唾液の作用はすごい!作用の覚え方のポイントはこれ!
歯科矯正 2019.05.31お口の健康に役立つ唾液の作用
唾液には、健康に役立つ様々な作用があり、お口と体全体の健康を維持しています。
健康に役立つ唾液の作用は、以下のとおりです。
・虫歯になりにくくする
・口臭を防ぐ
・風邪をひきにくくする
・誤嚥を防ぐ
・食べ物を美味しくする
唾液は、私たちの健康維持のために無くてはならない、大切な分泌物なのです。
唾液が虫歯になりかけている歯のミネラルを取り戻し、初期虫歯の進行を抑制します。
また唾液が少ないと、お口の中が乾燥して、風邪をひきやすくなったり口臭の発生原因となったりもします。
唾液の力で、食べ物を分解する事で甘くし美味しさも増すのです。
よく噛んで食べる事は、健康にとても大切な事なのです。
よく噛む事により、唾液腺を刺激して唾液の分泌が活発化し、唾液の作用も増していきます。
何気なく普段生活していますが、唾液には様々な作用があり、覚え方は難しくありません。
ぜひ、唾液の作用を覚えて、分泌を促進する工夫をしていきましょう。
虫歯予防には唾液の作用が大切!覚え方って簡単?
甘い物を食べると、お口の中が酸性になり、歯が溶け出しやすくなってしまいます。
唾液は酸性になったお口の中を中和してくれる働きがあり、虫歯から歯を守ってくれるのです。
食事の度に歯から歯のミネラルが溶け出しますが、唾液は溶けだしたミネラルを、歯に取り戻してくれる作用があります。
常にダラダラと甘い物を食べていると、唾液の作用も追いつかず、虫歯になってしまいます。
虫歯にならないためには、唾液を多く分泌して、唾液の作用を活用する事が大切です。
あめやキャラメルを常に舐めていたり、甘い飲み物を連続して飲んでいると、唾液の作用を発揮出来ず虫歯になりやすくなってしまいます。
虫歯予防に関わる唾液の作用は、以下のとおりです。
・酸を中和する
・歯から溶け出したミネラルを戻す
・殺菌作用がある
・食べかすを洗い流す
覚え方は簡単なので、ぜひ覚えて虫歯から歯を守りましょう。
唾液の作用!覚え方のポイント
唾液は虫歯予防と歯周病、さらに体全体の健康に役立ちます。
覚え方は簡単なので、ポイントをご説明します。
①飲食しやすくする
②消化を助ける
③食べ物を美味しくする
④粘膜を保護する
⑤食べカスを洗い流す
⑥お口の乾燥を防ぐ
⑦酸性を中和する
⑧溶け出した歯のミネラルを取り戻す
⑨殺菌作用がある
⑩粘膜を修復する
更に詳しくご説明すると、①は唾液で食べ物を滑らかに、飲み込みやすくします。
唾液が減り、唾液の作用が発揮されないと、誤嚥しやすくなるのです。
お年寄りが肺炎になる原因の1つに、誤嚥性肺炎があります。
②は唾液の中に、アミラーゼというでんぷん分解酵素が含まれています。
この消化酵素の作用で、消化を助けてくれるのです。
分解されたでんぷん質は、糖に変わるためご飯を甘く感じ美味さも増します。
唾液のトロっとした粘つきは、ムチンという成分のせいで、このムチンがお口の粘膜を保護して健康を守ります。
潤滑剤の作用もあるため、発音をスムーズにしてくれる作用もあるのです。
唾液は沢山分泌されると、食べかすなどの汚れを洗い流して、乾燥からも守ってくれます。
殺菌作用もあり、雑菌の増殖を防ぎ清潔にする作用もあります。
お口の健康を守るために大切な作用と役割を果たしてくれているのです。
唾液の作用はとても大切なので、覚え方のポイントを知っておきましょう。
唾液を沢山分泌して作用を高める!
唾液は、加齢とともに分泌地が減ってしまいます。
なかなか増やそうと思っても、難しいのです。
そこで、少しの工夫で唾液の分泌を促進して、作用を高める方法を教えます。
・よく噛んで食べる
・唾液腺をマッサージする
・ガムを食べる
・噛み応えのあるものを食べる
よく噛む事で唾液が沢山分泌し、食べ物を美味しくさせたり消化を助けます。
脳の活性化にも繋がりますし、ダイエットとリラックス効果も見込めるのです。
早食いの方やあまり噛まない方は、太りやすく虫歯になりやすいとされています。
現代人は柔らかい食べ物を好む傾向にあり、噛む回数も昔に比べて大分減ってきています。
食べ物を食べやすい大きさに切るのも良いですが、沢山噛む事を考えて噛み応えのある大きさに切るのもお勧めです。
噛む回数が少ない事で、若者を中心に顎が小さくなり、歯並びが悪い人が増えています。
おじいちゃんおばあちゃん世代は、八重歯や歯並びがガタガタしている人が少ないのが事実です。
咀嚼の回数を比較し、昔の人のほうが多かった事を表す結果となります。
噛む回数が減った現代人は唾液の分泌が少なく、風邪をひきやすかったり、顔周りの筋肉が衰えているのです。
よく噛む事で体全体の健康に繋がるので、しっかり噛む事を意識して、食事を摂る必要があるのです。
また、お口の中には耳下腺(じかせん)・顎下腺(がっかせん)・舌下線(ぜっかせん)といった、唾液が出る場所があります。
こちらをマッサージして刺激する事で唾液が出やすくなり、唾液の作用を高めます。
その場所の覚え方は、次のとおりです。
・耳の下やや前方
・顎のえらの内側
・顎の先の少し内側
この三カ所を、優しく力を入れすぎないように圧迫します。
圧迫したまま、優しくクルクルと円を描くように、さするのも良いでしょう。
唾液腺のマッサージは、いつでも何度でもやって構いません。
ガムを噛む事も、唾液の分泌を促進するので効果的です。
ただ、甘味料には注意が必要です。
キシリトール100%のガムを選ぶようにしましょう。
甘いお砂糖が入っているガムだと虫歯になりやすいので、キシリトール製品を選び、唾液も分泌させ虫歯予防もしましょう。
ポイントは、ガムの味が無くなっても噛み続ける事です。
噛む事で、唾液が沢山出て唾液の作用を十分に発揮できるのです。
高齢者にも知って欲しい唾液の作用の覚え方
加齢と共に唾液の分泌は減っていきます。
唾液が減る事で、高齢者の方には色々な問題が起こります。
高齢者における、唾液の減少による健康への影響は、次のとおりです。
・誤嚥を引き起こす
・口臭がする
・入れ歯がフィットしない
・発音がスムーズにいかない
・風邪をひきやすくなる
・食べ物が飲み込みづらい
覚え方は難しくないので、高齢者の方にも知って欲しいのです。
唾液が少なくなると、唾液の作用が発揮されません。
その結果、食べたものが分解されづらく飲み込みにくいため、誤嚥の原因に繋がります。
誤嚥が引き金となって肺炎を起こす事もあり、健康に被害が及ぶ可能性も否定できません。
また、唾液には潤滑剤の作用があるため、唾液が少ないとスムーズに発音出来ない事があり、会話が楽しくなくなるのです。
唾液の作用の1つに殺菌作用があるので、唾液の分泌が少ないと風邪をひきやすくなり体調も崩れてしまう恐れがあります。
高齢者は入れ歯を使用している方が多いですが、入れ歯は唾液によって粘膜にくっつく作用があります。
唾液の分泌が少ないと、入れ歯の装着感が悪く、使いにくさを感じる事もあるのです。
高齢者の方の健康維持には、いかに唾液の作用が大切かが分かります。
唾液の作用は体全体の健康
この記事でお伝えしたいのは、お口の健康は体全体の健康に繋がるという事です。
実際にお口の中が健康だと、病気になりにくく医療費を少なく済ませる事にも繋がるのです。
唾液は健康のバロメーターとも言われており、唾液の作用は非常に大切です。
唾液の作用の覚え方は簡単なので、健康のためにしっかりと覚えて欲しいと思います。
覚え方は、次のとおりです。
・唾液の分泌促進で、ダイエットとリラックス効果
・口臭を予防し会話がはずむ
・虫歯から守り、歯の健康を維持する
・風邪や病気から体を守る
・食べ物を美味しくして、胃に負担をかけない
このように唾液の作用は、体全体の健康を守ってくれます。
沢山噛んで、唾液の分泌を減らさないように、日頃から工夫する事が大切なのです。
唾液の分泌が多ければ多いほど、体の健康維持に繋がるといえます。
よく噛んで唾液を分泌!
唾液は加齢と共に減っていきます。
しかし、よく噛む事で唾液を多く分泌させることが出来るので、日頃から食事の際は咀嚼回数に意識して唾液の作用を生かしてほしいと思います。
マッサージも効果的ですので、今回ご紹介した唾液腺を刺激してみましょう。