知ってて安心、歯ブラシの消毒までできるミルトン活用法!
歯ブラシ 2019.02.28そもそも歯ブラシの消毒までできるミルトンとはどんなもの?
乳幼児は、産まれたばかりで抵抗力が弱いので、親御さんは感染症や雑菌などに細心の注意を払わなければなりません。
ミルトンは、赤ちゃんの健康を守るため、安心して、確実に消毒出来ることを目的として作られた消毒薬です。
一般的には、乳幼児の哺乳瓶から離乳食用の食器、おもちゃまでを消毒する目的で使用されています。
そのため、赤ちゃんの衛生面を守る消毒のエキスパートといっても過言ではないでしょう。
その安全面から、ミルトンは病院や老人ホームなどの施設などでも広く利用されています。
そんな赤ちゃんのために作られたミルトンだからこそ、刺激に敏感なお口の中に入れる歯ブラシの消毒にも有効なのです。
歯ブラシも消毒できるミルトンの成分
ミルトンには、液体タイプと、錠剤タイプがあります。
・液体タイプ(主成分:次亜塩素酸ナトリウム)
・錠剤タイプ(主成分:ジクロルイソシアヌル酸ナトリウム、水に溶かすと次亜塩素酸ナトリウム)
ミルトンの主成分は、「次亜塩素酸ナトリウム」です。
その特徴はどんなものがあるのでしょう。
【洗浄作用】
洗浄作用はありません。
【効果】
消毒、除菌、殺菌、漂白などに作用します。
【使用できないもの】
金属、また、漂白されて色落ちするような布などには使えません。
【皮膚刺激】
皮膚に刺激があるため、お取り扱いや濃度に注意する必要があります。
【臭い】
ツーンとするようなプールのような塩素系の臭いです。
【感染症対策の有効性】
集団の中や家庭の中などで、感染症予防対策としてノロウィルスなどに強い予防効果を示すとされています。
成分の次亜塩素酸ナトリウムは、赤ちゃんにも使えるように安全に調整されており、不純物がなく、人体には無害です。
ただし、ミルトンは第二類医薬品ですので、お取り扱い方を間違えると副作用などの心配もあります。
安全上の注意が必要となる薬剤のため、特に濃度には気を付けて用法容量を守りましょう。
用法容量さえ守れば副作用のリスクを軽減できます。
以上のことから、歯ブラシの消毒、除菌、殺菌をするためにミルトンが有効なのです。
ミルトンの正体と、特徴についてご理解いただけましたでしょうか?
ミルトンはどこで購入できる?
ミルトンは、薬局やドラッグストアで購入できます。
そして、ミルトンはスイッチOTC医薬品です。
【スイッチOTC医薬品】とは?
医師の処方がなくても、登録販売者の資格を持つ人がいる薬局や、ドラッグストアなどで対面販売で購入できるように指定されているお薬を総称して「スイッチOTC医薬品」といいます。
その中でも、日本OTC医薬品協会の指定した「セルフメディケーション税控除対象」というマークがついているものは、医療費控除の特例の対象商品です。
ミルトンにも、このマークがついています。
また、先ほどもお伝えしましたが、ミルトンは【第二類医薬品】に分類されます。
第二類医薬品とは、お取り扱い方や、お薬の飲み合わせに注意をしなければ、まれに重篤な副作用が出る恐れのあるお薬のことです。
医師の処方がなくても、薬剤師やお薬の登録販売者のいる薬局やドラッグストアなどで購入できますが、お取り扱いには注意が必要です。
ミルトンは【OTC医薬品】で【第二類医薬品】となるので、セルフメディケーション税制の対象商品となります。
上記のことから、歯ブラシを消毒するためにミルトンを使用する目的で購入したとしても、医療費控除の特例の対象となります。
なお、購入後のレシートは、医療費控除申請時期まで大切に保管してください。
セルフメディケーション税制対象商品であるミルトンは、厚生労働省の示す条件をクリアできれば医療費控除の特例が受けられますよ。
歯ブラシを消毒するためにミルトンを購入しても、セルフメディケーション税制の対象?
2017年1月より医療費控除の特例として、セルフメディケーション税制が始まっていることをご存知ですか?
健康的に生きる努力をしている人のためにできた医療費控除の特例バージョンのことです。
【セルフメディケーション税制で申告するための条件とは?】
1.健康になるために努力し、健康診断や予防接種など受けていて、領収書や明細などの証拠を提出できる方
2.「セルフメディケーション税控除対象」というマークのある商品購入合計が、年間1万2,000円以上8万8,000円までの領収書を提出できる方
3.セルフメディケーション税制で申告することを選んだ方
※今までの医療費控除(医師が提供する治療や薬にかかる費用など)または、セルフメディケーション税制どちらか一方でしか申告できません。
〇セルフメディケーション税制を選ぶと、こんな特典が!
所得にもよりますが、税金の還付や、所得税、住民税なども控除される場合もあるので、お得感満載です。
※セルフメディケーション税制についての詳細は、厚生労働省のHP、または日本OTC医薬品協会HPなどで、内容をご確認ください。
健康維持をするための薬品の購入代金を、国から個人に還元してくれるなんて嬉しいシステムが増えましたね。
さて、今の時代、病は口からとも言われています。
早速ミルトンを使って清潔を保ち、病を予防しましょう!
歯ブラシを消毒、除菌、殺菌するためのミルトンの使用方法
【準備するもの】
1.洗剤・清潔なスポンジ
2.ミルトンで消毒、除菌、殺菌したいもの
歯ブラシ・コップ等
ミルトンを利用する前に、コップは洗剤で洗い、歯ブラシのブラシ部分の細かい汚れなどを、しっかり水で洗い流しておきます。
ミルトンにつけるものに「たんぱく質汚れ」などがついたままで使用すると、ミルトンの薬液の効果が薄れます。
3.ミルトンセットで、80倍希釈液を作ってスタンバイ!
・ミルトン専用ケース(金属などの材質を避ければ、他のプラスチック容器などでも代用可)
・ミルトン薬液:液体ボトルケースのキャップ2杯(1杯25mL)、錠剤2錠どちらでも可)
・水4L(水道水でOK)
お水と、薬液を混ぜるだけで希釈液は完成です。
あとは、ミルトンの80倍希釈液をコップなどに移し、歯ブラシのブラシの方をコップの中に入れ、埃が入らないようにラップなどかけて、1時間以上つけ置きするだけでOKです。
なお、歯ブラシは感染源になる可能性があるため、別の容器に希釈液を移して、一人分ずつつけ置きしましょう。
1時間後にはミルトンが殺菌威力を発揮して、菌は絶滅の危機を迎えていることでしょう。
歯ブラシやコップを使用する前に、希釈液を振り切れば、そのままご利用可能です。
臭いなどが気になる方は、水洗いすることで塩素臭は多少気にならなくなります。
取り出しの際には、薬液の中に直接手を入れると手荒れの原因になるので、絶対にミルトンの薬液に直接手で触れないよう気を付けてくださいね。
歯ブラシを消毒、除菌、殺菌するためにミルトンを利用している人たちの雑学!
ミルトンが持つ殺菌力をお伝えしてきましたが、最後に、実際にミルトンを活用している人たちからの雑学をご紹介していきます。
①歯ブラシ交換は、1~2か月ぐらいを目安に交換
使用後の歯ブラシは、トイレの便座と同じぐらい菌が繁殖すると言われています。
知らなきゃ良かった怖いお話かもしれません。
清潔に気を使う方々は、歯ブラシ交換までの時期に消毒、除菌、殺菌のためミルトンを活用するようですね。
②赤ちゃんがいないからミルトンの容器まで用意できないけど代用品は?
【ミルトンの80倍希釈液を作るための容器】
口をつけずに利用した2Lのペットボトルなどを利用します。
希釈液を作る際は、専用容器の半分の量なので、ミルトンは、ペットボトルキャップ1杯です。
【ミルトンで、消毒、除菌、殺菌するためのケース】
バケツなどに、ビニール袋やジップロックをかぶせて利用します。
歯ブラシ立てなどの水回り雑貨をつけるためには、バケツにビニール袋をかぶせます。
その中にミルトンの溶液を入れ、すべてつけこみ上部を縛ると、埃もつかず、応用も利いて、大物でもOKです。
③ペットボトルで作ってあまったミルトンの希釈液どうしている?
ノロウィルスなどの家族間の感染予防のために利用するそうです。
手袋を付けて、トイレや洗面所、電気のスイッチ、ドアノブ、おもちゃなどにも利用しているとのこと。
注意事項としては、漂白・色落ちがしないか対象物の確認、しっかり薬剤をふき取ることが挙げられます。
このように、皆さんいろいろと工夫されているようです。
是非、ご参考にしてくださいね。
万人のためのミルトン!
かわいい赤ちゃんの絵の書かれたミルトンですが、赤ちゃんが未知なるパワーを秘めているように、ミルトンにも秘められたパワーがあるようですね。
赤ちゃんグッズから感染症予防に、私たちの身近な歯ブラシの消毒、除菌、殺菌までカバーしてくれます。
用法容量さえ守れば、身の回りの清潔に大きく役立ってくれることでしょう。
自身や家族を守るため、ミルトンをお使いの際は今回ご紹介した内容を参考にしてくださいね。