歯磨き後うがいはしないほうが良い?歯磨き粉とうがいの関係

オーラルケア 2019.09.26

歯ブラシに歯磨き粉をつけて歯磨きをした後、うがいをしっかりする方は多いと思いますが、このうがいの仕方は間違いです。

うがいをしっかりしてしまうことは、歯磨き粉に含まれたフッ素などの有効成分を吐き出してしまうからです。

それでは、歯磨き粉をつけたら、うがいはしないほうが良いのでしょうか?

こちらの記事では、歯磨き粉をつけた場合のうがいの仕方や、歯磨きのポイントついてもお伝えします。

歯磨き粉をつけたら!うがいはする?しない?

歯磨き粉をつけた後、しっかりうがいをしている方がほとんどではないでしょうか。

しかし、歯磨き粉をつけた後のうがいは注意しなければなりません。

歯磨き粉をつけた後うがいをしてしまうと、歯磨き粉に入っている成分まで一緒に吐き出してしまうことになるのです。

「歯磨き粉をつけたらうがいはしない」とまでは言いませんが、したとしてもごく少量の水で済ますようにしましょう。

ちなみに、うがいに使う水の量は「大さじ1杯程度」で良いようです。

ただ、いつも何回もうがいをしている方や大量の水でのうがいに慣れているような方からすれば、大さじ1杯の水ではうがいをしていないのと同じに思えるでしょう。

しかし、歯磨き粉に含まれるフッ素を洗い流さないためには、ごく少量の水でのうがいが大事なので、この点は覚えておきましょう。

それでは、もし歯磨き粉を使わず歯磨きを歯ブラシだけで済ませている場合などはどうでしょうか。

この場合は、洗い流して困るような成分はありませんので、うがいはしっかりしても構いません。

フッ素を歯につけたい場合は、フッ素配合ジェルをつけるか、フッ素配合の洗口剤でうがいをしましょう。

歯磨き後にうがいをしないことの難しさ!帰宅後のうがいとの混同

歯磨き粉をつけて歯磨きをした後、しっかりとうがいをしてしまう方は多いと思いますが、このようなうがいは歯磨き粉に入ったフッ素などの有効成分を流してしまうためおすすめしません。

ただ、歯磨き粉の成分が流れてしまうと分かっても、しっかりとうがいをしたい方は多いでしょう。

それは、歯磨き粉を使った後のうがいを、帰宅後にするうがいと同じにしたいという思いがあるからです。

小さい頃からブクブクうがいとガラガラうがいを組み合わせてするよう習ってきたような方は、うがいとは水を口にいっぱい含ませてするものと思っています。

また、インフルエンザなど風邪の予防のためにも、しっかりとしたうがいは推奨されています。

そのため、うがいとなると反射的にしっかりとうがいをしてしまうのです。

しかも、歯磨き粉には味がついていることが多く、それを洗い流そうと何度もうがいをしてしまう方もいるようです。

歯磨き粉をつけた場合、大量の水でうがいをしないことは大事ですが、それに慣れるまでには時間がかかるかもしれません。

スウェーデンで実践されているうがいをしない歯磨き!その方法

スウェーデンでは、うがいをしない歯磨き方法が浸透しているようです。

その方法は、虫歯予防に高い効果があるとされています。

こちらでは、その方法をご紹介します。

【スウェーデンでのうがいをしない歯磨き方法】

①フッ素入り歯磨き粉を2cm程度歯ブラシに乗せて歯を磨く

②歯全体に歯磨き粉をつけ、約2分歯磨きをする

③口の中の唾液などを吐き出し、うがいはしない

④歯磨き後の飲食は避ける(最低でも30分、できれば2時間程度)

この歯磨き方法は「イエテボリ テクニック」と言われており、実際にスウェーデンでの虫歯の数は減っているそうです。

歯磨き粉を2cmというのは少し多いような気がしますが、こちらの方法では歯にフッ素をしっかりとつけることを重点に置いているようです。

歯磨きの時間が約2分ということは、少し短く感じるかもしれません。

しかし、2分という時間で集中して磨くことが求められていますので、ただ長く磨けていれば良いわけではないのでしょう。

フッ素は安全?海外では水道水にフッ素が含まれている地域がある

フッ素が歯に良いということは日本だけでなく、海外でも浸透しています。

そして、アメリカやオーストラリア・アイルランドの中では、水道水にフッ素が含まれている地域もあります。

歯磨き粉としてフッ素を使うだけではなく、水道水を摂取することよってフッ素を効果的に取り入れようという考えのようです。

しかし、水道水にフッ素が含まれている地域がある一方で、スウェーデン・ドイツ・オランダなどではフッ素を含んだ水道水は禁止したり止めたりしています。

フッ素を水道水を通じて摂取することが適当かどうかの疑問が湧いてのことなのでしょう。

現在、日本では水道水にフッ素は含まれていません。

歯への健康効果は期待されるかもしれませんが、身体への影響がハッキリしない状態では水道水にフッ素を含ませるということは難しいのでしょう。

それよりも、毎日の歯磨きで歯磨き粉を使い、うがいをあまりしないでフッ素を口の中に残すという方法が近年ではすすめられています。

うがいをしないだけでは虫歯は防げない!定期的な歯科検診を

歯磨き粉を使った後うがいをしないことをおすすめしてきましたが、それだけでは虫歯を防ぐことはできません。

自分の歯磨きにプラスして、定期的に歯科検診を受ける必要があるでしょう。

老人になっても自分の歯を守っている方が多いと言われているスウェーデンでは、歯科医院への受診率が高いことで知られています。

定期的に歯科医院に通うことは、歯を健康に保つことに役立つのです。

もし、溜まった歯垢があれば取り除いてもらえますし、歯磨きのチェックをしてもらうことができます。

昔なら虫歯ができてから歯医者に行くことが当たり前でしたが、近年では虫歯予防のために定期的にチェックしてもらうことがすすめられているのです。

昨今、予防歯科に力を入れている歯科医院が多いですので、特に症状がない場合でも受診することは可能です。

できれば、半年から1年に1回くらいの頻度で診てもらうと良いでしょう。

歯を健康に保つ!歯磨きのポイント

歯を健康に保つのであれば、歯磨き粉を使った後うがいをしないこと以外にもいくつかポイントがあります。

そちらをご紹介していきます。

◯ブラッシングは1本の歯に対し20回程度

歯磨きの際ブラッシングの回数に悩むことがありますが、1本の歯に対し20回程度と覚えておきましょう。

◯歯ブラシは小刻みに動かす

歯ブラシを小刻みに動かすことによって、磨き残しを減らすことができます。

大きな動きでは、歯と歯の間などが磨けていない可能性があるのです。

◯歯を強く磨かない

歯を強く磨くと歯や歯茎を傷める可能性があります。

ブラッシングは、軽く圧力をかける程度にしましょう。

◯歯の表面を磨くときは歯ブラシを直角にする

歯の表面を磨くとき、歯ブラシは歯に対して直角にしてください。

直角にすれば、歯ブラシの毛先がしっかりと歯の表面を磨くことができます。

◯歯と歯茎の間は歯ブラシを45度に傾ける

歯と歯茎の間は、歯ブラシを45度に傾けることによって磨き残しを減らしてください。

歯ブラシの毛先が歯の汚れをかきだしてくれるでしょう。

歯磨き粉を使った後うがいをしないのはフッ素を歯に残すため

歯磨き粉を使った後にうがいをしないという方法がありますが、これは歯にフッ素を残すためです。

今までうがいをしっかりと行っていた方は唾液を吐き出す程度にし、うがいは行わないようにしてみてはいかがでしょうか。

もしうがいをしたい場合は、大さじ1杯程度にとどめたほうが良いです。

歯の健康を考えるのであれば、定期的な歯科検診がおすすめです。

また、歯磨きのポイントもお伝えしましたので、実践してみてください。

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