幼児期の歯磨き方法!自分で磨けようになる教えかたもご紹介

歯磨き 2020.01.31
うまれたばかりの赤ちゃんはまだ歯が生えてきていませんが、生後5~6ヵ月頃になると乳歯が生えてくるものです。 小さくて可愛らしい歯ですが、顎の発達や身体の発育にかかわってくるため、とても重要な歯なのです。 今回は、幼児期における歯磨きの進めかたをお話しします。 楽しく磨く方法や、自分で磨けるように教える方法についても併せてご覧ください。

幼児期の歯磨きが大切な理由

みなさんもご存知のとおり、乳歯は生え変わり永久歯が生えてきます。

「どうせ生え変わるのだから」と歯磨きをおろそかにしていると、虫歯が発生し、虫歯を放置していれば永久歯にまで悪影響が及びますので、注意していかなければなりません。

また、顎の発達や身体の発育、輪郭の形成や噛み合わせなどにも影響してくるため、乳歯が生えてくる幼児期の歯磨き習慣がポイントになってくるのです。

毎日歯磨きをしっかりと行い、乳歯を大切にしていれば、生涯健康に使っていける永久歯が生えてきます。

では、歯磨きで大切なことは一体何なのでしょうか。

歯磨きでは、虫歯の原因となる歯垢を落としていくことが大切です。

細菌のかたまりである歯垢は、口をすすぐだけでは取りきれないため、歯ブラシを使って丁寧に落としていきましょう。

それでは、幼児期における歯磨きの進めかたや、楽しく磨く方法を見ていきましょう。

乳歯が生えていない幼児期の歯磨き方法

歯ブラシを使った歯磨きは一般的に、乳歯が生えてきた時点ではじめていきますが、歯を磨くことに慣れていない赤ちゃんは、歯ブラシの存在に驚いてしまう可能性があります。

まずは、乳歯が生える前の歯磨き習慣についてお伝えしましょう。

乳歯が生えていない幼児期は、口の中をキレイにすることに慣れさせていきます。

ぬるま湯にガーゼを浸し、軽く絞ったものを大人の人差し指に巻きつけ、赤ちゃんの口の中を優しく拭いていきましょう。

ガーゼを使った歯磨き習慣は、赤ちゃんが母乳やミルクを飲んだあとに行ってみてください

こちらの方法は、口の中に母乳やミルク以外のものが入ってくる感覚に慣れる練習ができるため、歯ブラシを使った歯磨きへの移行がスムーズです。

ポイントとしては赤ちゃんの機嫌がいいときに、楽しく声掛けをしなから進めていきましょう。

「お口の中がすっきりしたね」「歯磨き上手だね」などと褒めて楽しい雰囲気を作ると、歯磨きをする時間が楽しくなっていくかもしれません。

幼児期は嫌がらない歯磨きを心がけよう!

乳歯が生えてきたら徐々に歯ブラシを使いはじめていきましょう。

しかし最初は、歯ブラシで歯磨きをすることにこだわる必要はありません。

歯ブラシでの歯磨きが難しそうであれば、ガーゼや綿棒を使って歯垢を取っていきましょう。

無理矢理歯ブラシで磨いたり、嫌がっているのに歯磨きをする方法は得策とはいえません。

幼児期に歯磨き自体が嫌いになってしまっては困りますよね。

「今日は機嫌もいいし大丈夫そう」と感じたら、幼児用の歯ブラシを使って、歯を磨いてみましょう。

このとき、汚れを落とすことに意気込みすぎず、優しく磨いてあげてくださいね。

1本の乳歯に対して5秒ほど、短い時間で歯に歯ブラシがあたる感覚に慣れさせていきます。

上の歯を磨くときは、上唇の裏にある小帯を傷付けないように注意しましょう。

少しの時間でも歯磨きができたら、たくさん褒めてあげてくださいね。

まずは1日1回、歯ブラシを使った歯磨きを目指してみましょう。

夜、寝ているときは細菌が繁殖しやすいですから、就寝前のタイミングで行うことをおすすめします。

歯磨きをイヤがる幼児期に試したい方法

最初は順調に思えた歯磨き習慣ですが、ある日突然歯磨きがイヤになる時期が来るかと思います。

歯磨きをイヤがる明確な時期ということについては明言できませんが、だいたい1歳から1歳半の子供を持つ親御さんが悩んでいるようです。

1歳ごろからは、食べられるものも多くなってくるためしっかりと歯磨きをしたいところですが、イヤがるあまり口を開けなかったり、仰向けになってくれないこともあります。

歯磨きを嫌がる時期は、子供の目線になって考えてみましょう。

イヤがる時期に試したい方法を参考にしてみてください。

●楽しくない

遊ぶことが大好きなこの時期は、歯磨きの時間が楽しくないものだと感じていることが考えられます。

お父さんやお母さんは歯を磨くことに真剣で、子供はじっと口を開けているため、退屈に感じているかもしれませんね。

楽しく感じられないことが原因であれば、遊びを加えて、歯磨きをしてみてはいかがでしょうか。

歌いながら歯磨きをしたり、「バイキンやっつけるぞ」と楽しい声掛けをしてみてくださいね。

●何をしているか分からない

子供は口を開けて仰向けになっているため、何が行われているのかイメージしにくいものです。

言葉で説明をしても伝わりにくい時期ですので、同じくらいの年齢のお友達が、お父さんやお母さんと一緒に歯磨きをしているところを見せてあげるといいでしょう。

歯磨きの様子を映した幼児向けのテレビを見たり、歯磨きの絵本などを読んだりしてイメージがわくと、歯磨きで何が行われているか分かりやすいですよ。

歯磨き全体の流れも把握できるため、次に何をすればいいのかも伝わりやすくなります。

幼児用の歯ブラシで1人磨き!

これまでは、「親御さんの手で子供の歯磨きを行う方法」でしたが、乳歯が生えそろう2歳前後では、1人でしっかりと磨く練習もしていきます。

この時期は、「自分でやりたい」という気持ちが芽生えてくるため、そのときがチャンスです。

また、言葉もある程度理解できるため、1人磨きを教えやすい年齢でもあります。

ただし、歯磨きや歯ブラシによる事故を防ぐためにも必ず保護者が付き添い、幼児用の歯ブラシを使って歯磨きをしていきましょう。

はじめは、歯磨きをするときの約束を伝えます。

●遊ばない・歩かない

歯ブラシを口に入れている状態で遊んだり、歩いたり走ったりすると危険だということを、きちんと伝えます。

●歯磨き以外で使わない

幼児期によくあるのが、歯ブラシで床やテーブルを擦ってしまうことです。

歯ブラシは口の中をキレイにするもので、掃除に使うものではないことを伝えましょう。

●歯ブラシを噛まない

ブラシを噛んでしまうと植毛部が傷みやすくなるため、歯ブラシは噛むのではなく磨くものだということを伝えましょう。

1人で磨けるように教える方法

まずは、歯ブラシの持ちかたを教えていきます。

①歯ブラシの持ちかた

子供に分かりやすく教える方法があります。

それは、「こんにちはの持ちかた」と「さようならの持ちかた」です。

こんにちはの持ちかたは、ブラシを自分の方に向けて持ちます。

さようならの持ちかたは、毛先を外に向けた持ちかたです。

②歯ブラシの動かしかた

まずは下の奥歯の噛み合わせを、こんにちはの持ちかたで左右磨いていくように伝えましょう。

そのあと、さようならの持ちかたで、上の奥歯の噛み合わせを左右磨きます。

歯ブラシをこんにちはの持ちかたに変えて、口を「イー」の形にしたら口を閉じ、上下の前歯を磨いていきます。

そのまま左側の奥歯の表面を磨き、さようならの持ちかたで右側の表面を磨くように伝えてみてください。

最初のうちはお父さんやお母さんと向き合って、一緒に歯磨きをする方法がおすすめです。

1人で磨けるようになっても、幼児期は大人の手で必ず仕上げ磨きを行いましょう。

歯磨きを楽しい時間に!

幼児期に生えてくる乳歯はとても大切なものです。

虫歯にならないように、毎日の歯磨き習慣を身に付けましょう。

ただし、歯磨き自体を嫌がってしまうと、この先も嫌がる可能性があります。

そのため、しっかりと歯垢を取り除くことも大切ですが、楽しい時間になる工夫をしてみましょう。

1人で磨きたいという気持ちがわいてきたら、ぜひチャレンジさせてあげてみてください。

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