仮歯が外れたけど接着剤で付けていい?適切な応急処置は?

歯科矯正 2019.05.09

虫歯の治療をしてもらった際、歯を広範囲で削られるというケースもあります。

治療がその日で終わらなかった場合、削られた状態のままであれば生活に支障をきたすだけでなく、見た目も悪くなります。

そんなときに活躍するのが仮歯ですが、簡単な衝撃でも外れてしまうことがあります。

今回は、仮歯とは一体どんなものであるか、また、仮歯が外れたときの応急処置についてお話しします。

仮歯って何?どんな役割をしてくれるの?

仮歯とは、治療途中の部分をむき出しのままにしておかないようにするための被せ物のことをいいます。

差し歯を入れる前に仮の歯として入れておくものや、一部分のみをカバーするための蓋のようなものまでさまざまです。

仮歯の役割は、とても重要です。

治療中の歯というのはとてもデリケートであり、治療中の部分をむき出しのままにしていると衛生的にもよくありません。

どちらも、治療中の部分の歯を守るために被せておくものです。

また、治療中の歯を守ること以外にも、仮歯は次のような役割もあるのです。

・歯ぐきの形や位置が変化しないようにする
・発音しやすいようにする
・周囲の歯が移動しないようにする
・嚙み合わせを保ち、食事をしやすくする

しかし、私生活を送っていると、些細な衝撃でも仮歯が外れてしまうことがあります。

次項からは、仮歯が外れる理由や、外れた時の応急処置もお話ししていきましょう。

仮歯が外れた!その理由は?

歯の治療を進めていく際に必要な仮歯ですが、実はあまり強く接着されていません。

あくまで治療途中の一時的な被せ物として利用されるものなので、治療の度に外したり、再び付けたりするようなこともあるため強くは接着しません。

そのことを考えれば、些細な衝撃で仮歯が外れてしまう理由がお分かりいただけるかと思います。

また、仮歯が外れてしまう原因は、主に次のことが考えられます。

・硬い食べ物を食べる
・歯にくっ付くガムや、キャラメルなどを食べる
・歯ぎしりをしている
・強く歯を噛みしめることがある
・歯磨きがきちんとされていない

こんな風に些細な衝撃で仮歯は外れてしまうこともあるので、気を付けるようにしましょう。

しかし、いくら仮歯が外れないように細心の注意を払っていたとしても、外れてしまうようなことがあるかもしれませんね。

それでは、仮歯が外れた場合、どのような応急処置をしたらよいのでしょうか。

仮歯が外れたら?応急処置はあるの?

「仮歯が外れた」となると、突然のことで驚かれる方もいるかもしれません。

仮歯が外れてしまった時の応急処置は、できるだけ早くかかり付けの歯科に行くようにすることです。

しかしながら、忙しかったり旅行中であったりする場合は、すぐに歯科に行くことは難しいといえます。

そんな時は、歯科に行ける日までの間は、このようなことに気を付けて過ごすようにしましょう。

詰め物がされていたところは、歯の層である象牙質がむき出しになっているため、虫歯になりやすい状態です。

さらに、仮歯が外れてしまったところは表面がいびつな形をしていることが多いため、虫歯の原因でもある食べかすや歯垢が溜まりやすくなります。

そのため、仮歯が外れてしまったら優しく丁寧に磨きましょう。

しかし、神経が残されている歯の場合、詰め物が取れてしまうとしみることがあります。

「本当にしみたかな?」と、確認の気持ちで何度もしみる食べ物や飲み物を口に入れてしまうと、歯の神経に影響をきたすこともあります。

仮歯が外れた部分がしみる場合は、刺激せずに休ませておくことが大切です。

また、しみなかったとしても、仮歯があったところで食べ物を噛むことはしないようにしましょう。

嚙み合わせた時の圧力によって既存の歯が欠けたり、亀裂が入ってしまうことがあります。

既存の歯の根の方まで亀裂が入ってしまうようなことがあれば、最悪の場合、抜歯しなければならないこともあります。

仮歯が外れたけどそのままにしてはダメ?

仮歯が外れたら、そのまま放置しておくことは避けましょう。

虫歯の治療は、象牙質の一番外側にある「エナメル質」を削り、象牙質の治療をしたあと、仮歯で蓋をする方法が一般的です。

しかし、蓋が外れてしまえば、象牙質がむき出しの状態になることが想像できるかと思います。

象牙質は、エナメル質よりも柔らかいことから虫歯が進行しやすい傾向にあります。

そのため、歯垢や食べかすがきちんと除去されていなければ、そこから虫歯になってしまう可能性はとても高く、浸食されて行けば虫歯がどんどん大きくなることも想定できますね。

象牙質のさらに内側にあるのが「神経」であり、ここまで到達すると強い痛みを伴うこともあります。

なるべく早く歯科に行き、仮歯が外れてしまった箇所の処置をしてもらうようにしましょう。

また、放置以外に、間違った応急処置の方法もあるのでお伝えします。

仮歯が外れたときの間違った応急処置

「仮歯が外れた」となれば驚くのは当然のことですし、「とりあえず自分でどうにかならないものか」と考える方もいることでしょう。

しかし、間違った応急処置をしてしまえば、最悪の場合、歯が折れてしまうということにもなりかねません。

最初に、取れてしまった詰め物を接着剤などで付けることです。

仮歯が取れてしまうと、嚙み合わせも不自然になるため、接着剤を使って接着してしまいたくなります。

しかし、歯には肉眼では確認できない、小さな汚れもあります。

それなのにも関わらず、汚れの上から外れた仮歯を接着剤で貼り付けてしまえば、お口のなかのトラブルを招く恐れもあります。

それ以外にも、接着剤を使うことで体積が増えれば嚙み合わせが合わなくなることもあり、高さのあるまま噛んでしまうと歯が折れる危険性も考えられます。

他にも、隣の歯と仮歯が一緒に接着されてしまえば、治療する箇所が増えてしまうこともあるので、接着剤で付けることは絶対にしないようにしましょう。

それ以外に仮歯が外れたらやらないほうがいい応急処置

接着剤を使用する以外にも、仮歯が外れたとしてもしない方がいい応急処置の1つに、入れ歯安定剤を使用する方法もあります。

入れ歯専用の安定剤ではあるものの、外れてしまった時にお口のなかを噛んで傷付けてしまう可能性も少なくありません。

また、応急処置以外に、外れた仮歯の扱い方にも注意が必要です。

外れてしまった仮歯をコインケースのなかで保管してしまうことは、変形の可能性もあるのでしないようにしましょう。

仮歯はとてもデリケートであるため、コインなどの硬いものとぶつかってしまうと、簡単に変形してしまいます。

外れてしまった仮歯は、優しく力を入れずに洗い、丁寧に保管しましょう。

ファスナーの付きの未使用のビニール袋などに入れ、力を加えないように保管しておくとよいでしょう。

仮歯が外れてしまった時は、このような間違った応急処置をしないようにすることはもちろん、丁寧に保管した仮歯を持ち、早めに歯科で診てもらいましょう。

仮歯が外れたら適切な判断を

仮歯いきなり外れてしまったら驚かれるかと思いますが、あまり強く接着はしていないため、些細な衝撃でも外れます。

しかし、自分で応急処置をしようと慌てて接着剤などで貼り付けてしまうと、お口のなかのトラブルに発展してしまうことがあります。

間違った応急処置は、さらなるトラブルの元になりかねないので気をつけましょう。

また、しみるようなことがあれば、無理に刺激を与えたりすることはせず、早めに歯科に行きましょう。

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