まだ歯磨きだけ?デンタルフロスの使い方と効果とは

歯磨き 2019.11.26

お店の歯磨きコーナーに行けば、歯ブラシの近くにデンタルフロスも陳列されているので、見たことがないという方は少ないでしょう。

しかし、「デンタルフロスの効果とは?」「どうやって使うの?」と疑問に思う方もいらっしゃると思います。

歯の健康に関心をお持ちなら、デンタルフロスをぜひ使ってみてください。

歯磨きだけでキレイになってる?デンタルフロスとは

デンタルフロスとは、細い合成繊維や絹糸で歯間の汚れを落とせる歯磨きアイテムで、単にフロスとも呼ばれます。

小さなドリルのような形をしている歯間ブラシもありますが、フロスの場合は、糸状の清掃グッズのことを指します。

デンタルフロスを使って歯の隙間のカスや歯垢を取り除くことで、虫歯などを予防することができます。

糸で口の中を掃除する習慣は、はるか昔からあったようです。

近年普及しているデンタルフロスは、1815年にアメリカで歯科医によって開発されたと言われています。

その後にも改良が進み、丈夫なナイロン製のデンタルフロスが登場したことで、広く使われるようになったようです。

つまようじや歯間ブラシよりも細い隙間に入り込み、汚れをかき出してくれるので、ぜひ使ってみてください。

デンタルフロスには種類がある!糸巻きタイプとは

デンタルフロスとは歯の清掃をするための「糸」だということがお分かりいただけたでしょうか。

形や素材なども、様々なものがあります。

その種類ごとに特徴や使い方をご紹介します。

●糸巻きタイプ

デンタルフロスの糸をグルグルと束ねたものです。

自由な長さに糸を切って使用できるので、使いやすい長さに調節できます。

使うときには、糸を35cm~40cmくらい出して切り、その両端を中指(右手・左手)に巻き付けます。

数回巻き付けて、指から指までの長さが15cm程度になったら使用するといいでしょう。

使い方は下記の通りです。

1.両手を軽く握るようにして中指に巻いた糸を固定し、人差し指と親指で糸をつまんでピンと張る

2.歯の隙間に入れる

・入れにくい場合、無理に力を入れて押し込まない
・糸を前後にスライドさせて、歯間の下まで入るか試してみる

3.隙間に入ったら両側の歯それぞれに寄せて、前後に動かしながら汚れをかき出す

・左右の歯に当たるようにフロスを動かすのがポイント

4.一つの隙間掃除が終わったら、指に巻かれていたデンタルフロスを引き出して、キレイな部分を使って別の隙間を清掃する

・糸をずらしながら行うことで、一つの箇所で付いた雑菌が広がるのを防ぐ

5.隙間掃除が終わったら、歯磨き後と同様にブクブクうがいをする

ホルダータイプのデンタルフロスとは

柄の付いたタイプとは、どのようなものでしょうか。

●ホルダータイプ

糸が柄に付いているデンタルフロスで、食べカスや歯垢を取るためにピックが付いたものや、糸巻き機能付きのものがあります。

フロス&ピック、糸付きようじ、とも呼ばれます。

カットして指に巻き付ける手間がかからず、簡単に使えるので便利です。

ただし、糸巻きタイプよりも糸が太めになっていて、歯間の隙間が少ない場合は使いにくく感じることがあるでしょう。

また、歯の隙間に引っかかると取れにくいこともあります。

糸巻きタイプなら、上まで上がらなくても前後に動かして引き出すことができますが、ホルダータイプは持ち上げるか、糸をカットするしか出す方法はないでしょう。

使い方の注意点としては、

・乱暴に動かさない
・歯茎ではなく歯の表面に当てる

ということです。

はじめのうちは出血することもありますが、歯磨きもしっかりと行いつつ、数日間使い続ければ血が出なくなることが多いです。

1週間~2週間様子を見ても、デンタルフロスを使うたびに出血するようなら、歯ぐきが弱っている可能性が高いので歯医者さんに行きましょう。

歯磨き効果を高める!様々なデンタルフロス

デンタルフロスは、ただの糸だけでつくられたものだけではなく、ワックス付きになっているものや、フッ素加工されているものもあります。

ワックスは、滑りをよくして歯の隙間に入れやすいように付けられています。

フッ素加工は、虫歯予防のために行われています。

その他にも、「エクスバンド(スポンジ)タイプ」といって、唾液に触れたり摩擦がかかったりすると、糸が膨張するタイプもあります。

繊維が膨らむことで、歯の隙間の広い範囲に密着します。

歯磨きの効果をさらに高めたい方は、こうした機能的な歯間ブラシをおすすめします。

さらに、歯の矯正にワイヤーを使っている場合、歯の隙間の上から下までフロスを通すことが難しいので、「フロス・スレッダー」を補助グッズとして使うことがあります。

フロス・スレッダーとは、矯正中でもスレッダーの輪っかの中にフロスを入れてから、歯間に挿入できるアイテムです。

デンタルフロスの様々な効果!歯磨きだけでは防げない口臭対策にも

デンタルフロスを使うことで、歯の隙間のザラつきや引っかかりに気が付くことができます。

デンタルフロスがいつも決まった場所で引っかかり、糸が切れてしまうようなら、そこで初期虫歯が進行している可能性があるでしょう。

早めに歯医者さんに行けば、大切な歯を守ることができます。

また、虫歯予防や歯垢の除去以外にも嬉しい効果が期待できます。

その効果とは、口臭の予防です。

歯の隙間に食べカスや雑菌がある状態を放置すると、口臭の原因になってしまいます。

歯磨きだけでは落としきれない汚れが溜まって、時間が経って発酵すると強い臭いが発生します。

デンタルフロスで口臭も予防しましょう。

使ったデンタルフロスの臭いをかいで悪臭に気がついたら、口の中で何らかのトラブルが起きていることもあるので、歯医者さんで相談することをおすすめします。

さらに、デンタルフロス使用のメリットとして、詰めものや被せもののトラブルを早期発見できるということも挙げられます。

こうした補綴物は、時間が経つうちに不具合が起こり、浮いたりグラつきを感じたりすることもありますが、それを放置すると虫歯などの原因になってしまいます。

デンタルフロスを使う際には、よく口の中を観察できますので、歯や歯ぐきの違和感に気が付きやすいでしょう

デンタルフロスの仲間?歯間ブラシとは

はじめに、歯間ブラシについて少し触れましたが、デンタルフロスと何がちがうのかご存知でしょうか。

「どっちを買えばいいの?」と悩む方もいると思いますが、若い方が、健康な状態の口の中に使うのであればデンタルフロスがおすすめです。

歯間ブラシとは、金属製のワイヤーにナイロンの毛がついた歯間清掃グッズで、L字型とI型を選ぶことができます。

歯の隙間が広がり、歯間磨きの必要性が高まってきた方におすすめです。

たとえば、高齢になって歯ぐきが下がってきた方は、歯間ブラシを有効に活用できるでしょう。

歯間ブラシは、デンタルフロスとは違い使い捨てではありません。

使った後はその都度洗い、乾燥させてから次に使用します。

ただし、毛が曲がったり乱れたり中心のワイヤーが折れたりしたら交換する必要があります。

ちなみに、デンタルフロスも歯間ブラシも、歯磨き後に使うのが一般的です。

デンタルフロスを使ってみよう!

いつも通りにしっかりと歯磨きをしても、デンタルフロスを使うと、食べカスや歯垢が取れることがあります。

ほんの少しの汚れでも、長い時間溜まっていると口臭が発生し、虫歯になる可能性もあるでしょう。

やさしく、ゆっくりと動かすということを意識して、デンタルフロスを使ってみてください。

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