歯磨きの際は補助用具も使おう!フロスや歯間ブラシの使い方
歯磨き 2020.01.03歯磨きとあわせて使いたい補助用具!このような方は特におすすめ
一般的な歯磨きといえば、歯ブラシでゴシゴシ磨くことですよね。
しかし、歯ブラシだけの歯磨きでは歯の汚れをすべて取り除くことは難しいそうです。
より多くの汚れを落とすには、歯ブラシとあわせて補助用具を使うことをおすすめします。
補助用具の代表例としては、フロス、歯間ブラシ、うがい液などが挙げられます。
また、下記のような方は、特に補助用具を使うと良いでしょう。
●歯と歯の間に隙間がある方
歯と歯の間は歯ブラシでは磨きにくいので、フロスなどを併用すると、隙間の汚れも落としやすくなります。
●抜けている歯がある方
抜けている歯がある場合、歯と歯の間に広い隙間ができてしまいます。
この隙間に歯ブラシがうまく入らないと、そこの汚れを落とすことができません。
このようなときには、歯ブラシよりも小さい歯間ブラシの使用がおすすめです。
歯磨きの補助用具の1つ!フロスとは?
歯磨きの補助用具を歯ブラシと併用することで、より多くの歯の汚れを落とすことができるでしょう。
そんな補助用具の中でも、この記事ではフロスと歯間ブラシについてお話をしていきます。
はじめは、フロスについてです。
デンタルフロスとも呼ばれており、お口のための「糸」のことです。
「ワックスタイプ」と「ノンワックスタイプ」があり、それぞれ下記のような特徴があります。
●ワックスタイプ
繊維がワックスでコーティングされているものです。
歯と歯の間に通しやすく、フロスが切れてしまったりバラバラになったりすることが少ないというメリットがあります。
はじめてフロスを使用する方や、かぶせ物が多い方などにワックスタイプはおすすめです。
●ノンワックスタイプ
繊維がワックスでコーティングされていないことで、繊維が広がり歯の表面にフィットしやすくなります。
これにより歯の汚れを落としやすくしてくれます。
汚れ落とし効果が高いというメリットが挙げられる一方で、引っかかったりほつれたりしやすいデメリットも挙げられます。
フロスの使い方!基本の持ち方から磨き方まで
ではフロスの使い方をご説明します。
通常の歯磨きでは落としにくい歯と歯の間を、フロスできれいに落とせるようにしましょう。
【基本の持ち方】
①フロスを約40cm程度の長さに切ります。
②フロスの片側を左手の中指に2、3回巻きつけます。
③両手の間が10~15cm程度になるよう、右手の中指に残りのフロスを巻きつけます。
④両手の親指と人差し指でつまみ、ピンと張りましょう。
このとき左右の指の間は1、2cm程はなしておきます。
【挿入のやり方】
①片方の手の指を歯の外側に、もう片方の指は歯の内側に入れましょう。
②歯と歯の間にななめにスライドさせて、前後をゆっくり動かします。
歯茎の下あたりまでゆっくりと、引き下げていきましょう。
このとき、糸をピンと張っていなかったり、無理に挿入してしまったりすると、歯茎を傷つける恐れがありますのでご注意ください。
【フロスの磨き方】
①歯にフロスを引っかけるようにして、上下に何度か動かし、歯の側面を磨きます。
同じことを隣の歯の側面でも行います。
②隣の歯に移るとき、フロスはゆっくり抜きます。
うまく抜けないときは、片方の指からフロスをはずし、ゆっくり前から引き抜くと良いでしょう。
③隣の歯を磨く前に、フロスの使用した部分はずらし、新しい部分で磨くようにしましょう。
ちなみにフロスは使い捨てですから、使用するごとに新しいフロスを使うようにしてください。
次は、歯間ブラシについてお話ししていきます。
歯間ブラシについても知ろう
フロスの次は、歯間ブラシについてお話しします。
歯間ブラシも、歯磨きの補助用具の1つで、歯ブラシよりも小さいブラシです。
ブラシの素材は2種類あります。
●針金タイプ
針金にブラシがついていて、汚れを落としやすいです。
しかし、力加減によっては歯肉を傷つけてしまう恐れがありますので、注意して使用してください。
●ゴムタイプ
針金タイプとは反対に、柔らかい素材のため歯肉を傷つけにくく扱いやすいため、初めて歯間ブラシを使用する方はゴムタイプのほうがおすすめです。
ただし、プラークの除去率は針金タイプよりも低いといわれていますから、使い慣れてきたら針金タイプに替えてみるのも良いかもしれません。
ブラシの素材は以上の2種類がありますが、歯間ブラシ本体の形状も「I字型」と「L字型」の2種類があります。
一般的に、前歯にI字型、奥歯にL字型の歯間ブラシを使うことが多いです。
歯間ブラシはフロスと違い、使い捨てではありません。
歯ブラシ同様、使用した後は流水下で洗います。
汚れが落ちにくい場合は、指でこすり洗いします。
その後よく乾燥させて保管しましょう。
目安としては、だいたい1~2週間程度使用することが可能です。
歯間ブラシを使う際はサイズが重要!
歯間ブラシを使用する際には、自分に合ったサイズであるかをチェックしておきましょう。
サイズが合っていないと、汚れを取り除くことができないほか、歯茎を痛めてしまうこともあります。
そのため隙間に合ったサイズを選ぶのが大切ですが、どのサイズが自分に合っているのか分からない方もいるでしょう。
選ぶ目安のポイントとしては、歯と歯の隙間に入れたときに抵抗感なく動かせることです。
それでもよく分からなかったり、初めて使用したりする方は、小さいサイズの歯間ブラシから使用してみると良いでしょう。
小さいサイズでも合わなかったり、抵抗感を感じたりする場合は、フロスを使うようにしてください。
サイズの合う歯間ブラシを選んだら、いよいよ使いはじめます。
①歯茎を傷つけないよう、歯と歯の間に歯間ブラシをゆっくり入れていきます。
②歯間ブラシを数回往復させて、歯と歯の間の歯垢などの汚れを取り除きましょう。
使うこと自体はそれほど難しくはないのですが、使い方を誤ると歯茎を傷つけてしまう可能性がありますから、注意して使用するようにしてください。
フロスと歯間ブラシについてお話をしてきましたが、これらはいつ行うと良いのでしょうか。
歯磨きの前、それとも後でしょうか。
次の項でお伝えします。
フロスや歯間ブラシはいつ行う?歯磨きの前?それとも後?
フロスや歯間ブラシについてお伝えしたところで、気になってくるのが「いつ行えば良いのか」ということでしょう。
通常の歯磨きより前に行うべきなのか、それとも後に行うべきなのか悩んでしまいますよね。
これらを使用する場合、おすすめは「歯磨きの後」です。
歯ブラシだけの歯磨きでは、歯垢は約65%程度しか除去されないという意見もあります。
丁寧に歯磨きをしたつもりでも、歯と歯の間などに歯垢が残ってしまっては、虫歯リスクが高まる恐れも考えられます。
そのため、残った歯垢を少しでも取り除けるよう、通常の歯磨きが終わった後で、歯間ブラシなどを使用すると良いでしょう。
使用する際は、お伝えしたやり方で磨くようにしてくださいね。
歯ブラシと補助用具できれいな歯を目指そう!
通常の歯ブラシだけの歯磨きでは、すべての歯垢を取り除くことは難しいとも聞きます。
そこでフロスや歯間ブラシなどの補助用具を使うことをおすすめします。
歯と歯の間に残りやすい歯垢をより取り除くことにつながるので、お伝えしたやり方などを参考に、セルフケアで歯をきれいに保てるようにしましょう。