歯ブラシの根元に何かこびりついているのは本当に歯磨き粉?

歯ブラシ 2019.02.03

歯ブラシの根元をよく見ると、何だか白くて黄色いようなものがついていたことはありませんか?

「これって歯磨き粉の洗い残し?」と思って流水で洗ったり、爪楊枝でこすってもなかなか落とすことができず、一度見てしまうと歯ブラシを換えてしまいたくなりますよね。

ここではこの汚れの正体と落とし方、そして汚れをつかないようにする方法を解説していきます。

歯ブラシの根元についているのは歯磨き粉だけじゃない

使った後の歯ブラシをきれいに洗っているつもりでも、根元を見ると何かがこびりついていた、ということは意外によくあることです。

ただ、歯ブラシの根元についているものは、歯磨き粉だけではありません。

その付着物は、おおよそ3種類の色によって分けられます。

・白くて黄色

白くて黄色いものの正体は「食べカス」です。

歯に付着した汚れ(プラーク)や、歯磨き粉が混ざり合ったものです。

・うすいピンク色

うすいピンク色の正体は「赤カビ」です。

赤カビはぬめり気があります。

こすり洗いをするとぬめり気がとれて、ピンクの色も消え、見た目はきれいになりますが、カビ菌の元が消滅したかどうかはわかりません。

黒カビよりも繁殖スピードが速いです。

・黒色

黒色の正体は「黒カビ」です。

黒カビは少々のこすり洗いでも落ちません。

塩素系漂白剤を使うことで、落とすことができます。

ただし、歯ブラシの付着物の色が1色に見えても、これら3つが混ざり合っている可能性が高いです。

歯ブラシに付着物をつけないためには、歯ブラシをきれいに洗い、よく乾燥させることが大切なのです。

どうして歯ブラシの根元にカビが生えるの?

どうして歯ブラシの根元に、歯磨き粉や食べカスが残りやすいのでしょうか?

また、どうして歯ブラシの根元には、カビが生えやすいのか、考えてみましょう。

普段、使った後の歯ブラシは何秒くらい、そしてどのようにして洗っていますか?

きっとそう聞かれても思い出せないくらい、普段何気なく洗っていると思います。

歯ブラシのブラシの毛1本1本は細く、密集した束になっています。

毛先の方は流水の勢いや指先で洗うことで、毛と毛の間隔は広がりますが、根元は植毛されているので、間隔を広げることができません。

すると当然汚れは落ちにくく、水分による湿気も逃げにくくなります。

このようにして、歯ブラシの根元に歯磨き粉や食べカスがたまり、カビが生えるのです。

歯ブラシの根元の歯磨き粉と食べカスをきれいに落とす洗い方

歯ブラシをきれいに洗うには、まず流水で洗うことが絶対です。

流水を歯ブラシのブラシ部分に当てながら、指先でよく洗います。

歯ブラシを水道の蛇口すぐの場所で洗うよりも、蛇口より離れた下の場所で洗う方が、流水の勢いをより強く受け、歯磨き粉や食べカスは落ちやすくなります。

洗った後、歯ブラシの隙間に何か挟まっていないかを目で見て確認することも、習慣にしたいものです。

もし何かが挟まっていたら、爪楊枝や歯間ブラシなどで歯ブラシの毛先を広げないように気を付けながら、取り除きましょう。

それ以前に、歯ブラシになるべく汚れをつけないように意識することも大切です。

具体的には、歯磨き前のブクブクうがいで、口の中の食べカスを流してから歯を磨くとことによって、歯ブラシにつく食べカスの量を減らすことができます。

また、歯磨き粉を適量つけることによって、歯ブラシの根元に歯磨き粉が残るのを防ぐことができます。

歯磨き粉の適量は、歯ブラシの毛先全体の1/3~1/2程度といわれています。

歯磨き粉をたくさんつけすぎると、歯ブラシに残るだけではなく、歯磨き粉に含まれる研磨剤によって歯を傷つけてしまいます。

歯ブラシの根元にカビを生やさない方法

歯ブラシにカビが生えるのは、歯ブラシが湿っているからです。

歯ブラシをきれいに洗った後、どのようにしていますか?

普段、何も気にしていなければ歯ブラシを2回程軽く振って、保管場所にしまっていると思います。

しかし、歯ブラシは毛束が密集しているので、意外に水を含んでいます。

特に根元の部分は水分を含んでいるので、手首をスナップさせて歯ブラシをブンブンと振り、しっかりと水分を切りましょう。

そして、風通しの良い場所に歯ブラシを保管しましょう。

家族で歯ブラシを立てて保管している場合は、他の人の歯ブラシに当たらないようにしましょう。

菌が移りやすくなります。

洗面台の中に保管する場合は、どうしても風通しが悪くなるので、歯ブラシのブラシの部分をティッシュで押さえるなどして、できるだけ水分を取り除きましょう。

また、歯磨き粉や食べカスはカビの餌になるので、歯ブラシをきれいに洗うことは、カビを生やさないための大前提です。

歯ブラシの根元のついた歯磨き粉を取り除く方法

実は歯ブラシの根元の付着物に悩んでいる人は意外に多く、付着物を取り除くさまざまな方法が紹介されています。

では実際のところはどうなのか、調べてみました。

①薄めた漂白剤につけておくと、歯ブラシの除菌や殺菌になりカビもとれる

普段、汚れたまな板やコップを漂白するので、しっかりすすげば安心のような気もしますが、やはり歯ブラシは直接口に入れるものなので、少し抵抗があります。

また、そもそも歯ブラシの根元の水切れが悪くカビが生えるくらいですから、いくらしっかりすすいだとしても、漂白成分を完全に落としきれているとは言い切れません。

②クエン酸液につけておくと、発泡の力でピンク色のカビが落ちた

クエン酸は台所のシンク掃除や電気ポットの水垢を取ることに使われます。

そのため、歯ブラシの根元の歯磨き粉と思われる付着物が水道水のカルキならば、ピンク色のカビと共にきれいに落ちるでしょう。

ただし、口内菌やその他のカビは、落ちているとは言い切れません。

③爪楊枝や歯間ブラシで歯ブラシの根元の付着物をとる

ある程度はとれますが、完全に取り除くのは難しいです。

④熱湯を歯ブラシにかけて消毒する

熱湯をかけても全ての菌が死滅するとは言い切れず、付着物はとれません。

また、歯ブラシのブラシ部分のナイロン毛を傷めてしまいます。

以上、四つの方法を見てきましたが、一度でも付着物やカビがついてしまった歯ブラシは、もったいなくても買い替えるのが賢明でしょう。

歯ブラシに菌を増やさない便利なアイテム

いくら歯ブラシをきれいに洗って、水気をよく切り風通しの良い場所に保管しても、歯ブラシの根元に歯磨き粉のようなものが付着したり、カビが生えることがあります。

そんなときは、市販されているアイテムを使い、付着物やカビから歯ブラシを守るのも一つの手です。

そこで、菌の繁殖を防ぐ、歯ブラシケースをご紹介します。

・紫外線(UV)除菌 携帯用歯ブラシケース

学校や仕事場で昼食を食べた後、歯を磨く人も増えてきました。

そうなると気になるのは、やはり湿気です。

小さなケースに歯ブラシを入れていると湿気がこもり、どうしてもカビが発生しやすくなります。

この携帯用歯ブラシケースは、歯ブラシのブラシ部分に紫外線(UV)が照射され、除菌してくれます。

また紫外線に加えオゾンも発生させる、除菌率99.9%という商品もあります。

価格は1,500~3,500円くらいです。

・歯ブラシ除菌・乾燥機

先にご紹介した商品の自宅用で、歯ブラシが4本入るタイプです。

普通の歯ブラシだけでなく電動歯ブラシのヘッドも、立てて収納できます。

また歯磨き粉のディスペンサーがついているものなど、色々な種類が販売されています。

価格は2,500~8,500円くらいです。

歯ブラシはしっかり洗ってしっかり乾燥!

歯ブラシを清潔に保つには、しっかり洗ってしっかり乾かすのが基本です。

それでも歯ブラシが汚れたと感じたら、思い切って歯ブラシを取り換えましょう。

そもそも見た目にはきれいな歯ブラシでも、顕微鏡レベルで見ると菌はたくさん付着していますし、毛先もいくらか傷んでいるはずです。

歯ブラシを月に1度は取り換えましょうと言われるのは、そのためです。

清潔な歯ブラシで、気持ちの良い歯磨きをしてくださいね。

コンプレックスなく明るい未来を。株式会社ソーシャルテック

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