子供の歯磨きがうまくできない!仕上げ磨きのコツと注意点
歯磨き 2019.11.13歯磨きを嫌がる子供にお手上げ!まずは嫌がる原因を探ろう
仕上げ磨きをしようとすると、子供が途端にぐずりだして歯磨きを嫌がる光景は日常よくあることです。
歯はずっと使っていく一生の財産ですから、嫌がるからといって歯磨きをしないわけにはいきませんし、虫歯ができて歯医者へともなればさらに大変です。
しかし、親が必死になればなるほど、子供は頑なに歯磨きを拒絶するため、途方に暮れる方も多いはずです。
そもそも、なぜ子供が歯磨きを嫌がっているのか、歯磨きの何を嫌がっているのか、まずはそこから探る必要があります。
では、子供が歯磨きを嫌がる代表的な理由について、以下で詳しく見ていきましょう。
・歯ブラシの感覚に慣れない
子供にとって、口内を触られることに慣れていないため、ブラシの感触や異物感を不快に感じることがあります。
特に、歯の生え始めから口内ケアで慣らしていない場合、より顕著に嫌がる傾向があります。
・歯磨き時間が長い
仕上げ磨きが長いと、子供の口内には唾が溜まり、苦しい思いをしていることがあります。
・歯磨きは痛くて怖い
子供を無理やり押さえつけたり、頑固に歯磨きをしたりすることで、子供は歯磨きに対してマイナスなイメージを持ってしまいます。
また、歯磨きの度に怒っていると、「歯磨き時間は怒られるものだ」と認識してしまいます。
上記の理由を見てみると、思い当たる節がいくつかあるのではないでしょうか。
まずは、子供の嫌がる原因を取り除いてあげることが歯磨きのコツです。
歯磨きは子供と一緒に楽しく!嫌がる原因を取り除こう
では、子供が歯磨きを嫌がる理由を踏まえ、まずは嫌がる子供との向き合い方についてお話ししていきましょう。
前提として覚えておきたいことは、歯磨きは親子一緒に楽しくするということです。
確かに、きれいに磨くことが何よりも歯磨きの目的ですが、歯磨きの度に怒っていたり、無理やり押さえつけたりしていては、親はもちろん、子供も楽しいと思えるはずがないですよね。
子供を思っての歯磨きが、かえってますます歯磨き嫌いにさせる原因になっては苦労も報われません。
まずは、肩の力を抜き、子供とのスキンシップを第一に考えましょう。
その中でも大事なのは、やわらかな笑顔でいることです。
歯磨きばかりに必死になってしまうと、つい無意識のうちに険しい表情になりがちです。
子供は親の表情をよく見ていますので、歯磨きの時間はやわらかな表情で、そして笑顔を絶やさないように心がけましょう。
また、些細なことでもできたら褒めることも、歯磨きを好きなってもらうためのコツです。
じっと口をあけていられた、ぶくぶくうがいができたなど、小さなことでも子供は褒められることで喜びます。
歯磨きに対する子供のモチベーションにうまくつなげ、まずは習慣づけをしていきましょう。
歯磨きに子供を誘導させるコツ!歯ブラシ・歯磨き粉は一緒に選ぶ
前項では、歯磨きを嫌がる子供の対処法についてお話ししてきましたが、子供をうまく誘導させるコツは他にもあります。
それは、使う歯磨きグッズを実際に子供に選ばせることです。
自分が使う歯ブラシを目で見て選ぶことで、自発的に歯磨きをする動機づけにつながります。
例えば、親が選んだ無地の歯ブラシよりも、子供が好きなお気に入りのキャラクター歯ブラシなら、「歯ブラシを使いたい!」という意欲につなげられるでしょう。
また、歯ブラシだけでなく歯磨き粉も子供と一緒に選ぶことがおすすめです。
子供に人気のイチゴから、メロンやぶどう、バナナなど様々なフレイバーがあるので、子供が好む味を選ぶのもよし、子供が飽きないようにローテーションで使うのもよいでしょう。
子供と一緒に楽しく選びましょう。
歯磨きの基本姿勢!仕上げ磨きをやりやすくするコツ
子供が大人しく歯磨きをさせてくれるようになったら、いよいよ本格的に仕上げ磨きをしていきます。
まず、歯磨きをする際の基本姿勢から見ていきましょう。
仕上げ磨きの姿勢は、子供を仰向けに寝かせ、頭を膝の上に乗せる「寝かせ磨き」が基本です。
子供の口内を奥までしっかりチェックができ、磨きやすさから見てもこの姿勢が理想的でしょう。
じっとしていられない子には、手鏡を持たせてあげることがコツです。
使っているお気に入りのキャラクター歯ブラシが見えますし、より歯磨きに興味を持ってくれます。
また、子供が6歳を過ぎたら、歯磨き粉を飲み込みにくい「立たせ磨き」の姿勢に移行します。
親が子供の脇あるいは後ろあたりに立ち、お腹や脇で子供の頭を固定しながら磨いていきます。
この二つの歯磨き姿勢は、子供の身長や歯磨き粉の有無に合わせて使い分けるとよいでしょう。
子供にうまく歯磨きをするコツは?磨き方と優先する箇所
では次に、仕上げ磨きのコツについて詳しくお話ししていきましょう。
まず、歯ブラシは「ペングリップ法」という鉛筆の持ち方で軽く握り、小刻みに動かして優しく磨いていきます。
優先的に念を入れて磨きたいのは、歯垢が溜まりやすい「上の前歯」と「奥歯の噛み合わせ」です。
【上の前歯】
本来、唾液には自浄・抗菌作用によって汚れを洗い流す働きがありますが、上の前歯は唾液が届きにくく、虫歯になりやすい箇所です。
その分しっかり磨きたいところですが、磨く際には歯茎と上唇をつなぐ「上唇小帯(じょうしんしょうたい)」という筋に気をつける必要があります。
子供の場合、上唇小帯には厚みがあるため、歯ブラシが当たってしまうと痛みが生じます。
そのため、人差し指で上唇小帯をガードしながら磨くことがおすすめです。
【奥歯の噛み合わせ】
奥歯の溝は歯垢が溜まりやすい分、磨き残しが多い部分です。
見えづらい場所なので、人差し指で頬を斜め上に引っ張りながら磨くのがコツです。
また、噛み合わせ以外の外側や内側も、しっかりと汚れを落としていきましょう。
以上が子供に仕上げ歯磨きをする際のコツです。
途中休憩を入れながら磨いてあげると、子供も疲れることはありませんよ。
子供が歯磨きを楽しむためのツール・グッズ
これまでに、子供に歯磨きをする際のコツについて詳しくお話ししてきました。
とは言え、やはり好奇心旺盛で飽きっぽい子供の歯磨きをするには、なかなか簡単にはいきません。
そこで最後に、歯磨きをより楽しめるため工夫についてご紹介していきます。
●歯磨き動画を見せる
近年では、スマートフォンなどで手軽に子供向けの歯磨き動画を見ることができます。
かわいいキャラクターや楽しい音楽で、子供の気分をあげてみましょう。
歯磨きをする前に見せると、スムーズに誘導できます。
また、子供が動画に見入っている隙に磨いてしまうのもおすすめです。
●好きなキャラクターのぬいぐるみで誘導
お気に入りのぬいぐるみが歯磨きに誘うことで、駄々をこねていた子が素直に聞いてくれるケースもあります。
歯を磨く際も、ぬいぐるみと一緒に磨くと子供も喜ぶでしょう。
●普段から歯磨きの絵本を見せる
歯磨きや虫歯を題材にした絵本を見せることで、視覚から歯磨きの重要性を伝えられます。
以上の誘導法はどれも簡単なので、ぜひ実践してみてくださいね。
歯磨きをしたい気持ちにさせよう
毎回叱ったり怒鳴ったりする歯磨き時間が、子供にとって楽しいはずがありませんよね。
歯磨きは無理やりさせるものではなく、親が子供をその気にさせることが大事です。
まずは、子供が楽しめる環境をつくり、歯磨きを習慣づけていきましょう。