して置いてください。

「歯ブラシ除菌器」というものもある!

菌の繁殖を抑える方法をお伝えしましたが、外出先で歯磨きをする方などは、歯磨き後にすぐケースにしまうため、どうしても風通しの良い場所に歯ブラシを置けないこともあるでしょう。

そんな方は、「歯ブラシ除菌器」を使ってみてはいかがでしょうか。

紫外線(UV)の力で歯ブラシの除菌をする機器なので、歯ブラシを清潔に保ちたい方におすすめです。

歯ブラシ除菌器には備え付けタイプとポータブルタイプがあります。

備え付けタイプは洗面所に置いて、コンセントをつないで使用します。

たくさんの歯ブラシを一度に収容できるものが多く、家族みんなの歯ブラシを除菌したい場合に便利でしょう。

外出先で歯磨きをする方は、帰宅後に歯ブラシを除菌器に入れると良いですね。

一方、ポータブルタイプは主にUSB充電式や電池式です。

外出先でも歯磨き後にすぐ除菌したい方や、旅行などに持っていきたい方におすすめと言えます。

このような歯ブラシ除菌器を使えば菌の繁殖を抑えることができますが、歯ブラシの毛の劣化を止められるわけではないので、やはり交換周期は守るようにしてくださいね。

歯ブラシの交換周期を忘れないために

歯ブラシを交換しようと思っていても、ついつい忘れて使い続けてしまうこともありますよね。

1か月程度使っていると、いつから使い始めたか忘れてしまうこともありますし、お母さんは子どもの歯ブラシの交換日まで覚えておかなければいけないのでますます大変です。

そこで、交換周期を忘れないために、以下のような対策をおすすめします。

●歯ブラシに日付を書いておく

使い始めた日を油性マジックで歯ブラシに直接書いておく方法です。

書いたところが口に触れないように、持ち手側の端に書いておきましょう。

歯ブラシを使っているうちに文字が消えてきてしまうこともあるので、上から透明のテープを巻いてカバーしておくと良いでしょう。

●必ず決まった日に交換する

毎月1日に交換するなど、覚えやすい日を交換日として決めておく方法です。

家族全員の歯ブラシをその日に換えることにしておけば、交換日をバラバラに管理する必要がなくわかりやすいでしょう。

●カレンダーに書いておく

洗面所にカレンダーを置いているご家庭なら、歯ブラシを使い始めた日を書き込んでおくと一目でわかります。

家族の歯ブラシの交換日を把握できれば、歯ブラシのストックを切らすことも減りそうですね。

口内健康のために歯ブラシを定期的に交換しよう!

今回は、歯ブラシの交換周期についてお話ししました。

多くの歯科医が、1~2か月程度で歯ブラシを交換することをおすすめしています。

長い期間使い続けてしまうと、毛先が劣化したり、菌が繁殖したりして、せっかく歯磨きしても口内がきれいにならない可能性が高まります。

適切な周期で交換するとともに、歯ブラシの毛先を傷めないように歯磨きすることや、菌の繁殖を抑える保管方法を取ることを、普段から心がけましょう。

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